2015年5月28日木曜日

ThinkPad X61 を入手

久しぶりに新しい ThinkPad をインターネット・オークションで落札してきました。今回は ThinkPad X61 (7675-A36) です。ThinkPad X60 番台のシリーズは、なかなか安価に落札するのが難しくいつも悔しい思いをしていました。今回は出品者さんが間違えてパソコン部門ではなく、無線 LAN の部門に出品していたこともあってか、比較的安価に落札することができました。

今回入手した ThinkPad X61 です。
ひどい汚れがありましたが、基本的な動作に問題はないようでした。

外観はかなり汚れていましたので、すぐに掃除を行いました。そしてハードディスクに ThinkPad R60e でインストールした Debian Jessie のものを入れ替えて起動させてみたところ、動作に問題はないようでした。このまま使用することも可能でしたが、筐体の各所にひび割れが発生していることと、タバコの臭いがかなり酷い状況であったため、分解して掃除と補修を行うこととしました。

キーボードの左手前のハンドレストにひび割れがありました。
電源コネクタの脇にもひび割れがありました。

キーボードを取り外すことから分解作業を始めました。すぐに筐体上部のハンドレストの部分を取り外すと、何とプラスチックの部品が真っ二つに割れていることが判明しました(涙)。これは本格的に補修が必要な感じです。

ハンドレストの筐体上部の部品は、二つに割れていました。

ハンドレストの部分は、水洗いをするために指紋センサを取り外しました、そして食器洗い用中性洗剤で綺麗に洗浄しました。

指紋センサを取り外しているところです。
本機ではテープで固定しているものが非常に多く、テープ剥がしに時間が掛かりました。

筐体の底部からシステムボードを取り出す作業の前にシステムボードの上に載っている無線 LAN カードなどの部品を取り外すこととしました。しかしネジ固定剤がよく効いているようで、全然ねじ回しが回転しない状態でした。きっちりネジ山に合うドライバを用意して、ピシッと音を立ててようやく緩めることができました。こんなに固いネジは初めてでした。

無線 LAN カード、モデム+ブルーツースのカード、小型のファンなどをネジを緩めて取り外しました。

システムボードの表面には黒色と透明のシールが貼り付けられていました。このシールの上からと、一部を剥がしてシステムボード表面を水分を含ませた刷毛で綺麗に掃除しました。特にタバコの臭いが残らないように、アルコールも一部で使用しました。

システムボードの表面です。
システムボードの裏面です。

システムボードから冷却ユニット(冷却ファン+ヒートシンク)を取り外して、ファンの汚れを掃除して、既に硬くなって効果見込めなくなった伝熱グリスを除去しました。そして組み立てるときに新しい伝熱グリスを塗布しました。

冷却ユニットを取り外した様子です。
すでに伝熱グリスが固く固着していました。
冷却ユニットのファンを洗浄して、そしてプロセッサの表面のグリスも除去しました。
冷却フィンの周囲にスポンジが取り付けられていましたが、すでに溶けている状態であったので、これも綺麗に掃除しておきました。

システムボードを取り外して洗浄可能となった筐体底部を食器洗い用中性洗剤で綺麗に洗いしました。結構凸凹した構造になっているので、刷毛で隅々まで汚れを洗い流しました。なお筐体底部は、軽量で堅牢なマグネシウム合金でした。

筐体底部の洗浄の様子です。
下に送金を敷いて筐体に傷が入らないようにしました。

筐体が十分乾燥したところで、システムボードを含めて仮組みを行いました。ここで動作確認を行なって問題がないことを確認しました。

仮組みで動作確認中の様子です。

そして無線LANカードに Intel 4965AGN が使用されているのを確認したため、このドライバの組み込みを行なってみました。iwlegacy のファームウェアをインストールすることで動作させることができました。インストールの手順などは Debian Wiki の iwlegacy のページを参照してください。
iwlegacy - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/iwlegacy
ThinkPad X61 に搭載されていた無線LANカード(Intel 4965AGN)です。

そして問題の筐体上部のハンドレストのプラスチック部品の割れですが、現在プラモデル用の接着剤で破断面同士を接着しようとしています。このままでは再び接着面から割れてしまうので、補強する予定です。これは後日の作業予定です。作業が出来ましたら報告します。

筐体の割れている部分をプラモデル用の接着剤で接着中です。



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