IBM ThinkCentre A51 を掃除
http://near-unix.blogspot.jp/2015/05/ibm-thinkcentre-a51.html
今回掃除した 二台目の ThinkCntre A51 です。 |
先日の掃除と同じように冷却ファンとヒートシンクの掃除を中心に行う予定で作業を開始しました。
気持ちがよいほどフロントファンは汚れていました。 |
筐体を開いて内部点検を行いました。昨年の 2014 年 6 月 19 日にこのマシンでは電解コンデンサが破裂して交換をした経緯があります。そこでまず最初に交換した電解コンデンサを確認しました。ちょっと心配をしていましたが、破裂はありませんでした。
ThinkCentre A51 の電解コンデンサが破裂
http://near-unix.blogspot.jp/2014/06/thinkcentre-a51.html
中央にある二個のコイルに挟まれるように位置している電解コンデンサが以前交換したものです。 |
そしてその他の電解コンデンサを確認してみると、プロセッサのすぐ脇にある電解コンデンサ(16V 1000μF KZJ)が破裂しているのを発見しました。いつの間にかパンクしていたようです(苦笑)。 簡単に掃除を済ませる予定が急遽変更となり、マザーボードを取り出して、電解コンデンサの交換作業を含めた大掃除となりました。
ヒートシンクのすぐ脇にある電解コンデンサが破裂していました。 |
もう全体を分解することもあって筐体もしっかり洗浄しました。いつものようで食器洗い用中性洗剤を使用しました。なお二個のフロントファンはそのまま取り付けた状態で作業をしましたが、雑巾を被せて、直接洗剤が掛からないように配慮しました。
水洗いした筐体です。すっきりと綺麗になりました。 |
マザーボードの電解コンデンサが破裂していたので、心配になり電源ユニットも分解を行なって内部の電解コンデンサの確認を行いました。この電源ユニットの電解コンデンサには問題は発生していませんでした。もちろん分解点検の後、掃除も念入りに行なっておきました。
電源ユニットも分解して確認と掃除を行いました。 |
筐体や電源ユニットの掃除を終了して乾燥を待っている間に、マザーボードの電解コンデンサの交換を行うこととしました。
破裂していた日本ケミコン KZJ 16V 1000μF です。 |
ここでいきなり困ってしまいました。交換用の適当な電解コンデンサが無いのです。耐圧が 16 ボルトのものが取り付けられていたため、最低でも 16 ボルトの耐圧が必要です。できる事なら 25 ボルト耐圧のものを取り付けたいところです。しかし手元にあったのは不要のマザーボードから取り出した耐圧 16 ボルト 1500μF のものです。それも先日 HP dx6100ST で破裂していた日本ケミコンの KZG タイプのものでした。どうも元々設置されていた日本ケミコンの KZJ も比較的寿命が短めと評価されている電解コンデンサらしいのです。今回設置する KZG も寿命が短めとの評判のもので、もう破裂交換を前提とした作業となってしまいました。このまま放置することが出来ないため、今回はこの中古の KZG で我慢するほかないようです。
破裂した電解コンデンサ(KZJ)と新しく交換した電解コンデンサ(KZG)です。 |
交換作業はハンダゴテの温度設定を高めの 420 度程度に設定して交換作業を行いました。内部の GND 層に繋がっているマイナス端子は特に熱の伝わりが悪く長めにハンダゴテを電極に当て続けなければなりませんでした。電解コンデンサを取り外した後、スルーホールへ追いハンダを行なって熱の伝わりをよくした状態でハンダの吸取り器でスルーホールのハンダを抜き取りました。
丸いランドの方が GND 端子のスルーホールです。 |
ようやく電解コンデンサの交換が終わったところで、プロセッサとヒートシンクの間の熱伝導用のシリコングリスを綺麗に拭きとった後、新しいグリスを塗布してヒートシンクの取り付けを行なっておきました。
中央にあるのが交換した電解コンデンサです。 |
マザーボードを筐体へ組み込み、電源ユニットや各種ドライブ類を元通りに設置して大掃除がようやく終了しました。
この後、メモリテスト(memtest86+)やハードディスクの試験(DriveFitnessTest)を行なって異常がないことを確認しました。これらの試験はマシンに負荷がかかり発熱もするため、水洗いして残っていた水分もこれですっかり乾燥したものと思われました。
プロセッサの周りにはまだ数個の KZJ タイプの電解コンデンサが残っています。電解コンデンサの破裂が心配ですが、何とか今年の夏を乗り切って欲しいところです。
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