FON2201 へ JTAG ケーブルを接続したところです。 |
JTAG のプローブ動作でフラッシュメモリが認識出来ない状況だったので、まず最初にフラッシュメモリを探してみました。プリント印刷基盤の裏側にありました。MX25L6405MC と型番が刻印されていました。tjtag3 のフラッシュメモリの指定オプションでは、/fc:21 の MX25L6405D (8MB) Serial Flash Chip がこれに相当するようです。
FON2201 に搭載されていたフラッシュメモリ(MX25L6405MC)です。 |
このフラッシュメモリの型番を手がかりに再度フラッシュメモリのバックアップを試みました。バックアップの動作はするものの、内容が全てゼロのバックアップ・ファイルが作られるだけです。
そこでシリアルコンソールからフラッシュメモリの配置を "fis list" コマンドで確認してみました。
RedBoot> fis list
Name FLASH addr Mem addr Length Entry point
RedBoot 0xA8000000 0x80040400 0x00030000 0xA8000000
loader 0xA8030000 0x80100000 0x00010000 0x80100000
image 0xA8040000 0x80040400 0x00230004 0x80040400
image2 0xA8660000 0xA8660000 0x00140000 0x80040400
FIS directory 0xA87E0000 0xA87E0000 0x0000F000 0x00000000
RedBoot config 0xA87EF000 0xA87EF000 0x00001000 0x00000000
JTAG のプローブ動作では、0x1C000000 から始まると認識されているフラッシュメモリのアドレスが、実際は 0xA8000000 から始まっていました。
そこでこの情報を元にして RedBoot の領域 0xA8000000 から 30000 アドレス分だけカスタム・バックアップを試みてみました。
# ./tjtag3 -backup:custom /window:a8000000 /start:a8000000 /length:30000 /cable:DLC5 /fc:21 /skipdetect
残念ながら、この方法でもフラッシュメモリの内容は読み出せず、ずべてゼロで満たされた内容のバックアップ・ファイルが作られるだけでした。
今日は、ここまでのことが判明しました。フラッシュメモリの JTAG によるバックアップは、経験の少ない人間にとっては意外と難しいようです(苦笑)。
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