2015年5月12日火曜日

Buffalo WHR3-AG54 で実験

昨日入手したばかりの WHR3-AG54 ですが、DD-WRT をインストールして 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作しています。どうしたわけか DD-WRT では、2.4GHz の設定も表示されて、設定も可能なのですが、実際には 5GHz 帯で動作する状況となっています。

そして Shibby 版の Tomato ファームウェアでは、無線 LAN カード(BCM4309)が認識出来ないようで、設定ならびに使用が出来ない状態になっています。

そこで Tomato ファームウェアの状態で Mini-PCI の無線 LAN カードを他の Broadcom チップのものに交換してみるとどうなるか?ちょっと試してみました。

無線LANカードを固定していたテープは劣化していて、ボロボロになっていました。

手元にあった同じ BCM4309 チップを使用した無線 LAN カードを装着してみました。なんと、カードを認識しました。2.4GHz 帯だけが動作しました。そして BCM4306 チップのカードも試してみました。こちらは 2.4GHz 帯専用のデバイスのため、当然 2.4GHz 帯のみの動作となりました。どうも WHR3-AG54 に元々搭載されている無線 LAN カードを Tomato ファームウェアが認識出来ないことが、無線 LAN の動作をしないことの原因でした。

手前左側が BCM4306 で、手前右側が BCM4309 の無線LANカードです。

さらに WHR3-AG54 へ OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールして、同様の動作確認をしてみました。

さすがに最新のカーネルを使用していることもあり、二種類の BCM4309 チップを使用した無線 LAN カードを認識して動作しました。ただし 2.4GHz 帯のみです。Linux の b43 ドライバは、基本的に BCM4309 は 2.4GHz しか動作しないそうです。
Linux Wireless -- b43 and b43legacy
http://linuxwireless.org/en/users/Drivers/b43/__v126.html
bcm4309 (only the 2.4GHz part)

ここでついでに Broadcom のチップではなく、Atheros のチップ(AR5213A)を搭載した無線 LAN カードを取り付けてみました。Debian Wheezy 上では、ath5k ドライバで動作していたものです。

Atheros の無線LANカードで実験中の様子です。

インストールしたままのシステムでは Broadcom のチップしかカーネル・ドライバがインストールされていないため、Atheros のチップのうち ath5k 対応のカーネル・ドライバ(kmod-ath5k)をインストールしました。すると自動的に依存関係にある二つのカーネル・モジュールも自動的にインストールされました。
  • kmod-ath5k
  • kmod-ath
  • kmod-ipt-nathelper

この状態で再起動させると、以前取り付けてあったデバイスと現在のデバイスの二つが無線 LAN の設定画面に表示されて上手く動作しませんでした。そこで設定の初期化を行った後、再起動させて、再度上記の ath5k ドライバのインストールを行うと、Aheros のチップを搭載した無線LANカードだけが設定画面に表示されるようになり、設定ができるようになりました。無線LANカードは 2.4GHz と 5GHz の両対応のものでしたが、どちらの帯域でも動作しました。

OpenWrt の無線LANの設定画面の様子です。

制御チップと無線チップは同じメーカ同士のものが基本ですが、こうして異なったメーカのものでも動いてしまうことにちょっとした感動を覚えました。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。