インターネット・オークションにて バッファロー WHR-G54 を入手しました。
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今回入手したバッファロー WHR-G54 です。 |
外観
外観はいわゆるタンク型と言われるもので、背面の型番を読み取らなければどの機種か判明できないほど数多くの機種で採用されていたデザインです。
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WHR-G54 の背面です。
プッシュスイッチは WAN ポートを有効・無効に切換ます。 |
今回入手したものにはちょっとした おまけ が付いて来ました(笑)。 それは背面カバーです。この背面カバーの存在は知っていましたが、まだ手にしたことがありませんでした。ただこの背面カバーはこの WHR-G54 のものではなく他の機種のものであったようです。表面の塗装がアイボリー調ではなく、薄いパールピンクの華やかな色彩のものでした。
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おまけの背面カバーです。 |
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背面カバーを取り付けたところです。
塗装の違いがよく判ります。 |
分解
いつものように分解をしてみました。
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筐体の側面を取り外したところです。 |
ボードを取り外そうとしたところ、筐体のネジ受け部分が割れてしまいました。どうも筐体の劣化が進んでいるようでした。
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ネジを緩めようとしたら割れてしまいました(笑) |
今までよく見かけたバッファローの無線LANルータの中身のように見えました。しかしよくみると何か凄いボードが搭載されていました。
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搭載されていたプロセッサの XPC8241 です。 |
まずプロセッサにモトローラの XPC8241 が使用されており、フラッシュメモリは東芝の TC58FVM6T2A (8MB) 、システムメモリに VG36128161BT-7 (16MB) が四枚(合計 64MB)も搭載されていました。
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取り出したボードの表面です。 |
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取り出したボードの裏面です。 |
ピンヘッダの取り付け
ボードの表面には JTAG と思われるスルーホールとシリアルコンソールと思われるスルーホールがありましたので、早速ピンヘッダを取り付けてみました。
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シリアルコンソール端子の J1 です。 |
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JTAG と思われる端子 CN5 です。 |
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ピンヘッダを取り付けたところです。 |
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電源ソケットの接触不良対策として、センターピンと電源フィルタとの間をリード線で接続しておきました。 |
シリアルコンソールの動作確認
シリアルコンソールの端子(J1)のピン配置は次のとおりでした。
#1 - TX
#2 - RX
#3 - Vcc (3.3V)
#4 - GND
通信速度は 57,600bps で通信できました。起動途中に Ctrl + C を押してもブートマネージャなどにログオンできませんでした。
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シリアルコンソールの動作試験中の WHR-G54 です。 |
ブートログの一部です。
******* Product Information *******
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Product Name: WHR-G54
VER: 2.16
Date: 2005/5/12 14:16:3
----------------------------------
Firmware check:Done.
>>
Now Loading...done.
Now Booting
hwid(0) : CLK_DCR value(0x3878) --> unknown hwtype
value(0x3878)
Memory BAT mapping: BAT2=64Mb, BAT3=0Mb, residual: 0Mb
HWTYPE:None PLD Model
Linux version 2.4.18_mvl30-sandpoint (root@scbmrh.localdomain) (gcc version 2.95.3 20010315 (release/MontaVista)) #129 �� 5�� 12 14:15:31 JST 2005
JTAG の動作確認
JTAG 端子は無線 LAN ルータでよく見られる配置とは異なっているようです。動作させることができませんでした。特に異様なのが、偶数番の端子に GND が接続されている無線 LAN ルータが多いのですが、本機では 16 番だけが GND へ接続されていました。
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JTAG で動作確認中の WHR-G54 です。 |
ファームウェアのインストールは断念
どうも DD-WRT や OpenWrt には、本機用のファームウェアは存在していないようです。ただ XPC8241 のプロセッサが搭載されたマシン用に独自にビルドし直した事例はあるようでした。今後、独自にビルドが出来るようになったときには、本機をその試験台として利用したいと思っています。