2015年9月30日水曜日

Linksys WTR54GS を入手

リンクシス WTR54GS をインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手したリンクシス WTR54GS です。

旅行・出張先で便利な小型ルータ

いわゆるトラベル・ルータと呼ばれるもので、今ほどに無線 LAN 環境が整っていなかったころのホテルや旅館で有線 LAN を無線 LAN に置き換えるための小型のルータです。

WTR54GS のイーサネット・ポート側を撮影したものです。

コンパクトな専用ポーチも用意されており、持ち運びに便利なようになっていました。

本体と収納ポーチ
収納ポーチの内側

特異な電源プラグ

そして電源も本体に AC プラグが収納式に備わっていて、直接本体を電源ソケットへ差し込む構造となっています。電源アダプタなどの余分なものが発生しないように配慮されていました。

収納式の電源プラグの様子です。

ルータ設定

外部と接続するイーサネット・ポートは WAN と LAN の二つが用意されていますが、LAN ポートは初期設定を行うときなどで使用するためのものと考えてよいようです。WAN ポート側へイーサネット・ケーブルを接続してインターネットへ接続(DHCP や PPPoE)するようになっています。

動作中の WTR54GS です。

早速ケーブルを接続して本機の設定を行なってみました。初期 IP アドレスは "192.168.16.1" となっています。そして設定画面へのパスワードは "admin" となっていました。なおユーザ名は不要でした。これらの初期データは本体のプラスチック筐体に彫り込まれています。

設定画面の様子を観察すると、細かな設定は出来ませんが無線LANルータとしての機能は一応揃っている感じでした。

WTR54GS の設定画面

今後の予定

ネット上の情報を集めてみると、どうも本機には DD-WRT や OpenWrt のファームウェアをインストールすることが出来るようです。またハードウェア・バージョンにより異なりますが、JTAG やシリアルコンソールも取り出すことが出来るようです。今回入手した WTR54GS のハードウェア・バージョンを確認する意味においても、近く分解をして中身を確認したいと思っています。

PLANEX GW-USMini2N を入手

プラネックスの USB 無線 LAN アダプタをインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手したプラネックス GW-USMini2N です。

少し小さめの筐体になっており、お尻の部分に透明のプラスチック部品が埋め込まれており、この内部で無線LAN通信をしているときに黄色い LED ランプが点滅する構造になっています。すでに所有している同社の GW-US300MiniS とデザインの指向性が似たものとなっていました。ただ GW-US300MiniS には放熱用と思われる小さな穴が開けられている特徴がありますが、本機の GW-USMIni2N にはこのような放熱用の穴はありませんでした。

GW-US300MiniS(上) と GW-USMini2N(下)の比較です。 

Debian Wheezy と Jessie がインストールされているマシンへ装着して動作確認したところ、すぐに認識して動作を開始しました。ドライバ・モジュールは rt2800usb が使用されていました。すでにデバイス ID (2019:ab25)が登録済みでした。

動作中の GW-USMini2N です。

同じプラネックス社の GW-US300MiniS は、デバイス ID の追加を必要としていましたので、取り扱いやすさの点では本機の方が取り扱いようです。

FreeBSD 9.3 の p27 (rpcbind) アップデート

FreeBSD 9.3 へ p27 アップデート(1個)が到着しました。rpcbind に細工が施されたパケットを送り込むことでサービス拒否状態となって rpcbind がクラッシュするそうです。
なお Debian でも数日前にこの rpcbind のアップデートが行われていました。
FreeBSD-SA-15:24.rpcbind
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-SA-15:24.rpcbind.asc

/usr/src/UPDATING の内容

20150929:       p27     FreeBSD-SA-15:24.rpcbind

Fix rpcbind(8) remote denial of service. [SA-15:24]

ソースツリーの更新

subversion でソースツリーを更新しました。
# svn update /usr/src
Updating '/usr/src':
G    /usr/src/UPDATING
U    /usr/src/sys/conf/newvers.sh
U    /usr/src/usr.sbin/rpcbind/rpcb_svc_com.c
Updated to revision 288407.


ユーザランドとカーネルの再ビルド

今回のアップデートでは、ユーザランドの再ビルドが必要です。
# cd /usr/src
# make buildworld

ユーザランドとカーネルのインストール

# make installworld

マシンの再起動

# reboot

2015年9月29日火曜日

Buffalo WHR-G54 を入手

インターネット・オークションにて バッファロー WHR-G54 を入手しました。

今回入手したバッファロー WHR-G54 です。

外観

外観はいわゆるタンク型と言われるもので、背面の型番を読み取らなければどの機種か判明できないほど数多くの機種で採用されていたデザインです。

WHR-G54 の背面です。
プッシュスイッチは WAN ポートを有効・無効に切換ます。

今回入手したものにはちょっとした おまけ が付いて来ました(笑)。 それは背面カバーです。この背面カバーの存在は知っていましたが、まだ手にしたことがありませんでした。ただこの背面カバーはこの WHR-G54 のものではなく他の機種のものであったようです。表面の塗装がアイボリー調ではなく、薄いパールピンクの華やかな色彩のものでした。

おまけの背面カバーです。
背面カバーを取り付けたところです。
塗装の違いがよく判ります。

分解

いつものように分解をしてみました。

筐体の側面を取り外したところです。

ボードを取り外そうとしたところ、筐体のネジ受け部分が割れてしまいました。どうも筐体の劣化が進んでいるようでした。

ネジを緩めようとしたら割れてしまいました(笑)

今までよく見かけたバッファローの無線LANルータの中身のように見えました。しかしよくみると何か凄いボードが搭載されていました。

搭載されていたプロセッサの XPC8241 です。

まずプロセッサにモトローラの XPC8241 が使用されており、フラッシュメモリは東芝の TC58FVM6T2A (8MB) 、システムメモリに VG36128161BT-7 (16MB) が四枚(合計 64MB)も搭載されていました。

取り出したボードの表面です。
取り出したボードの裏面です。

ピンヘッダの取り付け

ボードの表面には JTAG と思われるスルーホールとシリアルコンソールと思われるスルーホールがありましたので、早速ピンヘッダを取り付けてみました。

シリアルコンソール端子の J1 です。
JTAG と思われる端子 CN5 です。
ピンヘッダを取り付けたところです。
電源ソケットの接触不良対策として、センターピンと電源フィルタとの間をリード線で接続しておきました。

シリアルコンソールの動作確認

シリアルコンソールの端子(J1)のピン配置は次のとおりでした。
#1 - TX
#2 - RX
#3 - Vcc (3.3V)
#4 - GND
通信速度は 57,600bps で通信できました。起動途中に Ctrl + C を押してもブートマネージャなどにログオンできませんでした。

シリアルコンソールの動作試験中の WHR-G54 です。

ブートログの一部です。
******* Product Information *******
----------------------------------
Product Name: WHR-G54
          VER: 2.16
         Date: 2005/5/12 14:16:3
----------------------------------
Firmware check:Done.

>>
Now Loading...done.
Now Booting
hwid(0) : CLK_DCR value(0x3878)  -->  unknown hwtype
 value(0x3878)
Memory BAT mapping: BAT2=64Mb, BAT3=0Mb, residual: 0Mb
HWTYPE:None PLD Model
Linux version 2.4.18_mvl30-sandpoint (root@scbmrh.localdomain) (gcc version 2.95.3 20010315 (release/MontaVista)) #129 �� 5�� 12 14:15:31 JST 2005

JTAG の動作確認

JTAG 端子は無線 LAN ルータでよく見られる配置とは異なっているようです。動作させることができませんでした。特に異様なのが、偶数番の端子に GND が接続されている無線 LAN ルータが多いのですが、本機では 16 番だけが GND へ接続されていました。

JTAG で動作確認中の WHR-G54 です。

ファームウェアのインストールは断念

どうも DD-WRT や OpenWrt には、本機用のファームウェアは存在していないようです。ただ XPC8241 のプロセッサが搭載されたマシン用に独自にビルドし直した事例はあるようでした。今後、独自にビルドが出来るようになったときには、本機をその試験台として利用したいと思っています。

Debian Jessie で Cyrus SASL のアップデート

Debian Jessie でメール認証などで使用される Cyrus SASL がアップデートとなりました。



ThinkPad X30 へ Debian Wheezy をインストール

すでに Debian Jessie での動作が不調であることが判明した ThinkPad X30 へ Debian Wheezy をインストールしました。

同じ問題を抱える ThinkPad R31 の場合のインストールは以下の記事を参考にしてください。
ThinkPad R31 へ Debian Wheezy Xfce をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2014/06/thinkpad-r31-debian-wheezy-xfce.html

インストールそのものは単純にネットワーク・インストールで行いました。

Debian Wheezy をインストール中の ThinkPad X30 です。

インストールが終了したところで、再起動が求められます。このまま再起動したところで、GRUB の選択画面が表示されたところで "E" キーを押して編集モードで移行します。そして "linux" で始まる行の末尾へ "i915.modeset=0" を追加して "F10" キーを押して起動させます。

Debian Wheezy だと綺麗な画面になります。

"i915.modeset=0" の設定により、ビデオ画面も正常に表示されているうちに、GRUB の設定の見直しをしておきます。/etc/default/grub の設定ファイルの GRUB_CMDLINE_LINUX="" の行へ "i915.modeset=0" を追加します。
# vi /etc/default/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX="i915.modeset=0"

編集の後、GRUB の更新します。
# update-grub

以上でインストールは完全に終了です。

2015年9月28日月曜日

ThinkPad X30 (2672-11J) を入手

インターネット・オークションにて ThinkPad X30 (2672-11J) を入手しました。

今回入手した ThinkPad X30 です。

外観の汚れなどは多少ありましたが、筐体の割れなどがなく、比較的良好な個体を入手することが出来て幸せでした。

プロセッサは Mobile Pentium3-m 1066MHz で、メモリは拡張済みで 768MB (512MB + 256MB) でした。

早速手持ちの Debian Jessie がインストールされているハードディスクを装着して動作確認をしてみました。

起動を完了してデスクトップ画面が表示されたのですが、何か?異常です(笑)。 あの ThinkPad R31 と同じ症状でした。どうも ThinkPad R31 と同じビデオチップを使用しているようです。

ThinkPad R31 と同じように文字の一部が欠落する症状が発生しています。
また階調度が悪く、背景が階段上に変化しています。

Puppy Linux 5.7.1 JP でも標準に起動させると画面が表示されなくなります。Grub の選択画面で編集モードへ入って、カーネル・オプションに "i915.modeset=0" を追加すると画面表示されるようになります。

現在のところ ThinkPad R31 は Debian Jessie で上手く動作していません。このことから、この ThinkPad X30 には Debian Jessie ではなく、Debian Wheezy をインストールしたいと思っています。

ThinkPad R31 は Debian Wheezy で快調に動作していました。
そのためこの ThinkPad X30 にも Debian Wheezy をインストールしたいと思います。


FreeBSD PKG 1.6.1 へアップデート

FreeBSD の ports へ PKG のアップデート(1.6.0 から 1.6.1 へ)が到着していました。

昨日 1.5.6 から 1.6.0 へアップグレードしたばかりの PKG でしたが、何らかの問題が発生したのか?すぐに 1.6.1 へのアップデートとなりました。

今日はこの他 netpbm もアップデートがありました。
  • Upgrade of pkg-1.6.0 to pkg-1.6.1
  • Upgrade of netpbm-10.35.96 to netpbm-10.35.97

2015年9月27日日曜日

SANWA CD771 マルチメータ購入

三和電気計器株式会社のデジタル・マルチメータ CD771 を購入しました。いつものインターネット・オークションなどではなく、通常に新品購入しました。計測機器なので、どのような利用のされかたをしたのか不明な製品を安易に購入したくありませんでした。

今回購入した SANWA CD771 です。

購入(おそらく 1982〜3 年だったはずです)からすでに30年以上経過した三和のアナログ式のマルチメータ AX-303TR を長年愛用し続けてきました。私個人としてはアナログ式の方が性に合っているのですが、普通に新規購入しようとすると選択肢はデジタル方式しかありませんでした。これでも時代なのでしょう。

長年愛用していた SANWA AX-303TR です。

もう 30 年以上も使用し続けてきたマルチメータはすでに針の動きが鈍くなっており、正しい値をなかなか表示しなくなっていました。いわゆる筐体を脇を軽く叩くと針が正確な値を示す状態です(笑)。 これでも使用し続けることは可能ですが、ここは心機一転して新品を調達することにしました。

某世界最大手の通販サイトで「マルチメータ」と検索したところ、最初に表示されるのがこの製品でした。購入者からの評価も悪くなく、私自身も三和の製品には一定の信頼性を寄せているので、迷うこと無くこの CD771 を購入してしまいました。

袋から取り出した CD771 本体です。

感心したことは探針が数ミリしか露出しておらず、金メッキされていたことでした。以前の探針は 2 センチほどの金属が露出しており、危険だったので一部を熱収縮チューブで保護していました。普通は先っぽしか使用しないので、これが正解だと思います。

新旧の探針です。

新しい CD771 の使い心地ですが、やっぱり従来のアナログ式のような感覚とは違います。しかし老眼が厳しくなっている状況ではメータの目盛りの 1/10 を読み取る力もなく、客観的に数字で表示されるデジタル表示は大変助かります。もっと早くに購入しておけばと思いました(笑)。

AX-303TR はまだまだ使えるマルチメータですので、時々は取り出して使い続けたいと思っています。

AX-303TR(左)と CD771(右)です。


FreeBSD PKG, ja-font-ipa, ja-font-sazanami のアップデート

FreeBSD の ports へ PKG のアップグレード(1.5.6 から 1.6.0 へ)と IPA フォントとさざなみフォントのアップデートが到着しました。

PKG のアップグレードは先日の FreeBSD のシステム上のアップグレードに関連したものと思われますが、フォントのアップデートは、今年の夏以降何度か行われているのが気になります。どのようなアップデートを行ったのでしょうか?
Upgrade of ja-font-ipa-00303_5 to ja-font-ipa-00303_6
Upgrade of ja-font-sazanami-20040629_5 to ja-font-sazanami-20040629_6

Buffalo WLAH-AM54G54 へ OpenWrt Chaos Calmer 15.05 をインストール

無線 LAN 通信が時々不通となり、ネットワーク設定のリロードで復活する件ですが、OpenWrt Barrier Breaker 14.07 で症状が発生していたので、新しくリリース版となっていた OpenWrt Chaos Calmer 15.05 をインストールして様子を観察してみました。

Chaos Calmer 15.05 のインストール

インストール方法はブラウザからアップグレードの要領で行いました。なお設定は消去するようにしました。( "Keep Sttings" のチェックを外します。)

また使用したファームウェアは legacy 版を使用しました。Chaos Calmer 15.05 からは、ファームウェアにバージョン番号が含まれるようになっていました。複数のバージョンを取り扱う人にとっては、これが意外と助かります。
openwrt-15.05-brcm47xx-legacy-squashfs.trx
http://downloads.openwrt.org/chaos_calmer/15.05/brcm47xx/legacy/openwrt-15.05-brcm47xx-legacy-squashfs.trx

ファームウェアのインストールの後、無線 LAN デバイスのドライバを b43 から wl へ変更しました。方法は、Barrier Breaker 14.07 で行った方法と同一です。

WLAH-AM54G54 へインストールした Chaos Calmer 15.05 の設定画面

無線 LAN の接続試験

そして諸設定を済ませた後、再起動させて無線 LAN の接続試験を行なってみました。

reboot コマンドで再起動させる方法 と 電源を一度切断したあと再投入する方法で無線 LAN の通信状況を確認しましたが、現在のところ問題無さそうでした。

イーサネット・スイッチの部分のコードの見直しが行われていたのでしょうか?原因がつかめないまま解決をしているため、少し困惑しています。現在の私にはコードの違いを調べて原因を追求するほどの実力を持ちあわせていないため、不安ではありますが、これで解決としました。

Chaos Calmer 15.05 で気になる動作

シリアルコンソールで起動の様子を観察していると、いわゆる起動が終了した後、さらに次のメッセージが出力されます。
random: nonblocking pool is initialized

どうもランダム変数(/dev/urandom)の初期化動作のようです。気にする必要はなさそうですが、今まで見たことが無かっただけにちょっと驚きました(笑)。

Buffalo WLAH-AM54G54 の無線 LAN 不通対策

困ったもんです。やっぱりこのバッファロー WLAH-AM54G54 にも、通信トラブルが発生しました。


症状

再起動させた直後において、無線LANからアクセスするパソコンとの間の認証まで済ませるのですが、その後、 DHCP による IP アドレスの供給を受けようとしても受けられない問題が発生しました。DHCP サーバは、本機の DHCP サーバを使用せず、自宅サーバの方で行なっています。

何の設定変更をしないまま、ネットワーク設定を再設定(リロード)させると通信ができるようになります。
# /etc/init.d/network reload

VLAN 関係の問題ではなさそう?

いろいろ設定を見直していましたが、一つ気になるものがありました。それはイーサネット・スイッチの設定([Network]-[Switch] の項目)です。通常 VLAN を有効/無効に切り替えるスイッチと VLAN のポート設定の項目が表示されるのですが、本機では肝心な部分が表示されていないのです。どうもイーサネット・スイッチのチップ設定が上手く行われていないようです。

[Network]-[Switch] の項目

そこでネットワーク設定のファイル(/etc/config/network)を直接編集して VLAN の項目を単純に無効にしてみました。
config switch 'eth0'
        option reset '1'
#       option enable_vlan '1'

この方法でも再起動させると無線LANの通信が出来ませんでした。

そこで VLAN の項目全体も "#" のコメント記号を付加して無効にしてみました。
#config switch_vlan
#       option vlan '1'
#       option ports '0 1 2 3 4 5'

これでも起動直後には無線LAN通信が出来ない状況でした。

ネットワーク設定のリロードで

VLAN ではなさそうだったので、確実に動作するようになるネットワーク設定のリロードで対応することとしました。ちょっと醜い方法ですが、/etc/rc.d の起動スクリプトのところへ新しくネットワーク設定をリロードするスクリプト(S99network-reload)を設置しました。

/etc/rc.d/S99network-reload の内容

#!/bin/sh
/etc/init.d/network reload

新たな問題も

このネットワーク設定のリロードをすると警告が表示されます。どうもイーサネット・スイッチの接続に失敗しているようです。
Failed to connect to the switch. Use the "list" command to see which switches are available.

経過観察

結果としては、どうしてネットワーク設定をリロードすると動作し始めるのか?よく理解できないものでした。そこでこの設定が有効なものなのかしばらく経過観察をしたいと思っています。

2015年9月26日土曜日

Buffalo WLAH-AM54G54 のアンテナ修理

今回整備してバッファローの WLAH-AM54G54 に付属していた二本のアンテナは根元の部分が破損していました。

修理が終わった二本のアンテナです。

一つはヒンジ部分が折れていて、内部のアンテナケーブルのみで繋がっている状態でした。 もう一つは、アンテナ接栓の根元を包むプラスチック部品が縦にひび割れていて、アンテナを触ると、この割れが開いて、内部のアンテナ接栓の金具が見える状態でした。

アンテナの修理

アンテナのヒンジが折れて切断しているものについては、直角に折り曲げた形状で接着剤で固定することとしました。

最初にプラモデル用の接着剤を使って、出来るだけ破断面が接合するように接着しました。接着剤が乾くまで万力で固定しておきました。

破断面が接合するように万力で軽く固定しておきました。

その後、エポキシ接着剤を使って折れたヒンジ部分をしっかり包むように接着剤を盛りつけて固定しました。これでまた乾燥するまで万力で固定しておきました。

柔らかいエポキシ接着剤が流れ出さないように下向きで固定しておきました。
エポキシ接着剤で L 字型にがっちり固定されたアンテナです。

次に接栓部分のプラスチック部品が割れているものについては、0.3t のプラ板を細く切り出して周囲を巻きつけるようにプラモデル用の接着剤で接着しました。最初に割れた部分の左右 90 度ずつ(合計 180 度)を接着した後、残りをそれぞれ巻きつけるように接着しました。プラ板の固定にはペーパークリップを使用しました。

クリップで補強のプラ板を押さえつけているところです。
プラ板による補強帯によって割れた部分はがっちり固定されました。

アンテナ装着

OpenWrt のファームウェアの動作試験中は、WAPS-HP-AM54G54 の大きなアンテナを使って動作確認をしていました。

WAPS-HP-AM54G54 のアンテナで動作試験を行なっていました。

修理の終わったアンテナを取り付けてみました。最初に L 字型に固定したアンテナから取り付けなければならない制約はありますが、問題なく設置することができました。もちろんアンテナとしての動作も問題ありません。

修理の終わった正規品のアンテナを取り付けたところです。
横向きから撮影したアンテナの状況です。

メンテナンス終了

アンテナの修理も終わって、筐体の蓋を取り付けました。

筐体を組み立てなおした WLAH-AM54G54 です。
パネルが欠損しているのが残念です。

筐体表面のパネル?が欠損しているため、何の LED ランプが点灯して、何が消灯しているのか不明です(笑)。 運用を始めれば、LED ランプを確認することは殆どないため、問題はないのですが、ちょっとさびしい感じがします。いずれ何らかの方法でパネルを復活させたいと思っています。

Buffalo WLAH-AM54G54 へ OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストール

昨晩フラッシュメモリをバックアップしたバッファロー WLAH-AM54G54 へ OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールしました。
openwrt-brcm47xx-legacy-squashfs.trx
http://downloads.openwrt.org/barrier_breaker/14.07/brcm47xx/legacy/openwrt-brcm47xx-legacy-squashfs.trx


ファームウェアを書き換え中の WLAH-AM54G54 です。

WAPS-HP-AM54G54 のような LAN ポートの通信不調などの症状はなく、無線LANアクセスポイントとしての動作に問題ありませんでした。また 5GHz 帯での動作も Broadcom 社の wl ドライバを使用することによって問題なく動作しました。

OpenWrt Barrier Breaker 14.07 のインストール

今回の WLAH-AM54G54 においても OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールしました。インストールには従来の TFTP の流し込み方法ではなく、PMON のフラッシュアップグレード機能を使用してみました。

1. まず操作するパソコンから TFTP で OpenWrt のファームウェアを流し込む準備をしておきます。このときパソコンの IP アドレスを 192.168.1.2 と設定して、WLAH-AM54G54 を arp コマンドにより 192.168.1.1 と設定しておきました。

WLAH-AM54G54 を192.168.1.1 へ設定します。
# arp -s 192.168.1.1 00:11:22:33:44:55(mac address)
TFTP でファームウェアの転送準備をします。
# tftp 192.168.1.1
tftp> binary
tftp> trace
tftp> put openwrt-brcm47xx-legacy-squashfs.trx -- リターンキーを押さず、このまま待ちます。

2. 次に WLAH-AM54G54 へのファームウェアの待受をします。
シリアルコンソールを接続した後、電源を投入して起動冒頭部分で PMON の待機状態(3秒)のときに Ctrl + C で PMON へログオンします。
そして次の melco コマンドの linux オプションでファームウェアの更新待受状態にします。
PMON> melco linux

3. すぐにパソコン側の停止していた put コマンドを実行します。
tftp> put openwrt-brcm47xx-legacy-squashfs.trx -- リターンキーをすぐに押します。

4. するとファームウェアが転送されて自動的に書き換えまで行なってくれます。

無線LANカードを元通りに取り付けて、OpenWrt の設定を行いました。

OpenWrt の設定

ファームウェアの書き換えが終了すると自動的に再起動します。シリアルコンソールで起動か終了したことを確認したところで、OpenWrt の初期 IP アドレスである 192.168.1.1 へブラウザでアクセスして OpenWrt の設定画面の LuCi を表示させます。そして必要な設定を行いました。

長時間の動作試験の前に放熱に備えて筐体へ組み込みました。
伝熱ラバーを経由してプロセッサとイーサネット・スイッチの熱を逃がすようになっています。


b43 ドライバから wl ドライバへ入れ替え

b43 ドライバでは 5GHz 帯での動作が見込めないため、 wl ドライバへ入れ替えました。ここではシリアルコンソール上でコマンドによる操作を行いました。ブラウザ画面からでもインストールするモジュールとアンインストールするモジュールを選択することで操作可能ですが、無線LANの設定ファイルの消去だけはコマンドによる操作が必要です。
opkg update
opkg install kmod-brcm-wl wlc nas
opkg remove kmod-b43 kmod-b43legacy
rm /etc/config/wireless
reboot

動作確認

OpenWrt の設定が終わった WLAH-AM54G54 へパソコンの無線LAN機能でアクセスを行なってみました。5GHz 帯も 2.4GHz 帯も問題なく動作していました。もちろん同時アクセスも問題ありませんでした。

無線 LAN 部分の設定の様子