そこで原点に立ち返って、USB 電源を本来の 5 ボルト化を目指すこととしました。そこで WBR-G54 のボードを眺めていたところ、 3.3 ボルトのレギュレータを取り付ける場所(ランド)が存在することを発見しました。どうも元々は 5 ボルトなどの電源を使用して 3.3 ボルトへ降下させる設計だった模様です。
そこでこの 3.3 ボルトのレギュレータを追加して動作を検証してみることとしました。
ただ現在動作している WBR-G54 で試すには危険が多いと判断して、フラッシュメモリの内容を消去してしまって動作していない WLA-G54 で試すこととしました。我が家の WLA-G54 と WBR-G54 は同一のプリント印刷基盤が使用されていますので、この検証に最適だと考えました。
3.3 ボルトの三端子レギュレータの設置
電源プラグの近くにある空きランドの IC10 がその部分です。この IC10 へ電源プラグから供給された 3.3 ボルトがジャンパー用ゼロオーム抵抗器の R324, R373 を経由して内部の電子回路へ電源を供給していました。このジャンパー用ゼロオーム抵抗器(R324, R373)を取り外した後、三端子レギュレータを設置してみました。WLA-G54 のゼロオーム抵抗器二本を撤去したところです。 |
プリント印刷基盤には IC10 の部分に "LM1086CM-3.3" の文字があります。インターネット上で "LM1086CM-3.3" を検索してみると、ちょうどこの部分へハンダ付けできるピン配置となっていました。しかし手持ちの 3.3 ボルトレギュレータは一般的なピン配置のものですのでリードを加工して取り付けを行いました。
WLA-G54 へ三端子レギュレータのリードを曲げて設置したところです。 |
WLA-G54 へ三端子レギュレータのリードを曲げて設置したところを別角度で撮影したものです。 |
動作確認
3.3 ボルトのレギュレータをハンダ付けしたところで動作確認を行なってみました。外部から 5 ボルトの AC アダプタを経由して電源を供給してみたところ、問題なく動作しているようでした。フラッシュメモリが消去されているので正確な動作確認ができませんでした。少なくとも電子回路が燃焼することはありませんでした。三端子レギュレータを追加した WLA-G54 の動作確認の様子です。 |
この三端子レギュレータの追加で JTAG によるフラッシュメモリの書き込みができるのではないかと挑戦してみましたが、やはり書き込みの途中で JTAG の動作が停止してしまいました。ちょっと残念でした。
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