インターネット・オークションにて、プラネックス 有線 LAN ルータの BRC-14VG を入手しました。
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今回入手したプラネックス BRC-14VG です。 |
ARM 系の Intel IXP425 プロセッサ搭載機ということで、ネット上を検索してみると既に多くの人がこの BRC-14VG を分解して、シリアルコンソールへ接続したり、JTAG でアクセスを試みていました。心強いネット上の先輩方々の情報をありがたく利用させていただきながら、私もこの BRC-14VG で遊んでみたいと思っています。
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背面には USB ポートもあり、いろんな意味で楽しめそうです。 |
分解作業
動作確認を行った後、早速分解してみました。側面のパネルが前後三箇所ずつで爪で固定されているだけでした。ただし前方の方の爪が短く、背面側の爪が長くなっていることから、前面側の爪から外してゆくようにすると楽に開くことができます。
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前面側の爪から外すようにすると楽に側面パネルを外すことができます。 |
筐体を開くと内部から綿ぼこりが舞い上がりました。どうも長年に亘って使用され続けられてきた個体のようです。とりあえず内部の様子を観察してみました。
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側面パネルを取り外した様子です。 |
すぐに気になったのが電源スイッチの破損です。スイッチのケースが壊れていて、電気接点がハンダ付けされていました。どうやら前の所有者さんが修理したもののようです。滅多に触ることのない電源スイッチを破損してしまうなんて、どのような扱いをしたのでしょう?
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破損していた電源スイッチ |
そしてシリアルコンソールのピンヘッダを発見しました。すでにピンヘッダが取り付けられているので、すぐにアクセスを試みることができそうです。
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シリアルコンソールのピンヘッダ |
ARM 用の 20 ピンの JTAG のスルーホールがありました。ネット上の情報では、プローブ動作は出来ても、フラッシュメモリへの読み書きが難しい(JTAG ソフトウェアに依存)とのことでした。
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ARM タイプの 20 ピン JTAG |
筐体のパネルにはそれらしい表示はありませんでしたが、赤外線ポートも存在していました。
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赤外線ポート |
残念なのが Mini-PCI のソケットが取り付けられていないことでした。これがあると遊べる幅が広がるのですが・・・。
ボードは四本のネジで固定されていました。ネジを外してボードを取り出してみました。そして簡単に掃除をしました。
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BRC-14VG のボード表面 |
ボードの裏面を観察すると USB 制御チップに VIA の VT6202 (USB2.0) が使用されていました。
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BRC-14VG のボード裏面 |
そして各部の電圧もマルチメータで計測してみました。ここでも SANWA CD771 が活躍です。
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各部の電圧も調査のため計測しておきました。 |
シリアルコンソールへ接続
すぐに接続できるようになっているシリアルコンソールへシリアルケーブルを接続して動作確認をしてみました。通信速度は 115200bps です。Esc キーでブートローダの OpenRG とプロンプトが表示されるコンソールへログオンできました。
そして通常起動させたところ OpenRG という Linux システムが稼動していました。ログイン時には、ブラウザ画面で設定したユーザ名とパスワードでログオンできました。help でコマンド一覧が表示されました。かなり用途を絞ったコマンド体系となっているようです。
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BRC-14VG のシリアルコンソールのピン配置 |
今後の予定
可能であれば OpenWrt などのファームウェアのインストールを試みたいところですが、情報がかなり少ないようです。また JTAG アクセスを試みるには、ケーブル類の準備も必要なため、しばらく放置したいと思います。 もしかすると部品を取り外して、他のルータの加工用にするかもしれません。8MB のフラッシュメモリや 32MB の RAM、二連の USB ソケットなど かなり美味しそうな部品があります(笑)。
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