先日通気口を設けて熱対策を行ったリンクシス WTR54GS を活かす方法はないものかと考えていたところ、以前より気になっていた WDS による無線LANエリアの拡大のことを思い出して、早速この WDS を試してみることとしました。
この WTR54GS にインストールしたファームウェアは DD-WRT Vintage (Build 13064) です。そこで昨日 USB ポートの設置が終わったばかりのバッファロー WBR-G54 にも同じ DD-WRT Vintage (Build 13064) がインストールされており、この WBR-G54 を WDS の親機として WTR54GS を WDS の子機として設定することとしました。
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親機の WBR-G54 を子機の WTR54GS の WDS によってエリア拡張を行いました。 |
DD-WRT の公式ウェブサイトの WDS の設定方法は次のところにあります。しかしよく解りませんでした(汗)。 DD-WRT には数多くのバージョンが存在することもあって、その他の WDS の設定について紹介しているブログを幾つか参考にしながら、以下の方法で WDS 接続に成功しました。
WDS Linked router network - DD-WRT Wiki
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/WDS_Linked_router_network
Basic Setup
親機の WBR-G54 では普通のルータとして WAN 側からインターネットへ接続するように設定するだけです。なお親機の LAN 側の IP アドレスは "192.168.1.1" に設定してあります。
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親機 WBR-G54 の基本設定
通常の無線 LAN ルータとして設定します。 |
子機の WTR54GS は、WAN 側を "Disable" として無効にした後、DNS やゲートウェイを親機の 192.168.1.1 へ振り向ける必要がありました。子機の IP アドレスは "192.168.1.2" と設定しました。
Loacl IP Address 192.168.1.2
Subnet Mask 255.255.255.0
Gateway 192.168.1.1
Local DNS 192.168.1.1
DHCP Server Disable
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子機 WTR54GS の基本設定 |
Wireless - Basic Settings
無線 LAN 部分は、親機と子機の設定内容(SSID、チャンネル、暗号化方式、パスワードなど )を同一に合わせておく必要があります。どちらも
アクセスポイント(AP)として設定しておくのが Vintage バージョンのミソのようです。
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親機の WBR-G54 の無線 LAN 設定 |
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子機の WTR54GS の無線 LAN 設定 |
Wireless - Advanced Settings
親機・子機ともにアドバンスド設定のところで "Preamble" の項目を "Long" から "Short" へ設定変更します。
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無線LANのアドバンスド設定で Preamble を Short に設定 |
Wireless - WDS
選択項目を "LAN" として選択した後、親機では子機の無線 LAN の MAC を設定して、子機では逆に親機の無線 LAN の MAC を設定します。
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親機の WDS へ子機の MAC を設定 |
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子機の WDS へ親機の MAC を設定 |
Security - Firewall
子機のみ SPI Firewall を無効(Disable)にします。
動作確認
設定した直後はすぐに WDS による接続が行われないようです。1〜2分程度待つ必要がありました。
インフォメーションのページで "Wireless" の "WDS Nodes" のところに表示される相手側の親機・子機のアンテナ感度が発生していれば、接続成功です。接続に失敗しているとアンテナ感度の表示がゼロ(全体がグレー)になっています。
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親機 WBR-G54 の WDS の接続状況 |
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子機 WTR54GS の WDS の接続状況 |
最初は写真のように親機・子機を並べて動作試験を行なっていましたが、親機と子機の距離が近すぎるとパソコン側から上手くアクセスが出来ないようです。どちらかの無線電波が優勢になるように配置する必要がありました。
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親機と子機の間が近いとパソコンから上手く接続出来ないようです。 |
感想
我が家には複数の無線LANアクセスポイントが稼動しています。そのため、このような WDS によるエリアの拡張は必要はなかったのですが、興味本位で WDS の設定を行なってみました。たちまちこの WDS を必要とすることはありませんが、何らかの事情で必要となった場合備えて、すぐにこの子機の WTR54GS を電源コンセントへ差しこめば使えるように整備しておきたいと思っています。
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