インターネット・オークションにて、バッファロー WHR2-G54 を入手しました。私は、型番からてっきり WHR2-A54G54 の兄弟機だと思っていました。しかし読者さんからの情報をいただき、WHR2-A54G54 とは全く別物で、逆にバッファロー BHR-4RV との兄弟機であることを知りました。そこで急遽本機(WHR2-G54)を入手して、内部のボードなどを確認してみました。せっかく分解したこともあり、ついでにフラッシュメモリのバックアップも行なっておきました。
Buffalo BHR-4RV 有線 LAN ルータを入手
http://near-unix.blogspot.jp/2015/10/buffalo-bhr-4rv-lan.html
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今回入手したバッファロー WHR2-G54 です。 |
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天頂部のプラパーツはスカイブルーのものが使用されていました。 |
分解作業
よく見かけるバッファローの筐体で、分解もかなりこなしていますが、やはりガッツリと噛みあった爪を外すのは神経を使います(笑)。今回も無事筐体を開くことができました。そしてボードを取り出して確認してみました。やはり BHR-4RV と同じプリント印刷基盤を使用していました。無線LANカードを取り付ける Mini-PCI ソケットなどが取り付けられているなどの違いがありました。またフラッシュメモリも VPN 機能の有しないことから 4MB と小さなものが搭載されていました。
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WHR2-G54 のボード表面の様子です。 |
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WHR2-G54 のボード裏面の様子です。 |
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WHR2-G54 に搭載されていた 4MB フラッシュメモリ(ST M29W320DT)です。 |
シリアルコンソールと JTAG へピンヘッダを設置
シリアルコンソールの部分はシリアル変換チップ(IC18)のランドパターンの接続も含めて行いました。画像のように IC18 の #8-#9 と #11-#12-#13 をリード線から取り出した銅線でショートしました。そして R531 のところも銅線でショートさせてもよかったのですが、部品取り用の無線 LAN ルータからゼロオームのチップ抵抗を見つけ出して、それを移植することによって接続しました。
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シリアル変換チップ(IC18)周辺の加工の様子です。 |
JTAG 端子側は 16 ピンのスルーホールが用意されていましたが、14 ピンまでしか使用しないことから 14 ピンのピンヘッダを取り付けました。
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ピンヘッダの取り付けなどの加工が終わったボードです。
電源ソケットのセンターピン対策も行なっています。 |
JTAG の動作確認
フラッシュメモリのバックアップの前に JTAG が正常に動作するかプローブ動作を行なってみました。使用したケーブルは、バッファタイプの WIGGLER ケーブルです。
# ./tjtag3 -probeonly /cable:wiggler
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EJTAG Debrick Utility v3.0.2.1 Tornado-MOD
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Detected IR chain length = 8
Number of device(s) = 1
IDCODE for device 1 is 0x0470417F
Probing bus ... Done
Instruction Length set to 8
CPU Chip ID: 00000100011100000100000101111111 (0470417F)
*** Found a Broadcom BCM4704 Rev 8 CPU chip ***
- EJTAG IMPCODE ....... : 00000000100000000000100100000100 (00800904)
- EJTAG Version ....... : 1 or 2.0
- EJTAG DMA Support ... : Yes
- EJTAG Implementation flags: R4k MIPS32
Intial value of Control register is 0000000C
Intial value of status register is 00000077
01110111 (00000077)
Status bit 7 Busy Inverted pin 11 = 1
Status bit 6 *Ack pin 10 = 1
Status bit 5 Paper-out pin 12 = 1
Status bit 4 Select pin 13 = 1
Status bit 3 *Error pin 15 = 0
* means low = true, e.g., *Error
VCC connected
values of Control register after init 0x0000000C
value of status register after init 0x00000077
system reset complete
Issuing Processor / Peripheral Reset ... Done
Enabling Memory Writes ... Done
Halting Processor ... ... Done
Init PrAcc ... Skipped
Clearing Watchdog ... Done
Chip ID 4704
Chip Rev 8
Package Options 0
Number of Cores 0
Core Revision 79
Core Type 700
Core Vendor ID 80000
Flash Type 700
Flash Type = PFLASH
Dest is bits 0
Flash is byteswapped 0
Endian Type is LE 0
PLL Type 00020000
Enter Flash Probe
Probing Flash at (Flash Window: 0x1fc00000) ...
Done
Flash Vendor ID: 00000000000000000000000000100000 (00000020)
Flash Device ID: 00000000000000000010001011001010 (000022CA)
*** Found a ST 29w320DT 2Mx16 TopB (4MB) Flash Chip ***
- Flash Chip Window Start .... : 1FC00000
- Flash Chip Window Length ... : 00400000
- Selected Area Start ........ : 00000000
- Selected Area Length ....... : 00000000
*** REQUESTED OPERATION IS COMPLETE ***
フラッシュメモリのバックアップ
フラッシュメモリのバックアップは CFE だけの部分とフラッシュメモリ全体のバックアップを行いました。それぞれ二回バックアップを取得して、両者が同じであることを md5 のハッシュで比較して確認しました。もちろん問題なく一致していました。
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JTAG でフラッシュメモリをバックアップしているところです。 |
今後の予定
将来 USB コントローラの移植も予定していますので、ファームウェアには拡張性の高い OpenWrt をインストールする予定です。
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