今回使用したファイルは以下の二つです。
OpenWrt Chaos Calmer 15.05 へをインストールした ThinkPad A20m です。 |
上書きアップグレードは失敗
アップグレードは簡単だと思っていました。単純に新しいバイナリ・ファイルを上書きしてしまえば、設定はそのままでアップグレードが可能だと思っていました。しかしこれでは上手く動作しませんでした。新規インストール
そこで一旦現在の OpenWrt がインストールされているパーティション(/dev/sda3)の内容を全て綺麗に消去した後、再度インストールし直しました。以前の OpenWrt Barrier Breaker 14.07 と同じ手順で行いましたので下記記事を参照してください。
パソコンで OpenWrt
http://near-unix.blogspot.jp/2015/09/openwrt.html
OpenWrt X86 へ USB 無線 LAN アダプタ
http://near-unix.blogspot.jp/2015/09/openwrt-x86-usb-lan.html
OpenWrt Chaos Calmer 15.05 のステータス画面 プロセッサの認識が以前の "i686" から "Celeron (Coppermine)" へ変わりました。 |
動作確認
以前の OpenWrt Barrier Breaker 14.07 と同じ環境のままでしたので、必要なモジュール類も同じものをインストールしました。バッファロー WLI-UC-G で動作している 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードは正常に動作しました。
しかしアイオーデータの WN-AG/CB で動作している 5GHz 帯は設定は可能なのですが、何故か電波が発射されない状況となっていました。そこで何点か ath5k ドライバで動作する無線 LAN アダプタを使用して動作確認をしてみましたが、同様の症状が発生しました。なお 2.4GHz 帯も同様の状況になっていました。結局 2.4GHz も 5GHz も使用できませんでした。
5GHz 帯用にコレガ CG-WLCB300AGN を使用
ath5k ドライバで動作するはずの無線 LAN アダプタが動作しなかったので、他のドライバで動作する無線 LAN アダプタを取り付けてみました。選んだのは 300Mbps 対応のコレガ CG-WLCB300AGN を使用してみました。ドライバは rt2800pci を使用するため、OpenWrt の kmod-rt2800-pci をインストールしました。このとき一緒に依存関係にある数種類のモジュールも同時にインストールされました。OpenWrt で動作中のコレガ CG-WLCB300AGN です。 |
必要な設定を済ませて動作確認をすると無事動作をしてくれました。
無線LAN設定の画面です。 下側の "Generic MAC80211 802.11abgn (radio1)" がそれです。 |
感想
今回の OpenWrt Chaos Calmer 15.05 は ath5k ドライバで動作する無線LANアダプタが動作しなかったのが痛い所でした。ただ今回 ath5k ドライバが動作しなかったことから rt2800pci ドライバを使用することとなり、IEEE 802.11 n モードの動作も設定可能になっていることを発見したことは嬉しいことでした。今後 IEEE 802.11 n モードでの動作もいろいろと検証してみたいと思っています。これで 54Mbps の動作環境から脱出できそうです(笑)。
N モードが追加された コレガ CG-WLCB300AGN の設定画面です。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。