新設した USB ポートや移設した初期化ボタンの電気的な配線が終了して、動作確認もとれたところで、いよいよ筐体へ穴あけを行なって、最終的な組み立てを行うこととしました。
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USB ポートの加工が終わった WRT54GS です。 |
放熱板として利用しているプリント印刷基盤は、当初エポキシ接着剤で固定する予定でしたが、ここで完全に固定してしまうのも心配があり、結局両面テープで固定することとしました。この両面テープが剥がれてくるようであればエポキシ接着剤でしっかりと固定をする予定です。
初期化ボタン
さて位置関係が決まったボード上の USB ソケットや初期化ボタンの位置を物差しを使って計測して必要な寸法を割り出しました。
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初期化ボタンの位置を計測しているところです。 |
まず最初に電源ソケット上部にある初期化ボタンの穴から開けました。電源プラグの極性表示などがあり、上手く穴あけの中心点に印をつけることが出来なかったため、テープに印を付けて、それを所定の位置に貼り付けて穴あけを行いました。
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穴あけの場所をテープに印して、そこをドリルで穴を開けました。 |
小さなドリルから順番に大きなものと変更して、最後はシャーシリーマで大きさを調整しました。
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最後はシャーシリーマとヤスリを使って仕上げました。 |
USB ソケット
次は USB ソケットの穴あけです。これも隣のイーサネット・ソケットとの相対的位置関係から筐体へ穴あけの大きさを描きました。
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筐体へ USB ソケットの位置を描きました。 |
描いた USB ソケットの印の内側へ 2 ミリ程度のドリルをいくつか開けて、その中をニッパーで切断して大まかな穴あけを行いました。
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USB ソケットの印の内側へドリルでいくつか穴を開けました。 |
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ドリルの穴に沿ってニッパーで切り取りました。 |
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筐体へ USB ソケットの大まかな穴が開いたところです。 |
この後、大型のカッターナイフを使って、穴の大きさを USB ソケットの大きさに合わせて行きました。時々ボードを筐体へ差し込んでみては、位置関係を確認しながらの作業となりました。描いた場所より若干ずれていましたが、少しずつ穴を大きくして行く手法のため、問題なく修正ができました。最終的な仕上げは、カッターナイフではなく、ヤスリを使って行いました。
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カッターナイフとヤスリを使って仕上げた USB ソケット部分です。 |
SD カードのスロット
新しいバージョンのファームウェアでは上手く動作しない SD カードも穴を開けておきました。今後、いろいろ検証するときに、筐体を分解しなくても操作できるようにとの配慮です。
SD カードのソケットは筐体中央部の一番膨らんだ場所へ装着することとしました。イーサネット・スイッチのソケットの直ぐ上には、イーサネット・スイッチの番号が刻印されていました。この刻印されているスペースは 5 ミリほどで、この刻印のスペースを避けて SD カード用の穴を開けることとしました。
USB ソケットと同様に、一列に 2 ミリほどのドリルで穴をいくつか開けて、そこをニッパーで切断して SD カードのスロットを設けました。
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ドリルで一列に穴を開けたところです。 この後、ニッパーで穴と穴をつなぎました。 |
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イーサネット・スイッチの番号の刻印部分を避けて SD カードスロットを設けたところです。 |
SD カードのソケットの固定ですが、すでにある放熱板のプリント印刷基盤にプラ板(1.2 厚)を載せてみると、ちょうど 5 ミリほどの高さになることが判明しました。そこで、このプラ板を挟んで SD カードソケットをエポキシ接着剤で固定することとしました。
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高さ調整のプラ板を用意して固定することとしました。 |
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SD カードソケットをプラ板と一緒に接着しているところです。 ソケットの上には鉛の重しを置いてしっかり固着させています。 |
SD カードのソケットの接着剤が固着するのを待って、SD カードを差し込んで、接触する部分をヤスリで削って調整しました。
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SD カードをスロットへ差し込んで干渉する部分がないか調整をしました。 |
全体の組み立て
筐体への組み込みに問題ないことを確認したところで、全体の組み立てを行いました。ようやく WRT54GS が元の姿に戻りました。
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最終組み立てが終わったところで動作確認を行いました。 |
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これが背面の様子です。 USB ソケットの新設と初期化ボタンの移設が見えます。 それから見えにくいのですが SD カードのスロットもあります。 |
この組み立てた状態で再度動作確認を行いました。USB ポートもちゃんと動作しました。SD カードの問題については、まだ分解中の WRT54G V2 で何らかの進展があればそれを反映させる予定です。これで WRT54GS V1 の加工は終了としました。
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