2015年8月21日金曜日

Buffalo WLI2-TX1-AMG54 を分解

インターネット・オークションにてバッファロー WLI2-TX1-AMG54 を入手しました。本当は WER-AMG54 とセットで落札したものですが、WER-AMG54 はどうも以前紹介した WER-A54G54 とファームウェア違いのハードウェアが一緒の製品のようですので、今回は割愛しました。

今回入手したバッファロー WLI2-TX1-AMG54 です。

動作確認

本機(WLI2-TX1-AMG54)は、イーサネット・コンバータと呼ばれる製品で、無線LANアクセスポイントへ接続する子機の役目を果たします。とりあえず動作確認のために LAN ケーブルを接続して IP アドレスの 1.1.1.1 へアクセスして設定画面を呼び出しました。どうも AOSS による自動設定が基本のようです。一応手動でも設定可能のようでしたが、WAP2-AES には対応していないようで、我が家の無線 LAN 環境へアクセスすることができませんでした。

WLI2-TX1-AMG54 の設定画面です。
基本的にこの画面だけで設定します。
アクセスポイントの検索画面です。

分解

いつものように本機を分解して、内部の様子を観察した後、可能であれば JTAG でフラッシュメモリのバックアップを行う予定でした。

分解は下記の写真の通りです。以前、同じ形状の WLA-G54C を分解したときには丁寧に分解しなかったこともあり、しっかり写真に記録していませんでした。そのため、当時を思い出しつつ、苦労しながら分解しました(笑)。

天板のカラーパネルを取り外します。
爪が横方向と縦方向に向かって伸びています。
縦方向の爪の側を持ち上げて引き剥がします。
天板のカラーパネルが外れると各部の爪が見えてきます。
まずフロント・パネルを外します。
フロントパネルは上の爪を外した後、左右の爪を外し、そして底の爪を順番に外します。
左右を繋いでいる爪も外して筐体を分割します。
これで内部のボードを取り外すことができます。

中から出てきたボードを観察したところ WLA-G54C とほぼ同じものでした。Mini-PCI カードが 2.4GHz と 5GHz の共用の無線LANカードが WLI2-TX1-AMG54 に装着されているのが大きな違いでした。

左が WLI2-TX1-AMG54 で、右が WLA-G54C のボードです。

念の為、Mini-PCI カードを取り外してボードの表面の様子も観察してみました。制御プロセッサに BCM4702 が使用されています。WLA-G54 や WLA-G54C にも同様の制御プロセッサのが搭載されていますが、そのどちらも上手く JTAG でフラッシュメモリの読み書きが出来ない状態となっています。そのため今回は、JTAG によるフラッシュメモリのバックアップは中止することとしました。BCM4702 で上手く JTAG によるアクセスができるようになった時点でフラッシュメモリのバックアップを行いたいと思っています。

WLI2-TX1-AMG54 のボードの表面です。
フラッシュメモリは Intel TE28F320J3C (4MB) です。
WLI2-TX1-AMG54 のボードの裏面です。
RAM は IS42S16800A-7T (8Mx16bit=16MB) です。
空きランドへ 16MB の SDRAM を取り付けると 32MB になりそうです。
搭載されていた無線LANカードの WLI-MPCI-AG54 です。
WHR3-AG54 にも同じカードが装着されていました。

最後にプラスチック筐体の洗浄を行なっておきました。レンジ周り用アルカリ洗剤でしっかりと内部と外部の汚れを洗い流しました。汚れが落ちてゆくのはとても気持ちが良いものです!

洗浄中のプラスチック筐体です。

しばらく分解した状態で保管をしたいと思っています。

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