昨日、組み立てなおしたばかりのリンクシス WAP54G ですが、再度分解をしてシリアルコンソールの外部端子を設置しました。
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シリアルコンソールの外部端子を設置した WAP54G です。 |
シリアルコンソールが必要な理由
Tomato ファームウェアなどの一部では、本機にたった一つあるイーサネット・ポートに対して WAN と LAN の二重設定を初期値で行なってしまうようです。まだ分解している状態であれば、すぐにシリアルコンソールへアクセスして手動でいろいろと設定して問題を解決することができます。しかし組み立てを終えた後では、もうシリアルコンソールへはアクセスできなくなってしまいます。そこで筐体を組み立てた後でもシリアルコンソールへアクセスできるように外部端子を設けることとしました。
シリアルコンソールの外部端子の設置加工
シリアルコンソールの外部端子は、今まででも多くの無線 LAN ルータで取り付けてきましたが、基本的に同じ方法で設置しました。以下はシリアルコンソールの外部端子を設置している様子です。
蛇の目基盤を小さく切り出して、そこへ 4 ピンのピンヘッダをハンダ付けします。そしてボード上のシリアルコンソールの端子へ接続するためのリード線もハンダ付けしました。
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小さな蛇の目基盤へピンヘッダをハンダ付けして、その背後からリード線をハンダ付けしました。 |
リード線の長さを調整して、ボード上のシリアルコンソールの端子へリード線をハンダ付けしました。ボード上のピンヘッダも利用できるように背面からハンダ付けしました。
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ボード上のシリアルコンソールの端子へリード線をハンダ付けしたところです。 |
筐体の加工は、いつものように筐体へケガキ線を入れた後、2 ミリほどのドリルでいくつか穴を開けた後、その穴を繋ぐようにニッパーで穴を開けます。そしてヤスリで穴を整形します。
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筐体へシリアルコンソールの外部端子を設置する予定の場所へケガキ線を描きました。 |
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ケガキ線の内側にいくつかドリルで穴を開けたところです。 |
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ニッパーで穴を繋ぐようにして穴を開けました。 この後ヤスリで仕上げました。 |
蛇の目基盤へ取り付けたピンヘッダの位置が筐体に開けた穴の中心に位置するように調整しながらホットボンドで固定しました。ホットボンドはコテライザーのホットブローなどで熱を加えると再び柔らかくなるため、位置合わせには最適な接着剤です。
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外部端子となるピンヘッダをハンダ付けした蛇の目基盤をボードへホットボンドを使って固定しました。 |
なおピンヘッダを取り付けた蛇の目基盤の背面にはボール紙の衝立を設置して、ピンヘッダへプラグを差し込んだ時に奥に向かって倒れないようにしました。
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外部端子の転倒防止のために背面にボール紙で衝立を設置しました。 |
完全に筐体を組み立てる前に新しく設置したシリアルコンソールの外部端子が有効に動作しているのか確認をした後、筐体の組み立てを完了しました。
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仮組みの状態でシリアルコンソールの動作試験を行なっておきました。 |
これで JTAG によるフラッシュメモリの読み出し・書き込みが必要な重症な障害でなければ、シリアルコンソールによる対応が可能となりました。
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