久しぶりに筐体を開いた WHR-AMPG です。 |
メモリチップの交換
まずはシステムメモリの交換作業から始めました。現在のメモリチップは P2V64S40ETP-G6 (4Mx16bit=8MB) が搭載されています。そこで先日 WAP54G でも使用したノートパソコン用のメモリチップの残りである W981216AH-75 (8Mx16bit=16MB) に交換しました。元々搭載されていたメモリチップの P2V64S40ETP-G6 です。 |
ノートパソコン用のメモリカードから引き剥がして利用する W981216AH-75 です。 |
メモリチップの交換にはコテライザーによるホットブローで取り外しましたが、ボードのアースパターンへ熱が逃げる状態で大変苦労しました。特に場所が混み合っている表面のメモリチップを剥がすときには二箇所のランドが剥がれてしまいました。運良くボードの表面に残っている状態であったため、そのまま新しいメモリチップでハンダ付けして固定しました。
メモリチップを除去した様子です。左下の二箇所のランドが剥がれてしまいました。 |
メモリチップは無事ハンダ付けも終了しました。そこで電源を投入して動作確認をしてみました。事前にインストールしてあった DD-WRT が起動しました。そしてブラウザで状態を確認すると 16MB のメモリの認識となっていました。メモリチップの交換は成功したようです。
何とか新しいメモリチップをハンダ付けしたところです。 |
これは裏面のメモリチップを交換したところです。 |
メモリチップの設定
ここでメモリチップの設定を nvram コマンドで設定してみることとしました。以下はメモリチップの設定の初期値です。
sdram_init=0x2000
sdram_config=0x0022
sdram_refresh=0x0
sdram_ncdl=0x0002033a
メモリチップの初期値をみると、はやり今までの BCM47xx 系の設定と異なるようです。ネット上を検索して、参考として BCM5352 が搭載されている WRT54GL の設定例の sdram_init=0x0113 を設定してみました。
再起動させたところ、動作しません。・・・これはよく有ることです(笑)。
ここで余裕を持って JTAG ケーブルを取り出して、ボードへ接続して JTAG 経由で NVRAM を消去して、問題のメモリチップの設定も消去しようとしました。
JTAG によるリカバリ失敗
JTAG 経由で NVRAM を消去しようとしましたが、・・・何故かフラッシュメモリを認識しないのです。フラッシュメモリの型番(MX 29LV320CBTC-70G)を調べて、手動でフラッシュメモリの型番(/fc:39)を指定して JTAG で NVRAM を消去しようとしました。NVRAM の消去動作をする時点で JTAG が動作を中止してしまいます。この状態で再起動させても NVRAM が消去された気配がありませんでした。JTAG 操作で NVRAM を消去しようと試みているところです。 |
以前、本機の WHR-AMPG で JTAG でアクセスをした時には、問題なく動作していました。メモリチップを交換した時点で JTAG が動作しなくなってしまったのか?フラッシュメモリの中にメモリチップの誤った設定を書き込んだ時点で動作しなくなったのか不明です。
Buffalo WHR-AMPG へ JTAG 用ピンヘッダの設置
http://near-unix.blogspot.jp/2015/04/buffalo-whr-ampg-jtag.html
とりあえず、JTAG のプローブ動作でフラッシュメモリが見つけられない状態となっている原因を探しだして対策を行おうと思っています。
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