WAP54G V2 のフラッシュメモリには Intel TE28F160C3DB70 (1Mx16bit BotB) が搭載されていました。そこへ以前 WLA-G54 でフラッシュメモリの交換で取り外していた MX 29LV320ABTC-90 (2Mx16bit BotB) へ交換してみました。
左が交換予定のフラッシュメモリ(MX 29LV320ABTC-90)です。 |
フラッシュメモリの交換
以下は交換作業の様子です。いつものようにコテライザーのホットブローでフラッシュメモリ(Intel TE28F160C3DB70)を取り外しました。
元のフラッシュメモリ(2MB)を取り外したところです。 |
ランドに残っているハンダをハンダの吸取り線で綺麗に除去しました。ランドの様子を観察すると左上の 1 番ピンにシルク印刷が若干残っているのが見えます。1 番ピンは、アドレスバスの 15 番ということで結構大切なラインだったのですが、大丈夫だったのでしょうか?
ランドを綺麗に掃除したところです。 |
そして新しいフラッシュメモリ(MX 29LV320ABTC-90)をハンダ付けしました。
新しいフラッシュメモリ(4MB)をハンダ付けしたところです。 |
動作確認
フラッシュメモリを交換したところで、JTAG による動作確認を行いました。無事新しいフラッシュメモリを認識していました。JTAG による動作確認を行いました。 |
フラッシュメモリへデータ書き込み
早速フラッシュメモリへ JTAG 経由で WAP54G のフラッシュメモリのデータを書き込むこととしました。フラッシュメモリへデータの書き込みを行いました。 |
およそ3時間ほど経過した 24% 付近で何と書き込みが停止してしまいました。
再度フラッシュメモリのリード線の再ハンダ付けを行なって、フラッシュメモリへデータの書き込みを行いましたが、同じ結果となってしまいました。
CFE 部分は書き込めているはずなので、途中までの書き込みですが、CFE だけでも動作するのではないかと期待してシリアルコンソールの出力を待ちましたが、電源を投入後、何も出力されませんでした。どうも CFE も動作していないようです。
そこで再度 CFE 部分だけを書き込んでみましたが、やはり CFE は動作しませんでした。
再度フラッシュメモリの交換と書き込み
そこで別の 4MB のフラッシュメモリの MX 29LV320DBTI-70 (2Mx16bit BotB)に交換してみました。結果は、さらに酷いことになりました。CFE 部分の書き込みだけを行おうとしましたが、0x027f という書き込みの初っ端から書き込みが停止するようになりました。
私の勉強不足のようで、フラッシュメモリの交換はもっと勉強をして取り組まなければ、成功しないようです。
[ 追記 ]
どうも Intel TE28F160C3DB70 の A19 から A21 のピン配置など(IC のピン番号の 9 番から 15 番にかけて)が、MX 29LV320ABTC-90 や MX 29LV320DBTI-70 と微妙に異なっているようです。これらが原因で動作しない模様です。同じものだとてっきり思い込んでいました。Intel の同じシリーズから 4MB のものを選択しないとダメな感じです。[ さらに追記 ]
問題となっていた A19 のアドレスラインを抵抗器の載せ替えで解決しました。下記の時期をご覧ください。Linksys WAP54G のフラッシュメモリの 4MB 化成功
http://near-unix.blogspot.jp/2015/08/linksys-wap54g-4mb.html
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。