偽物であることが確定した SPA3102 です。 |
結論から述べますと、表題の通り、真っ赤を通り抜けて真っ黒な偽物でした(笑)。
分解
分解は台座部分になるネジ一本の他、台座と反対方向にある二個のゴム足の下にネジが二本で固定されていました。筐体の四つのゴム足のうち、二個の内側にネジが隠されていました。 |
台座部分側には更に爪で固定されていました。写真は爪の配置の様子です。
筐体の蓋の裏側の様子です。 |
筐体を開いてすぐに目に飛び込んできたのが、プリント印刷基盤に搭載された大きなチップの表面をルータのようなもので刻印が削り取られている状況でした。
なぜか二個の大きなチップの表面が削り取られていました。 |
プリント印刷基盤の裏面にあるフラッシュメモリと RAM の刻印はそのままでした。 |
一体どうしたのでしょうか? 普通はこのような手荒な加工は行いません。考えられるのは、チップに表面に刻まれた情報を読み取られたくなかったのでしょう。
どうしてか?・・・理由はチップの入手経路がチップの表面にある各種の記号類で判明してしまうからです。MAC アドレスが CISCO 社の登録番号であったことから、どうもチップは正規品で、入手した偽物を作る業者が部品の入手するルートを秘匿するために削りとったものと想像しています。
参考として同じ偽物工場で作られたと思われる PAP2 も分解してみました。こちらは MAC アドレスが CISCO のものではなかったことから偽物と判定されました。偽物の部品を寄せ集めて作ったため、特に部品の入手経路を隠す必要のなかったようでしょう。部品を削り取ることは行われていません。
偽物の PAP2 の内部の様子です。 |
内部には、チップの表面を削りとったカスが残っていたので、掃除機で吸いだして、簡単な掃除を行なっておきました。そして組み立て直しておきました。
偽物(Fake)とハッキリ判明して嬉しかったのか?悲しかったのか?ちょっと複雑な心境です。
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