今回購入した コテライザー 91 オートミニ です。 |
このところ電子部品の取り外しにおいて、パターンを剥がしてしまうことが多いと感じていたため、以前より熱風(ホットブロー)でハンダ付けなどを行うことができるコテライザーが欲しいと思っていました。
ThinkPad X21 の電源周りの修理で電子部品の取り外しを行うと思っていますが、すでに一部のパターンを剥がしてしまいました。もうこれ以上パターンを剥がしてしまう危険性を犯すハンダゴテによる電子部品の取り外しを止めて、このコテライザーで取り外しを行おうと思っています。
さてコテライザーですが、取り扱うのは今回が初めてです。コテライザーの取り扱いなどを実地で確かめてみました。
まず最初に行うことはコテライザーの先端に付いているハンダゴテを取り外して、ホットブローの金具へ取り替えることでした。根本のプラスチック製のリングを緩めて交換するだけの簡単な作業でした。
コテライザーの先端の交換 |
今回感心したことは、コテライザーが輸送中などに勝手に着火しないように透明ケースの手元部分がコテライザーの着火スイッチの部分にハマり込んで、スイッチが押せない状態に固定できる工夫でした。よく考えられていると思いました。
保護カバーが安全装置の一部となっていました。 |
実際にホットブローで電子部品を取り外してみました。部品取り用の ThinkPad 600 のシステムボードから取り外しを行なってみました。
この写真は水晶振動子を取り外したところです。意外とコテライザーの口先を近づけないとハンダが溶けてくれないようです。また取り外すためのピンセットも一緒に温める感じで作業をする必要があるようです。ハンダが溶け始めた電子部品を冷えたピンセットでつかむと瞬間に温度が下がってしまってハンダが固まってしまうのです。初めてのことなので要領がつかめません。
水晶振動子を取り外してみました。 |
熱風で電子部品を壊してしまうのではないかと心配しつつ、その他の部品も色々と外してみました。どうもコツとしては、遠くから熱風を送るのではなく、口先を近づけて熱風を送って温度を急上昇させるのがよいようです。口先を近づけることで、他の部品へ熱が回るのも減少させることができる感じです。
その他、いろいろな電子部品を取り外してみました。 |
次にノートパソコン用のメモリカードからメモリチップを取り外してみました。これは無線LANルータのメモリ容量の拡大で使用するためのもので、以前にも FON2100E や FON2201 で使用しました。なおメモリカードは小さいため、熱風が机の上に直接当たるのを防ぐために紙フェノール基盤の裏面を下敷きに使いました。
小さな部品からの取り外しでは、部品を置く下敷きの工夫も必要です。 |
写真のように綺麗に外れました。右二つの部分が、ハンダゴテによる盛りハンダで取り外した跡です。ハンダを追加することもないので経済的です。
メモリカードからメモリチップを取り外しました。 |
そして裏面の残っていた四枚のチップも全部剥がしてしまいました。取り外しに慣れてくるとメモリチップの表面に貼りつけた紙製のシールを燃やさずに取り外すこともできました。
メモリチップの表面に貼りつけた紙シールが、燃えずに残っていました。 |
まだまだコツを掴むまでには至っていない感じですが、初心者でもそこそこ綺麗に電子部品の取り外しができることが解りました。
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