FON2100E のメモリチップ交換(増量)
http://near-unix.blogspot.jp/2015/06/fon2100e.html
二台目となる 32MB 化された FON2100E です。 |
作業前の FON2100E のプリント印刷基盤の様子です。 |
今回は、コテライザーという強力な武器を手にしていたので、16MB のメモリチップを剥がすのも楽勝だと考えていました。しかし FON2201 の時と同様にコテライザーでメモリチップを剥がすのがとても困難な状態でした。やはり小型のコテライザーだと熱量が不足してアースパターンが広めに設定してあるプリント印刷基盤基盤では部品を取り外すのが難しいようです。結局ハンダゴテを使って盛りハンダの手法でメモリチップを取り外しました。それもコテライザー使用時にパターンを一箇所ほど剥がしてしまいました(涙)。幸いにも剥がれただけで、切れていなかったので、そのままハンダ付けして使用しています。
撤去する 16MB のメモリチップです。 |
メモリチップを撤去した様子です。 下側中央部のランドが剥がれて曲がっているのが見えます。 |
メモリチップを撤去した後の作業は、順調でした。新しい 32MB のメモリチップをハンダ付けした後、動作試験を行いました。
新しく 32MB のメモリチップをハンダ付けして、動作確認をしているところです。 |
そしてシリアルコンソールから 32MB のシステムメモリに対応した RedBoot を書き込みました。これも前回 FON2100E の 32MB 化で行ったときと同じ要領です。
シリアルコンソールへ接続して RedBoot の書き換えを行いました。 |
この流れで、Fonera のオリジナル・ファームウェアから OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールしました。
しかし、いつものように FonFlash から OpenWrt をインストールしようとしたところ、"Telnet for RedBoot not enabled." と表示されてインストールが中断されてしまいました。
FonFlash の "Telnet for RedBoot not enabled." の表示 |
これは RedBoot で Tenlet ログインが出来ないことを示しています。RedBoot のコンソールから fconfig コマンドで IP アドレスの設定を行ったところ、無事インストールすることができました。
--- 元々の RedBoot の設定 ---
RedBoot> fconfig -l
Run script at boot: true
Boot script:
.. fis load -l vmlinux.bin.l7
.. exec
Boot script timeout (1000ms resolution): 1
Use BOOTP for network configuration: false
Gateway IP address: 0.0.0.0
Local IP address: 0.0.0.0
Local IP address mask: 255.255.255.255
Default server IP address: 0.0.0.0
Console baud rate: 9600
GDB connection port: 9000
Force console for special debug messages: false
Network debug at boot time: false
--- 新しい RedBoot の設定 ---
IP アドレスなどを設定しました。
IP アドレスなどを設定しました。
RedBoot> fconfigRedBoot の設定の変更によって無事 OpenWrt をインストールすることができました。
Run script at boot: true
Boot script:
.. fis load -l vmlinux.bin.l7
.. exec
Enter script, terminate with empty line
>> fis load -l vmlinux.bin.l7
>> exec
>>
Boot script timeout (1000ms resolution): 3
Use BOOTP for network configuration: false
Gateway IP address: 192.168.1.1
Local IP address: 192.168.1.254
Local IP address mask: 255.255.255.0
Default server IP address: 192.168.1.2
Console baud rate: 9600
GDB connection port: 9000
Force console for special debug messages: false
Network debug at boot time: false
Update RedBoot non-volatile configuration - continue (y/n)? y
... Erase from 0xa87e0000-0xa87f0000: .
... Program from 0x80ff0000-0x81000000 at 0xa87e0000: .
OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールして動作試験中の様子です。 |
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