経緯
BIND をインストールした理由は、自宅サーバの FreeBSD のアップグレードに備えて BIND がシステム内から ports へ移行してしまうことへの準備で行いました。自宅サーバが停止中の DNS サーバとして活躍してもらうためです。そしてよく考えてみると自宅サーバが停止中は dhcpd も停止しているため、LAN 内の自動 IP 設定のサービスも停止してしまいます。そこで dhcpd もインストールして、将来の自宅サーバのアップグレードに備えることとしました。
しかし同じ LAN 内に二台の dhcpd が稼働するのは問題があります。冗長化運用という手段もありますが、今回は自宅サーバの dhcpd だけを常に稼働させておき、自宅サーバのアップグレードの時にだけ WG302 へインストールした dhcpd を稼働させるようにしました。
dhcpd のインストール
dhcpd のインストールにあたって以下のウェブサイトを参考にしました。Replacing dnsmasq on OpenWRT - Roger's Blog - Old Blog
http://blog.differentpla.net/blog/2013/10/30/replacing-dnsmasq-on-openwrt/
OpenWrt で用意されている dhcpd は次の二つです。IPv6 で設定を行いませんので、IPv4 のみのバージョンをインストールしました。
isc-dhcp-server-ipv4 - 4.2.4-2 - implements the Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) and the Internet Bootstrap Protocol (BOOTP). This package is compiled with IPv4 support only.
isc-dhcp-server-ipv6 - 4.2.4-2 - implements the Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) and the Internet Bootstrap Protocol (BOOTP). This package is compiled with IPv4 and IPv6 support.
opkg でインストール
root@WG302:~# opkg install isc-dhcp-server-ipv4
Installing isc-dhcp-server-ipv4 (4.2.4-2) to root...
Downloading http://downloads.openwrt.org/attitude_adjustment/12.09/ixp4xx/generic/packages/isc-dhcp-server-ipv4_4.2.4-2_ixp4xx.ipk.
Configuring isc-dhcp-server-ipv4.
dhcpd の設定 (/etc/dhcpd.conf)
すでに自宅サーバで ISC-DHCP-Server を稼働させていますので、そのまま設定ファイル(dhcpd.conf)をコピーして使用しました。設定ファイルのコピーには、nc (NetCat) コマンドでを使用しました。そして一部設定の見直しを行いました。OpenWrt で nc (NetCat) を使う
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/openwrt-nc-netcat.html
dhcpd の起動
通常は dhcpd を起動させません。OpenWrt の設定画面の LuCI の中の [System] - [Startup] のタブで "dhcpd" を "Disable" に設定しておきました。この状態でシステム起動時に自動的に dhcpd が立ち上がらなくなります。端末からコマンドで設定で設定するときには以下のとおりです。# /etc/init.d/dhcpd disable
OpenWrt - LuCI [System]-[Startup] での設定 |
以上で設定を終了しました。
なお今回の isc-dhcp-server-ipv4 のインストールで保存領域の残量が 2.72MB から 2.13MB へ減少しました。差として 0.59MB が isc-dhcp-server-ipv4 のインストール容量となりました。
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