2010年11月25日木曜日
SCSI 接続のスキャナーが使用出来ない
USB 機器の普及によって今ではすっかり使うことの無くなった SCSI 機器ですが、私が所有しているフラットベットスキャナーやフィルムスキャナーなどの機器はすべて SCSI 接続のものです。もともと購入したのが10年度の前のことですので、当時は SCSI 接続の機器は全盛の時代だったのです。
久しぶりにフラットベットのスキャナー ( Canon CanoScan FB1200S ) を使用しなくてはならない事態となったため、急遽引っ張り出して ubuntu 10.10 がインストールされている NetVista M41 Slim へ SCSI カードを追加して接続しようとしました。もちろん ubuntu 10.10 がインストールされているマシンを最初に選んだのもきっと手間いらずで使用できることを期待したからです。
手元にある SCSI カードは複数ありましたがここは間違いなく動くことを期待して鉄板の Adaptec 社製のものを使用することとしました。AHA-2940 を PCI バススロットへ挿入しました。
寒さでケーブルが硬くなり始めている SCSI ケーブルを馴染ませながらフラットベットスキャナーとパソコンの SCSI カードへ接続しました。
電源を入れるとBIOS 部分で SCSI カードがフラットベットスキャナーを認識して型番などを画面に表示していました。
立ち上がったところでおもむろに xsane を使用したいと思ったところ ubuntu 10.10 ではデフォルトで xsane がインストールされていないことに気づきました。そこでソフトウェアセンターを使ってインストールすることとしました。
無事インストール出来たところで xsane を起動しようとしましたがスキャナーが見つかりませんと表示されます。いったいどうしたものか。
いろいろと調べたところ sane-find-scanner コマンドを使ってスキャナーがどのデバイスとして認識されているのかを知る必要があったようです。そこで調べてみると /dev/sg4 と表示されます。これを /etc/sane.d/canon.conf へ記述します。デフォルトでは /dev/scanner と存在しないデバイスとなっています。
これで scanimage -L を実行すると canon:/dev/sg4 などと表示されるはずなのですが segmentation fault とエラーとなってしました。
しばらく問題解決をすべくいろいろと調査をしてみましたが、原因が掴めず、他のパソコンで様子を見ることとしました。
Debian Lenny や ubuntu 10.04 TLS がインストールされたパソコンで実験したところパソコンや OS 、SCSI カードの組み合わせによって xsane が起動するところまで行くものがありました。しかしスキャニングを行うとエラーとなって停止してしまう状況でした。
一連の設定作業で判ったことは /dev/sg0 などのスキャナーデバイスは一般ユーザーにアクセスを許していないことでした。そのため chmod を使ってアクセスが出来るようにした上で確認作業を行いました。
今回はスキャナーで読み取りをすることが出来ない状態で作業を中止しました。結局スキャナーを諦めてデジタルカメラを使って撮影したデータを使用することとしました。
結果の出ない作業は本当に疲労感だけが蓄積されてしまいます。
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