以前自宅サーバーの予備機?として活躍していた IBM NetVista A40 (6881-10J) の CPU のアップグレードを行ないました。
このマシンは予備機として何かの時に待機しているというよりは、本務機のメンテナンスのために、事前にソフトウェアのアップデートやアップグレードを実際に行って問題がないことを確認した上で、本務機をアップデート&アップグレードをするようにしていました。しかしこの予備機の役目も他のマシンに引き継がれていて、しばらくホコリを被っている状況でした。
現在の CPU は Pentium 2 系の Mendocino チップの Celerom 553MHz でした。このマシンに Puppy Linux 4.3.1 をインストールしてみました。意外なほど軽快に動作してくれます。これでも動画を除いてネットを見て回る分には特に問題はない感じでした。
しかし YouTube ではさすがにコマ落ちが激しく、またに音声も途切れる場面も。
手持ちに Pentium 3 ( Coppermine ) の 866Mhz と 733MHz のチップがあったので、866Mhz のチップに入れ換えてみることとしました。
ネット上を検索するとさすがに IBM のマシンについては情報が多く、研究色の強いものもあって、いろいろと事前情報を仕入れることができました。特に参考になったのはこのページでした。
IBM NetVista A40(6881) シリーズ 活用研究 (参考サイト)
このサイトを参考にすると Pentium 2 世代の mendocino 以降の Pentium 3 でも使用できることは分かります。そこでせっかくなので動作速度が速い 866MHz をインストールすることとしました。しかしサイトの筆者は発熱には注意を呼びかけています。
確かに CPU を交換するときにヒートシンクを取り付けず BIOS の確認だけを行なおうとしましたが BIOS の確認の途中で動作が停止してしまいました。おそらく熱暴走をしてしまったものと思います。意外なことは mendocino はヒートスプレッダが着いていることもあってチンチンに熱くなっても動作し続けていました。Pentium 3 は発熱に弱いようです。
交換の手始めは背面にあるネジ一本を取り外して筐体を開くところから始めます。しかし筐体に若干のねじれがあるようで、すんなりとは開いてくれません。押したり引いたりを繰り返しながら筐体を開きました。
内部はコンパクトマシンらしくびっしりと部品が収められていました。いくつかのネジを外して CPU を取り外せるようにしました。勘の良い人であれば、メンテナンスマニュアルを参考にすることなく分解が出来る見通しのよい構造となっています。
冷却ファンが付いたアルミニウム製のヒートシンクを取り外すとオリジナルの CPU(mendocino) が姿を現しました。以前にも掃除をするためにこの部分まで開いて CPU の上にはセラミックグリスを塗っていました。まだ柔軟性があって、熱伝導の効果が続いているようでした。
新しく Pentium 3 (coppermine) 866MHz に載せ替えました。この状態のまま電源を入れると前述の通り、熱暴走をしてしまいました。
ヒートシンクを取り付けたところで電源を入れて BIOS 画面の確認を行ってみました。製品情報の項目を確認すると確かに 866MHz になっていることが判ります。このままハードディスクにインストール済みの Puppy Linux 4.3.1. を起動させてみました。ちゃんと動いているようです。しばらく放置して熱暴走などの問題がないことを確認して、本格的にマシンのネジを固定しました。
CPU の交換後も動作が確認できましたが、電源を入れて立ち上げるときには、以下の警告が表示されます。
167 No Processor bios update found.
5秒ほどで消えて従来のブート画面へと進みますが、とても気持ちが悪いものです。これも参考のウェブサイトに情報がありました。
対策方法は新しくインストールした CPU を使って、変更点がなくても BIOS を単純にアップデートするものでした。
BIOS アップデートのフロッピーディスクを作って、このフロッピーディスクから起動させると自動的に BIOS アップデートのソフトウェアが起動します。マシンの型番や起動ロゴの変更をするか?と3種類ほど問い合わせがありますが全てNOで答えた後、同じフラッシュプログラムだけど上書きをするかと尋ねてくるのでYESと答えます。これで BIOS のアップデートが終了します。すると電源起動時に表示されていた警告が表示されなくなります。
とりあえず CPU のアップグレードが完了したと思って、ゆっくりと各部の様子を観察し始めると意外な不具合を発見しました。
それはサウンド関係が認識できなくなっていました。BIOS は CPU の交換時に問題が有ってはならないと考えて CMOS クリアをして初期化していました。そのため BIOS の設定に見落としがあるのではないかといろいろと調べてみましたが解りません。
また OS も Puppy Linux の各バージョンで調べてもみましたが、やっぱりサウンド関係を認識しないのです。あの alsaconf で発見できないのです。
ここまで来て音声に問題が出るとは思っていなかっただけに少しがっかりでした。これから原因を解明してゆきたいと思っています。
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