
前の記事からの続きです。
苦労して復旧した WindowsXP 領域と BIOS のアップデートにより、ubuntu 10.10 を再びインストールしてみました。
今度は BIOS がアップデートされているので問題は解決されているであろうことを期待しながら。
結果は以前と変わることなく起動時間がおよそ3分で、やはり write error が発生していました。
ここで再び RAID カード経由でハードディスクを接続してみました。
再び mbr 領域を破壊してしまったようで、以前のように BIOS のロゴマークのところでリセットを繰り返す状態となってしまいました。どうもこの RAID カードは mbr 部分を破壊してしまうようです。長く使っていなかったので、何らかの原因で壊れてしまったのかもしれません。もうハードディスクの破壊を防ぐためにもこの RAID カードは廃棄することとしました。
これで ubuntu 10.10 のインストールは振り出しに戻りました。しかし回復の手順が解っているので気分的には楽です。
testdisk で WindowsXP 領域を回復して、そして ubuntu 10.10 を再びインストールしました。もちろん起動に時間が掛かることやエラーは解決できません。
ここで前回の記事で書いた BIOS のアップデートのために一時的に使用した 20GB のハードディスクへ ubuntu をインストールしてみることとしました。今まで SiS のチップが問題の根本だと思っていましたがハードディスク側にも問題があるかもしれないと思ったからです。
この一連の作業で何度 ubuntu をインストールしたのだろうと思いながらインストール作業を行いました。そして 20GB のハードディスクから起動させてみました。
起動時間1分3秒、エラーなし。
一体どうしたことでしょう。容量の少ない古い、それもボールベアリングのうるさいハードディスクでは異常が発生しなかったのです。
ここで現在使用してきた 320GB のハードディスクを他のパソコンへ接続して動作などを調べてみました。smart情報も異常はなく、badblocks による試験も問題ないようです。badblocks による試験は時間が掛かるため途中で中断しましたがそれまでにはエラーはありませんでした。
ここまで来るとパソコンとハードディスクの組み合わせが悪い(相性問題)と判断できました。
もう疲れてきたので、このうるさいハードディスクを取り付けて動作させることで終了させる方向で友人をどう説得するか頭の中がいっぱいになっていました。
しかしこれで終わったら負けのような感じでしたし、ここまできたのだからともう少し原因追及をしてみることとしました。
問題はこの二つのハードディスクの違いは何か?という一点だということです。
まず容量が違います。BIOS のアップデートで本当に壁が無くなっているのかよく解りませんが起動するので問題はないようです。その他の違いは?と思ったところ、古い方は IBM 製で、新しいものは HGST 製です。どちらも HGST が作ったハードディスクの設定ソフトウェアのFeature Tools が使用できるのです。そこで内部の設定の様子を比較してみました。
ここで設定をいろいろ変更しては ubuntu を起動させることを繰り返しているうちに決定的なものをようやく発見しました。
それは UDMA の設定です。古い方は mode 5 (ATA100) までしか設定できませんが、新しい方は mode 6 (ATA133) まで設定できます。どちらもデフォルトで最高値が設定されています。新しいハードディスクの UDMA を mode 5 (ATA100) に設定しました。
これで ubuntu の起動を確認すると 57秒 と一気に短縮してしまいました。エラーも出ていません。
思い出すと write error は DMA 関係で発生していたので、やはりこの設定が問題だったようです。もしかして SiS 651 って UDMA 133 まで対応しているのでしょうか?それとも中途半端形で未対応なのでしょうか?
これで通常動作になったようなので、この状態のまましばらく ubuntu 10.10 の様子を観察したいと思っています。
しかし今回のインストールの長かったこと!
教訓
SiS 651 の場合、ハードディスクは UDMA100 に設定すること!
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