2011年2月22日火曜日

icedove のメッセージフィルタ

Debian Lenny からSqueeze へアップグレードしたマシンの設定です。ThinkCentre A51 のトラブルなどがあり、前回の作業からしばらく時間が空いてしまいました。

今回はメールクライアントの icedove の設定です。

どうも個人データの保存先が .mozilla-thunderbird から .icedove へ変更となったためにいろいろと引き継がれないようです。我が家の imap4 サーバーへアクセスするところからはじめました。

imap4 サーバーへの設定そのものは今まで何度も経験しているものなので特に問題もなく終了しました。

ただ困ったことは icedove に設定していたメッセージフィルタの設定が簡単に移行できなかったことでした。

imap4 サーバーを使用していることもあり各マシンの icedove がそれぞれ異なった振り分けをメールに行ってしまうと困ったことが発生するため、従来は親となる icedove を決めてそのメッセージフィルタのデータ (msgFilterRules.dat) を各マシンへコピーして使用していました。これであればどのマシンが振り分けを行っても同じ結果となります。

今回も同様にメッセージフィルタのデータをコピーしてみましたが結果が反映されないようです。データの先頭部分にある version="8" を version="9" へ書き換えれば問題ないようですが、やはり少し心配です。

そこでネット上を検索してみると Thunderbird のメッセージフィルタの外部出力/外部入力をしてくれるアドオン (Thunderbird Message Filter Import/Export) があることが判りました。そこでこのアドオンを使って移行してみることとしました。

このアドオンの設定は通常の Thunderbird のアドオンと同じ方法で設定します。メニューの「ツール」>「アドオン」とたどってアドオンのメニューを開いたら左下にあるインストールのボタンを押して上記の Thunderbird Message Filter Import/Export からダウンロードしたアドオンファイルを指定して実行させるだけです。一度 icedove を再起動するように催促を受けるのでそれに従います。これでこのメッセージフィルタのアドオンが使えるようになります。

使い方は簡単でまず出力(export)は移行元となるマシンの icedove においてメニューの「ツール」>「メッセージフィルタ」でメッセージフィルタの画面を開きます。ここで右下の方にある「フィルタを書き出す」のボタンを押すだけです。後はフィルタデータを保存するファイル名を決めて出力して終了となります。

このメッセージフィルタのデータを移行されるマシンへコピーした後、同様に Thunderbird Message Filter Import/Export をインストールした icedove で入力(import)するだけです。方法は icedove のメニューの「ツール」>「フィルタを読み込む」(メッセージフィルタの項目のすぐ下にあります)をクリックして後は先ほど移行元からコピーしたメッセージフィルタのデータを指定するだけです。

これを行うと警告文が表示されました。どうも違う場所にメッセージフィルタがインストールされてしまったようです。

確かにメッセージフィルタを開いても何も表示されていません。読み込みに失敗していました。

そこでどこにメッセージフィルタのデータがインストールされたか調べてみました。

 ~/.icedove/****.default/Mail/smart mailboxes/msgFilterRules.dat

確かに間違った場所へメッセージフィルタのデータがインストールされていました。この msgFilterRules.dat を本来の imap のメールを管理してある場所へ移動してみました。

 ~/.icedove/****.default/ImapMail/imap-server-name/msgFilterRules.dat

メッセージフィルタのデータを移動させた後、icedove を再起動させてみたところちゃんとメッセージフィルタの設定が行われていました。メールの振り分けも問題なく行われているのを確認しました。やれやれといった感じです。

もしこれらの方法がうまく行かなければ、手動で一つずつフィルタを設定してゆくところでした。フィルタは結構な細分化されているのでこれを間違いなく再入力するのはとても大変で憂鬱な作業となったことでしょう。助かりました。

メールは仕事をする上では欠かせないものとなっているためメールについての設定や動作については特に神経を使ってしまいます。これで Lenny から Squeeze へのアップグレードへのハードルを一つ飛び越えた感じです。しかしまだまだハードルはたくさんあるので順次調査と解決をしてゆきたいと思っています。

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