FLORA 330W へ試験的にクリーンインストールした Debian Squeeze ですが、初期設定の日本語フォルダー(ディレクトリ)などや初期インストールされているアプリケーションソフトウェアなどを見ていると何だか ubuntu を触っているようで debian らしく感じられませんでした。しかしだんだんとこれが debian の姿になってしまうのでしょうね。
さて今回はクリーンインストールした Squeeze を取り合えず我が家で使えるように設定をしてみました。今回の記事はどちらかと言えば私の備忘録となっています。導入するソフトウェアや設定は我が家での出来事なので参考にされる場合には適宜読み替えてください。
まず仮想端末で大活躍するエディタですが vim をインストールしました。
# aptitude install vim
vim のインストールの後はシステムのデフォルトエディタへ変更しておきます。初期値が0番の nano になっていますがこれを2番の vim-basic へ変更します。
# update-alternatives --config editor
次に他の Debian マシンから設定データなどを受け渡しするために FTP クライアントを導入します。これは gftp をインストールしました。Lenny の初期のころまでは gftp は初期インストールされていたものですがいつの間にか外されてしまったものです。私のように古い人間にとっては FTP 転送はとても重要です。
# aptitude install gftp
マシンの時刻を常に正確に合わせておくために自宅の NTP サーバーへ同期させます。インストールするソフトウェアは ntpdate です。
# aptitude install ntpdate
ntpdate をインストールしたあと /etc/default/ntpdate を修正しておきます。我が家の ntp サーバーは 192.168.1.1 のルーターに同居させているのでその IP を直接指定しています。
NTPDATE_USE_NTP_CONF=no
NTPSERVERS="192.168.1.1"
これでマシンが立ち上がるときに時刻を同期させてくれます。なお何らかの事情で強制的に時刻を合わせるときには特権ユーザーになって以下のコマンドで同期してくれます。
# ntpdate-debian
マルチメディア関係のインストールも行いました。
まずは /etc/apt/sources.list の変更から行いました。よく知られている www.debian-multimedia.org を追加するものです。これを追加するときには keyring も忘れがちなので注意が必要です。
以下は我が家の設定例です。一般のサーバーはレスポンスのよい ftp.riken.jp を指定しています。
# deb cdrom:[Debian GNU/Linux 6.0.0 _Squeeze_ - Official i386 NETINST Binary-1 20110205-14:34]/ squeeze main
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux 6.0.0 _Squeeze_ - Official i386 NETINST Binary-1 20110205-14:34]/ squeeze main
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ squeeze main contrib non-free
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ squeeze main contrib non-free
deb http://security.debian.org/ squeeze/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/ squeeze/updates main contrib non-free
deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ squeeze-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian/ squeeze-updates main contrib non-free
deb http://www.debian-multimedia.org squeeze main non-free
keyring は http://www.debian-multimedia.org/faq.php から一番最初の質問「Why apt-get doesn't find this public key」を読めばすぐに解ります。英文ですがやることは簡単です。debian-multimedia-keyring_2010.12.26_all.deb をダウンロードして以下のコマンドで設定するだけです。
注意する点はこの FAQ のページは更新されていないようで記述されている名前は「debian-multimedia-keyring_2008.10.16_all.deb」と古いものとなっていますがリンクをクリックすると最新のものをダウンロードすることができます。
# dpkg -i debian-multimedia-keyring_2010.12.26_all.deb
この後 apt のデータを最新のものに更新するために update を行っておきます。そして新しい既存のソフトウェアに新しいバージョンのものがあると指摘されますのでこれを upgrade しておきます。
# aptitude update
# aptitude safe-upgrade
以上でマルチメディア関連のインストールが出来るようになりました。
まずは DVD を閲覧出来るようにします。
# aptitude install libdvdcss2
Lenny 時代には DVD を閲覧するときに /etc/fstab の修正が必要でしたが Squeeze では問題なく再生できるようです。DVD をドライブへ入れると自動的に totem が起動しました。そして再生も問題ありませんでした。
次はネット関連でブラウザ(iceweasel)の flashplayer の設定です。これも www.debian-multimedia.org のものですがすでに設定済みなのでそのままインストールが可能です。
# aptitude install flashplugin-nonfree
コマンドを実行すると依存関係にあるソフトウェアも一緒にインストールが終了します。この後ブラウザが立ち上がっていれば、一度終了させて再度立ち上げます。これで adobe の最新 Flashplayer がインストールされます。
adobe 関連で windows の acrobatreader に当たる acroreader をインストールしました。
# aptitude install acroread acroread-l10n-ja mozilla-acroread
これもブラウザのプラグインとしてインストールしましたのでインストール後にブラウザの再起動が必要です。
「お気に入りのアプリ」として iceweasel と icedove を設定しておきました。これはデスクトップ画面のメニューの「システム」>「設定」>「お気に入りのアプリ」で設定しました。
次に音楽関係で vorbis-tools ( Ogg Vorbis 関連ツール ) をインストールしました。
# aptitude install vorbis-tools
totem で flv ファイルを再生するのに必要な gstreamer をインストールしました。
# aptitude install gstreamer0.10-lame
以上いろいろなソフトウェアを導入した後、ネットを巡回してみたり、過去に作ったファイル類をこのマシンへ転送してみて動作状況を確認してみました。
今回特に気になったのは OpenOffice でした。 2.4 から 3.0 へアップグレードしていたので互換性に問題が発生していないか確認してみました。これは単純に文書ファイルを開いて以前と同様に表示されるか確認するだけです。どうも私が作った簡単な文章などではアップグレードによる悪影響はなかったようです。
OOo の Draw の表示状況です。会社用の書類がたくさんあるのでこれらに問題があると後が大変です。定形の帳票類があるものはスキャナーで帳票を読み取ったあとに Draw で必要事項の記入をすることが多いです。
OOo の Calc の表示状況です。こちらも問題なく表示されていました。仕事を管理するためのファイルがゴマンとあるのでトラブルがあれば一大事でした。
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