2011年2月13日日曜日

取り合えず一台 Debian Squeeze へアップグレード

Debian Lenny を Squeeze へアップグレードしてみました。

もちろん仕事で使っているマシンではなく、中古パソコンを入手したときにテストで使うハードディスクに残っていた Debian Lenny を使って Squeeze へアップグレードの予行練習?というかどのような感じでアップグレードが出きるのか?そしてどんな問題があるのかを洗い出すのが目的でした。

使用した Debian Lenny はデスクトップの tasksel で設定したほとんど基本形のままのものです。また作業はデスクトップの画面から仮想端末を使って行いました。

以下は私の備忘録をかねたものとなっています。

まず最初に /etc/apt/sources.list の変更です。
このリストにある lenny の文字を全て squeeze へ置き換えました。念のために lenny の文字が残っていないのか検索をして万全を期しました。

apt のアップデートを行いました。今までは aptitude が推奨されていましたが squeeze へのアップグレードには apt-get が推奨の方法に切り替わっていました。いつも aptitude を使っていたので注意が必要でした。

 # apt-get update

ここでまだ squeeze に対応していないリストがあった場合には再度 sources.list を編集しなおします。問題のあったリストの部分をコメントアウトしました。

いよいよアップグレードをはじめます。

 # apt-get upgrade

途中で PAM の更新のためいくつかのソフトウェアの再起動を確認するダイアログが表示されました。もちろん再起動させて問題ないのでそのまま OK でアップグレードの処理を進めました。

/etc/modprobe.d/aliases.conf の更新の問い合わせがありましたが Yes で更新させました。

カーネルのアップグレードをしました。公式ホームページの案内では linux-image-2.6-flavor となっていますが、現在は linux-image-2.6.32-5-686 がこれに当たります。最新のものがどれか確認するためにインストールの前に調査しておきます。その他マシンのプロセッサやその他の設定で違うカーネルを使用する場合にはそれに適応したカーネルを探しておきます。

 # apt-cache search linux-image-2.6.32

目的のカーネルをインストールします。インストールに伴って更新するソフトウェアのインストールの問い合わせがありますが Yes でインストールを進めます。

 # apt-get install linux-image-2.6.32-5-686

インストールの途中に linux-base の設定ダイアログが表示されます。ここではディスクデバイス ID を更新するかの問い合わせがありますが [はい] でインストールを進めます。このあと UUID が表示されますが [了解] で抜けます。そしてディスクデバイス ID の適応の問い合わせがありますが [はい] で先に進みます。

次に linux-image-2.6.32-5-686 の設定ダイアログが表示されました。ここで「必要なファームウェアファイルがなくなっている可能性があります」と表示されてこのマシンの場合には次のものが表示されていました。[了解] で抜けました。

r8186 : rtl_nic/rtl8186d-2.fw rtl_nic/rtl8186d-1.fw

カーネルのインストールが終了したら udev のインストールを行います。

 # apt-get install udev

udev に依存したソフトウェアが10個程度あることが表示されますがそのまま Yes で続行させました。
途中で Configuring Libc6 のダイアログが表示されていくつかの関連するソフトウェア(gdm exim4 cups cron)のアップグレードが案内されます。ここはなぜか英文でした。[ok] で続行させました。

udev のインストールが終了したところでマシンを再起動させます。
再起動で立ち上がった GRUB はまだ以前のものでした。しかしデスクトップ画面の背景は新しい宇宙をイメージしたものに変わっていました。

マシンが再度立ち上がったところでまだアップグレードが済んでいない部分のアップグレードを行います。

 # apt-get dist-upgrade

アップグレード418個、新規インストール417個とかなり多くのアップグレードが行われることが表示されていました。Yes でアップグレードを続行しました。

アップグレードの途中いくつかの問い合わせがありました。

Keyboard-configuration の設定でキーボードモデルを一覧表から選択するようになっていましたが jp106 の設定が見当たりませんでした。そこでアップグレードを継続するために英語キーボードの Generic 101key PC を仮に選択して先に進めました。アップグレードが終了したところで dpkg-reconfigure keyboard-configuration で再設定します。

dash の設定では「dash をデフォルトのシステムシェル(/bin/sh)として使いますか」の問いに [はい] で設定しました。squeeze では bash ではなくなるようです。

grub の設定では「upgrading from GRUB Legacy」と表示され [了解] を選択してインストールを進めました。この後も再び設定の注意事項が表示されて [了解] を選択してインストールを進めました。
次に「 menu.lst 経由で起動(チェーンロード)しますか?」では [はい] で進み次の問い合わせの Linux コマンドラインは空欄のまま処理を継続させて grub2 のインストールを終了させました。

sysv-rc の設定では「レガシーな起動シーケンスから依存関係ベースのシーケンスへ移行しますか?」の問いには [はい] としました。

全てのアップグレードが終了したらマシンを再起動させました。GRUB も新しいものに変わっていました。menu.lst 経由で起動(チェーンロード)で起動させるため GRUB の画面は二回通る形となります。これはあとで upgrade-from-grub-legacy のコマンドで切り替えることとなります。

起動完了したデスクトップはまさしく squeeze のものとなっていました。ここまでの作業時間はおよそ三時間でした。

とりあえず iceweasel と icedove を起動させてみました。iceweasel は以前と同じ設定のまま新しいバージョンのものに置き換わっていました。icedove も新しいバージョンのものとなりましたが残念ならが設定は全てクリアされてしまったようです。icedove を立ち上げると初期設定から始まりました。これから細かくアプリケーションソフトウェアの様子を観察したいと思います。

最後にアップデートで不要となったソフトウェアの削除を行います。

 # apt-get autoremove

今回の場合126個の削除を行うと表示されました。Yes で処理を続行させました。削除が終了したところで再起動させましたが、このとき root のパスワードを入力するように求められました。root のパスワードを入力して再起動させました。この部分は後日対策をしたいと思っています。どうも autoremove でこの問題が発生したようです。

今日の作業はここまでとしました。アップグレードについてはいろいろ問題があることが判明しました。

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