ハードディスクを検査中の ThinkPad 390E です。 |
この写真ではハードディスク検査ソフトウェアの MHDD で不良セクタを検査しているところです。9,355,191 ブロックに不良が発生していることを示しています。なお代替セクタは本ハードディスクでは、127 ブロック= 1 セクタ単位で行うこととなります。
MHDD で表面検査(スキャン検査)を行ったところです。 |
次にハードディスク検査ソフトの HDAT2 で検査とリマップ作業を行っているところです。ここでも 9,355,191 ブロックに問題があることを示していますが、代替は行われませんでした。
HDAT2 でリマップ作業を試みたところです。 赤色の B マークが不良部分です。 |
そしてリマップ作業に VIVARD を使って不良セクタの代替を試みましたが、やはり出来ませんでした。
VIVARD でリマップ作業を試みたところです。 赤色が不良のあるところです。 |
1 ブロックは、512 バイトのため、9,355,191 ブロックは、先頭からおよそ 4.7 GBの位置に当たります。そこでハードディスクの容量制限機能(HPA : Hidden Protected Area)を使って、不良セクタの部分から後ろを使用不可として対策をすることとしました。
容量制限機能(HPA)の設定のために今回は MHDD を使用してみました。なお各ハードディスクの製造会社で専用のソフトウェアが存在している場合には専用のソフトウェアを使うのが無難です。
写真は設定中の MHDD の画面です。容量制限機脳(HPA)の設定は必ず、パソコンの電源を一度落としてから、再起動させた状態で設定をする必要があります。一回の電源サイクルで一回しかこの項目が設定できないからです。いわゆる電源が入ったままの再起動(リブート)ではダメなのです。
MHDD で容量制限機能(HPA)を設定しているところです。 |
MHDD でハードディスクの選択を行った後、コマンドで「hpa」を入力、実行します。すると一時的な設定か恒久的な設定なのかの問い合わせがあります。1 の Persistent HPA を選択します。そして容量制限をしたいブロック数を入力します。9,355,191 ブロックなので、その手前の 9,355,190 ブロックとしたいところですが、容量制限も 127 ブロック=1セクタ単位での設定となるため、127 ブロックで割りきれる 9,355,074 ブロックとする必要があります。しかし MHDD での検査では明らかな不良の他に、この不良ブロックの周囲に動作が遅く、将来不良ブロックとなりうるブロックも観察していることから、さらに手前の手前の 9,347,200 ブロックとしました。それでも 4.7 GB を確保出来ました。
この状態で再度 MHDD の表面検査(スキャン検査)を 行ってみましたが、不良セクタの手前で検査を終了して、異常無しとなりました。これでようやく容量制限をした 4.7 GB のハードディスクとして OS をインストールすることが出来るようになりました。
MHDD で表面検査(スキャン検査)を再度行った結果です。 |
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