今回入手した ThinkPad 360CE の機種表示部分です。 |
さて届いた ThinkPad 360CE ですが、電源を投入しても起動しませんでした。液晶パネルには「215」の文字だけが表示されています。おそらくエラー番号「215」ということ予想して調べてみるとメモリ関係のエラーのようです。そこでキーボードの部分を撥ね上げて、フロッピーディスク・ドライブ・パックを取り除いて、メモリカードの様子を観察してみました。
IBM 純正の ThinkPad 8MB Basic IC DRAM Card というメモリカードが刺さっていました。これを抜き去ると本体は起動を開始します。そしてメモリカードを差し込むとエラー 215 となってしまいます。どうもメモリカードか、本体側のコネクタ周辺の故障のようです。手持ちにメモリカードがあれば差し直して、どちらに問題があるのか切り分けられるのですが、それが出来ないのが悔しいところです。
故障していた ThinkPad 8MB Basic IC DRAM Card |
メモリカードの問題対策中に気づいたのですが、液晶パネルのネジが二本不足していることに気づきました。ヒンジ部分のネジが欠落しているため、液晶パネルの開閉時にパネルの側面の接合部分が大きく開くようになっていました。当初 3 ミリのネジだと思って差し込んでみましたが、全然締まって行きません。そこで他の残っている部分のネジを抜いて直径をノギスで計測してみると、およそ 2.5 ミリのものでした。そこで手持ちのネジの中から 2.5 ミリのネジを探し回ることとなりました。以前何かのパソコン用品(おそらく CD-ROM ドライブ)を分解したときに取り外して保存していたネジが運良く適合することができて、無事ネジを取り付けることができました。
しかし本機のインターネット・オークションのページを確認すると、何と!ネジがちゃんとあるではありませんか?ちょうど目隠しシール(黒丸のシール)が剥がされていて、プラスネジの頭が見えているではありませんか? 明らかに出品用の写真を撮影した後に抜き去った模様です。
何故か右側のヒンジ部分のネジ二本が抜き取られていました。 代替のネジで対応しました。 |
上記のように、なかなか動作確認に入ることが出来ませんでしたが、とりあえず液晶パネルには縦や横のライン抜けなどはなく、ハードディスクも騒音はひどいものですが辛うじて動作していました。
フロッピーディスクへインストールしてある MS-DOS を起動して、プラネックスの FNW-3600TX の有線 LAN アダプタを使って、自宅サーバー ( FreeBSD ) へ telnet ログインを行ってみました。Pentium 以前のプロセッサである 80486 50MHz でも十分に表示をしてくれました。やはり DOS は GUI で複雑なことはできませんが、telnet の仮想端末などように軽い動作は得意のようです。
ThinkPad 360CE で自宅サーバーへログオンしてみました。 ログオンした後、w3m でネットも閲覧することができます。 ただしテキストだけですが。 |
これからの事ですが、キーボードなどの本体の掃除を行ったところ、何か所も筐体にひび割れや欠けている部分があるため、これらの修復作業を行おうと思っています。いつものようにエポキシ接着剤で固定をしようと思っています。我が家にある同時代の ThinkPad 365XD もプラスチックの筐体に割れが多く発生しており、やはり修理を必要としています。
何か所も筐体が割れていました。経年劣化が進んでいるようです。 |