2010年12月31日金曜日

大晦日に届いたジャンクパソコン

年末2台目となるジャンクパソコンが届きました。もちろんいつものインターネットオークションで入手しました。本当は昨日12月30日にも届くはずだったのですが、やはり大雪の影響や年末の貨物の増加によって配達が一日ずれ込んでしまったようです。年末のことなのでこんなことはよくあることと予想していました。

さて入手したジャンクパソコンは NEC の MY34Y/G-F です。電源は入るが起動せずというものでした。こちらは先日の ThinkCentre S50 Ultra Slim の時と違って部品取りを念頭にして入札したものでした。

外観の様子です。そこそこ使っていたパソコンのようで目立つ傷が前面パネルなどにたくさんありました。


そして背面の様子です。なんとファンが電源部分のところ一ヶ所にしかありません。何となくこの時点でこのパソコンは熱で壊れてしまうものが多いのではないかと想像してしまいました。


今回は電源を試しに入れてみることもなく分解に取りかかりました。写真は蓋を開けた状態です。ネット上からこの機種のマニュアルをダウンロードしていたので開け方はすぐに解りました。
そして内部にあるファンはプロセッサ用のものが1個あるだけでした。その真上の筐体の蓋に排気のための穴が開いているものでした。静音性は良さそうですが熱が篭もりそうな構造だと思いました。


ざっくりと内部の様子を観察してみましたがこのパソコンは電解コンデンサが多数パンクしているのを発見することができました。起動しない理由もこの辺りにあるようです。電解コンデンサの用意と手間をかければ復旧させられそうでした。


電源ユニットを抜きだし、マザーボードを筐体から取り出しました。目視で判明したパンクしている電解コンデンサは8個でした。しかしこれを取り替えてマザーボードを復旧させるとなると、パンクしている電解コンデンサのとなりの電解コンデンサも追加して交換する必要もあるため、追加で6個〜10個程度の電解コンデンサの交換が必要な感じでした。電解コンデンサを調達する費用のことも考えると損な感じがするため復旧は諦めることとしました。


ノートパソコンによく搭載されている mini-PCI のソケットを持っているなどとても興味深いマザーボードなのでとても残念です。


そしてこれが今回の落札の目玉となるプロセッサ Intel Pentium 4 3.4GHz (PN 550J) です。


高発熱の Prescott コアでありながら省電力タイプのものです。同じ規格のプロセッサナンバーが 550 のものが 115W もあるのに対してこのプロセッサナンバーが 550J のものは 84W しかありません。30W も省電力を達成していることになります。

この Pentium 4 を現在稼働中の ThinkCentre A51 の Pentium 4 3.2GHz (PN 540) のものと交換しようと考えています。この 540 の消費電力は 84W とデータシート上では同じ数値となっていますが、何となく 550J の方が実際には少ないのではないかと想像しています。ここで実際に交換してみて温度の上昇の仕方を比較してみようと思っています。

なぜプロセッサを交換しようと考えたのは ThinkCentre A51 のファンがうるさいからです。少し重たい処理をさせるとプロセッサの温度が急上昇するためフロントにある2個の小さなファンが高速回転をはじめるためです。これらが緩和されるととても助かるからです。


プロセッサの入手の他、スリム型のDVDドライブやスリム型のフロッピードライブも入手することが出来て、調達コストに対してベネフィットが大きいものと思っています。

ただ予想外だったのが使えると思っていた電源ユニットも電解コンデンサのパンクで修理不能の状態であったことでした。7個のパンクした電解コンデンサがあり、そのうち4個は銅製の分厚いヒートシンクの陰に隠れています。サイリスタか何かのデバイスと一緒にヒートシンクを一度取り除いて電解コンデンサを交換した後、元に戻すことはかなりの技術と手間を必要とするためです。出来ないことはないのでしょうが新しく中古品を調達した方が安価に済みそうです。


この消費電力の大きなプロセッサを載せた上に消費電力が大きそうな IC が多数載っているにも関わらず 250W の電源ユニットは余りにも非力のように感じました。過大な消費電力によって発熱も大きくなり電源ユニットの電解コンデンサがパンクをして、これに伴ってマザーボードの電解コンデンサも次々にパンクしたのではないかと想像しています。

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