年末年始の休みのお楽しみとして久しぶりにジャンクパソコンをネットオークションで落札してきました。ジャンクパソコンは、電源は入るが起動しないという IBM ThinkCentre S50 Ultra Slim (8086-A4J) です。いわゆるジャンクパソコンを専門に出品している業者さんのものでこれ以上の詳しい情報がないまま入手しました。入札時には電源まわりの電解コンデンサのパンクであろうとの想像していました。ネット上にもこの機種の電解コンデンサのパンクで起動しない症状を報告している人も多数発見していたので、もう電解コンデンサのパンクだと勝ってに決め込んでいました。電解コンデンサの交換は何度も経験しているので楽勝だと思っていました。
さて落札したジャンクパソコンが届いたので箱を開くとそこにはうっすらとホコリが被っている本体が姿を現しました。この汚れ具合がいかにも壊れたままの状態であることを想像させました。一気にやる気が盛り上がってきました。
さっそく電源ケーブルやキーボード、ディスプレイを接続して電源を投入しました。確かに電源が入り LED ランプ類が点灯して冷却ファンが回転をはじめましたがディスプレイには何にも表示されない状況でした。確かにオークションの説明文どおりの電源は入るが起動しない状況でした。
蓋を開いて中を観察してみました。茶色いて細かい砂のようなものがいっぱい付着しています。どんな環境で使用されていたものなのでしょうか?相当過酷な環境で使用された後、故障したためそのまま廃棄されたもののように思われました。
まず気になったのはメモリスロットにびっしり詰まっている砂埃です。この様子ではメモリだけでなくその他の部分も接触不良となっている可能性も想像できました。
掃除機でマザーボード上の砂埃をどんどん吸い取って行きました。こびりついているものは刷毛を使って砂埃を掃除しました。CPU ファンも酷い状況でした。ハードディスクの IDE ケーブルの凸凹の間にも砂埃が詰まっていて掃除がいつになったら終わるのかと思うほどでした。
だいたい綺麗になったところで再度電源を投入して様子を観察してみましたが起動しない状況に変わりはありませんでした。
次に手持ちの CPU とメモリを交換して様子を観察してみました。まず最初に手軽なメモリを交換してみましたが起動しません、CPU も交換してみましたがやはり起動しませんでした。
マザーボードの上の電解コンデンサを中心にして各部品をじっくりと観察してみました。オークションの入札時に予想していた電解コンデンサのパンクが見当たらないのです。何度みても異常がないのです。そしてその他の部品をじっくり観察してみましたが焼けたり焦げているものもないようです。
ここまでくるともっと徹底的に分解をして原因を探してみることとしました。まずは電源ユニットを取り外し蓋を開いて内部を調査すると同時に掃除を行いました。この電源ユニットの電解コンデンサもパンクしていませんでした。もちろんパワートランジスタなどの部品も異常がないようでした。
次にマザーボードの裏側を調査してみることとしました。引き出し式のマザーボードユニットを引き出して底板の鉄板をネジを緩めて外してみました。このマザーボードの裏側も砂埃が被っていました。裏側には温度などを監視するICなどが乗っていましたが電解コンデンサはなく異常もないようでした。
ここまで分解して目視で異常がなく起動できない原因を見つけられませんでした。この写真は分解で空っぽになった筐体の様子です。
ここでもう一度組み立てて様子を観察してみましたがやはり起動しない状況に変わりませんでした。もうお手上げの状況となってしまいました。もうしばらく起動しないことの原因を調査してみたいと思っています。
せっかくマザーボード類が綺麗になったので酷く汚れていた前面パネルなどを掃除することしました。パネルを外して裏側を見ると砂埃がびっしりと詰まっていました。本当にどんな環境で使用されていたものなのか興味が湧くばかりです。
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