レノボ・ブランドの ThinkPad R60e です。 |
今まで古い時代の ThinkPad を収集してきましたが、レノボ製の ThinkPad も安価にインターネット・オークションで入手出来るようになったことから、手始めに本機からコレクションを始めました。
まだ IBM のロゴマークも残っている製品ですが、今まで慣れ親しんできた ThinkPad と少しずつ変化をしていることを感じました。すぐに目に飛び込んできたのはキーボードに描かれている文字の違和感でした(笑)。 従来からのものよりもフォントが異なっている他、大きさも微妙に大きくなっています。私のように年々視力が低下している者としては、表示が大きくなることは好ましいものと感じました。
左が R60e で右が 560 のキーボードです。 |
さて入手した ThinkPad R60e の様子を確認するために電源を投入したところ、いきなり FAN ERROR (ファン・エラー)で電源が遮断されてしまいました。どうもプロセッサ用の冷却ファンが停止しているようでした。ファンにホコリが詰まって、回転が止まることによってファンエラーになることは私も経験していることなので、早速分解して冷却ファンの掃除を行うこととしました。
レノボ・ブランドの ThinkPad の分解も初めてのことなので、イマイチ要領を得ない状態で分解を始めました。いわゆる嵌め込んで爪で固定する方法ではなく、ネジで固定する印象を受けました。今までのようにプラスチック製の爪の部分を折らないように慎重に分解をする感じではありませんでした。意外とすっきり分解できました。
キーボードとその周辺の部品を取り外した様子です。 |
キーボードと周辺の部品を取り去って、冷却ファンが見えるところまで分解しました。冷却ファンを指で回転させようとすると、かなりの抵抗を感じるほどでした。もしかして完全な分解をして冷却ファンを取り出す必要性があるかもしれないと感じつつ、エアーダスターを使って冷却ファンの間に詰まっているホコリを吹き飛ばすこととしました。
冷却ファンの羽の隙間から空気圧で先端が出てきたホコリをピンセットで摘み出しました。 |
エアーダスターの空気圧によって冷却ファンの隙間からフェルト状になったホコリの先端が見えてくる度にピンセットでホコリを引きずりだしました。意外に大量のホコリが詰まっていました(苦笑)。
基本的にエアーダスターでホコリを吹き飛ばすときには、冷却ファンの羽が高速回転しないように、羽の間に竹串のようなものを差し込んで吹き飛ばします。これは羽の回転でモーターで発生した電気が周辺回路へ悪影響を与えるのを防ぐことに効果があります。
息を吹きかけても回転をすることのなかった冷却ファンの羽が回転するようになったところで、冷却ファンの掃除を終了しました。せっかくの機会だったので残りの部分も分解して掃除をしたかったのですが、本日は他の予定もあったことから冷却ファンの掃除だけとしておきました。
冷却ファンの動作確認のためにキーボードだけを仮付けして電源を投入してみました。すぐに電源が切れることなく、BIOS の設定画面を観察することもできました。そして memtest86+ を使ってメモリ試験を兼ねて冷却ファンの試験も行いました。メモリ試験は意外とプロセッサに負荷を与えるようで、プロセッサの発熱に伴って冷却ファンもぐんぐん回転を上げて行きます。
キーボードだけを仮付けして動作確認をしました。 |
一時間以上メモリ試験を行ってもファン・エラーで停止することもなったことから、冷却ファンの掃除も成功したようです。もしろん 512MB のメモリも正常動作していました。
memtest86+ でメモリ試験を行いながら、冷却ファンの動作も確認しました。 |
入手した本機には、ハードディスクが抜き取られていたため、すぐにハードディスクへ何かのシステムをインストールして動作確認をすることができませんでした。そこで USB メモリにインストールしていた Knoppix 7.2.0 を使って総合的な動作確認をしてみました。
最終的に組み立て直して、動作確認をしました。 |
Knoppix は無事立ち上がり、液晶パネルも問題なく表示していました。ホコリがびっしり詰まるほど使用されていたマシンであるだけに、液晶パネルが黄色く黄ばんでいるのではないかと心配していました。
USB ポートや PC カード・スロットへ様々なアイテムを挿してみましたが、問題なく動作しているようでした。
ただバッテリだけは、完全に消耗していて、僅かで充電をすることもない状態でした。まあ、これは中古ノートパソコンではよくあることで諦めていました。
SATA ハードディスクの手持ちが無いことから、ハードディスクの調達とシステムのインストールを今後行おうと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。