Buffalo NTR-010 の外観です。 |
どうもゲーム器と本機を取り付けたパソコンの間で通信を行う無線LANアダプタとして企画されたもののようで、802.11 b/g に対応するようになっています。そして USB 2.0 に対応します。
動作中の Buffalo NTR-010 です。 黄色い LED ランプで通信状況を知らせてくれます。 |
まず Puppy Linux Precise 5.5.0 で動作を確認しようしたところ上手く通信できませんでした。無線LANアクセスポイントとの間の認証(ネゴシエーション)と DHCP サーバーからの IP アドレスの配給までは上手く受け取り通信が出来るはずなのですが、なぜか通信ができないのです。ping を打ってみると、非常に遅く返信が帰ってくる状態でした。これではブラウザでページを開く前にエラーとなってしまうのも頷けます。
試しに Knoppix 7.2.0 で試してみたところ、何と普通に通信が出来てしまいました(笑)。一体どうしたことでしょう。
どちらのディストリビューションも同じ rt2500usb ドライバが読み込まれていました。違いと言えばカーネルのバージョンの違いだけのようです。
Knoppix 7.2.0 --- 3.9.6
Puppy Linux Precise 5.5.0 --- 3.2.9
Knoppix 7.2.0 の方がかなり新しいカーネルを使用しています。この後に記事にする予定の Linksys WUSB54GSC も Knoppix 7.2.0 だけで動作する状況でした。どうも新しいカーネルの方が USB 機器に対していろいろと対応が良いようです。
ThinkPad G40 で USB 2.0 のポートでの通信速度の測定結果は、平均値で 2,412 KB/s ( 19,296 Kbps ) と好結果となりました。若干 Buffalo WLI-U2-KG54Lよりは速度が遅いようですが気にするほどでもないと思います。通信速度のグラフも安定しており、良好な通信が出来ていることを感じました。
USB 2.0 での通信速度のグラフです。 |
そして ThinkPad R31 の USB 1.1 のポートでも通信速度を計測してみました。平均値で 663 KB/s ( 5,304 Kbps ) という結果になりました。 USB 1.1 の環境では Buffalo WLI-U2-KG54Lより良好な通信速度を得ることが出来るようでした。また通信速度のグラフも滑らかなものとなっていました。この違いはどうしたものでしょうか?
USB 1.1 での通信速度のグラフです。 |
本機 Buffalo NTR-010 は、最新のカーネルを備えた環境で使用するのであれば、まったく問題なく、お奨めのものです。しかしカーネルのバージョンが 3.9.6 以下の場合、通信が出来ない可能性があります。そのため、執筆時点(2013年8月)においては、万人に向けてお奨めの製品とは言えません。
追記
ubuntu 12.04.3 LTS のカーネル 3.2.0 においても、Puppy Linux Precise 5.5.0 と同様に無線LANアクセスポイントへの認証と DHCP サーバーからの IP 配給まで正常に動作するにも係わらず、通信が出来ない症状が発生しています。ping も非常に反応が遅い状態です。
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