昨日修理を行って接着剤の固着を待っていた ThinkPad 570 の液晶パネルですが、何とヒンジが完全に破損してしまいました。
昨日までは亀裂が入っていた状態でしたが、接着剤が固着したのを待ってヒンジ部分を回転させると亀裂が大きくなり裂けてしまいました。もう本来の姿でこのヒンジの部品を再生させることは困難となりました。
そこで、このヒンジからフリクション(摩擦抵抗)機能を取り除いて、単純にスムーズに回転する蝶番にすることとしました。
私の手元に届いた時からすでに右側のヒンジだけで液晶パネルを支えてきたので、液晶パネルを自在な位置で固定させる機能は右側のヒンジに任せることとしました。そして裂けてしまった左側のヒンジは液晶パネルの展開軸を支えるだけの蝶番としての機能だけとすることとしました。
フリクション軸を取り出してみると、軸の片側に多数の C リングが取り付けられていて、これが液晶パネルを自在な位置で固定できるフリクション機能を持っていました。この C リングを取り除くこととしました。
多数の C リングを取り外して液晶パネルへ取り付けてみると、写真のような感じとなります。今まではこのフリクション部分が何らかの理由で固着してしまってヒンジの合金部分を破損してしまう状況となっていて、再接着した部品も破壊していました。フリクション機能を失くしたため、もうヒンジの接着部分に加わる回転する(ひねる)エネルギーは無くなります。これで接着部分の強度の心配も無くなると思っています。
この C リングの取り外しの過程で、再びマグネシウム合金の部品と金属プレス部品の接着が剥がれてしまったため再度接着をし直しています。この部分の固着が完了すると、いよいよ本体へ取り付けを行います。
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