またまた中古の ThinkPad 570 (2644-3BJ) をインターネット・オークションで入手しました。
なかなかのジャンク品で、表面についた汚れやホコリは、パソコンの掃除をすることがもはや生きがいとなってしまった私にはちょうどよいものでした(爆笑)。背面のプリンターポートなどの端子が錆びてしまっている様子からも過酷な環境で保管(放置?)されていたものと感じました。
早速電源を投入すると液晶画面は真っ白病になっていました。なかなか手強そうです。とりあえず液晶パネルにひねりを入れて内部のコネクタが再接触するようにしたところ無事画面が表示されました。これは後日メンテナンスを行う予定です。
次に CMOS 用のバックアップ電池が消耗しているようで、日時を修正するように求めるエラーが表示されました。バッテリーパックも完全に消耗しているようで、AC 電源アダプターを外す度に日時の設定が必要となっていました。このバックアップ電池の交換も必要です。
簡単に ThinkPad 570 の様子を確認をした後、表面の簡単な掃除を行いました。エアーダスターを使ってキーボードの隙間などに詰まったホコリを吹き飛ばして行きました。そして濡れ雑巾で表面を拭き掃除をした後、さらに汚れが残っているキーボードや液晶パネルの表面などをアルコールで丁寧に拭き取って行きました。この手垢などの汚れが落ちて行く様子に至福の喜びを感じます(笑)。
この thinkPad はどうもメンテナンスをするにもかなり時間が掛かりそうなので、今日はバックアップ電池の交換を行うこととしました。
写真のように ThinkPad シリーズでよく使われているリード線が付いたリチウム電池が使用されています。インターネット・オークション上でも多くの互換電池が売り出されていますが、今回は一般に販売されている CR2032 へ交換してみました。
ThinkPad 570 のバッテリーパックを取り外すと黄色いバックアップ電池が見えてきます。これはネジを取り外した後、プラスチック製のフレームと一緒にバックアップ電池とそのコネクタを取り外します。
バックアップ電池の表面を被っているビニル皮膜を剥がします。意外とこの皮膜が固く、丈夫な素材で出来ているので取り外すのも苦労します。この状態で電池の電圧を測ったところ、ほぼ ゼロ ボルトでした。
そしてリチウム電池の表面にスポット溶接で取り付けてある端子を途中から切り取ってしまいます。この端子を使って新しい電池にハンダ付けします。
ハンダ付けは短時間に作業を終えさせるために大容量の 100W のものを使用しました。いつもは 30W のものを使用していますが、微細な部品のハンダ付けではないので大きなコテ先を持つ 100W のものを使用しました。
リチウム電池の表面はツルツルしていてハンダの食いつきがよくないため、ヤスリで軽く傷を着けておきました。たっぷりの無塩フラックスと共に一気にハンダ付けを行いました。小さなリチウム電池と端子が動かないように竹串で両者を押さえつけての作業でした。
無事ハンダ付けも終了したところで、表面のフラックスをアルコールで洗浄して、セロテープで絶縁保護をしました。そして元通りに ThinkPad 570 の本体へ取り付けて作業は終了しました。
この様なリチウム電池のハンダ付けは危険を伴いますのでお推めしない方法です。熱でリチウム電池の内部が膨張して破裂する危険性があります。また発火の危険性もあることにも注意が必要です。
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