今までメインパソコンとしていた Windows XP professional がインストールされている ThinkCentre A51 から、新しく Debian Lenny がインストールされている ThinkCentre A51 へメインパソコンの座を移動させることとしました。これに伴って使い慣れた英語キーボードも移動させました。
写真を見てのとおり IBM の旧製品のバックスプリング方式のキーボードです。これは数年前にインターネットオークションで入手したもので、この前に UNICOMP ブランドに変更になった同型のキーボードを使用していました。やはり特有のタッチ感と打撃音が心地よいことからなかなか手放せないキーボードです。もう製造されていないキーボードなので壊れてしまうと後がないという意識があるのか、比較的丁寧に扱っています。もう一度どこかのメーカーが製造してくれないものかと切望しています。UNICOMP 社のもので当時2万円ほどで購入したので、価格はこれぐらいで抑えていただけると嬉しいところです。
英語キーボードと日本語キーボードはキーの形状や配列の一部が変わっています。多くの人が最上段のキーやそのシフトキーの配置が微妙に異なっているので混乱してしまう人が多いようです。私は日本語キーボードと英語キーボードを並列して使用していたこともありこのようなキーボードの配置違いに自然に対応出来るようになりました。
さて英語キーボードへの切り替えですが、意外と面倒でした。次の三つのステップで設定を行いました。
Debian Lenny のインストールは今まですべて日本語106キーのもので行っていたので英語キーボード化は今回がはじめてだと思います。似たもので FreeBSD では英語キーボードと日本語キーボードを何度か切り替えた経験があったのでこの経験を頼りにしました。
まず gnome2 のデスクトップのキーボードの変更です。
デスクトップのメニューから [システム]->[設定]->[キーボード]->[レイアウト] と順番に設定項目をたどってゆきます。ここで以下のように変更します。
キーボードの形式 : Generic 101-keyPC
レイアウトの選択 : USA
これで gnome2 上で動く各アプリケーションで英語キーボードで正常な文字入力が出来るようになります。
次にログイン画面のキーボードの設定です。ここでは /etc/X11/xorg.conf を変更します。次のキーボードのセクションを変更します。これでログイン画面でも英語キーボードの配列となります。「#」でコメントアウトしてある部分は日本語キーボードの時の設定です。
Section "InputDevice"
Identifier "Generic Keyboard"
Driver "kbd"
Option "XkbRules" "xorg"
Option "XkbModel" "pc101"
Option "XkbLayout" "us"
# Option "XkbModel" "jp106"
# Option "XkbLayout" "jp"
EndSection
普通はここまでで大丈夫なのですが、私は習慣的に TTY の仮想端末も使用するためこの部分の英語キーボードへの対応をすることとしました。FreeBSD では /etc/rc.conf で設定する場面なのですが、Debian Lenny に rc.conf は存在しておらず設定場所を探すこととなりました。
インターネット上の情報を検索すると console-data の設定を再設定すればよいことが判明したので早速設定してみることとしました。特権ユーザーに昇格した後、以下のコマンドで設定開始です。
# dpkg-reconfigure console-data
まず「console-dataを設定しています」の項目が表示され注意事項などが表示されていました。この後から本格的な設定となっていました。次のように設定してゆきました。これで無事に TTY 仮想端末でも英語キーボードの配列となりました。
キーマップ処理ポリシー:アーキテクチャリストからキーマップを選択
キーボード配置ファミリ:qwerty
キーボードの配置:US american
キーボードの変種:Standard
キーマップ :Standard
結局のこの設定はどこに格納されているのかは不明のままです。こんなんでいいのでしょうか(笑)
これでいよいよ本格的に Debian Lenny の ThinkCentre A51 をメインマシンとして使用してゆきたいと思っています。
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