無線 LAN カードの交換
元々 IEEE 802.11b のカード(Cisco Aironet 350 シリーズ)が装着されていました。これの代わりに IEEE 802.11 a/b/g 対応の Intel WM3B2915ABG を装着しました。右側が元々装着されていた無線LANカード(Aironet350)です。 |
WM3B2915ABG を装着したところです。 |
no-1802 の実行
WM3B2915ABG を装着した ThinkPad T30 を起動させてみると、いつもの 1802 エラーが発生していました。IBM 認定のカードでないとこの 1802 エラーが発生します。このエラーを解消しないと起動を開始してくれないという非常に厄介なエラーです。1802 エラーが発生したところです。 |
過去の ThinkPad では、殆ど no-1802 による BIOS データの書き換えで対応していました。今回も no-1802 で対応することとしました。
Problem with unauthorized MiniPCI network card
http://thinkwiki.org/wiki/Problem_with_unauthorized_MiniPCI_network_card
ThinkPad 1802 Error Fix
http://www.command-tab.com/2006/02/26/thinkpad-1802-error-fix/
底面の Mini-PCI スロットへ装着した WM3B2915ABG を一時的に取り外します。フロッピー起動のプログラムで、立ち上がった後、"no-1802" と打ち込んでリターンキーで実行させると BIOS データの書き換えは終了します。電源を切った後、再び WM3B2915ABG を装着して電源を投入すると起動するはずです。
no-1802 をインストールしたフロッピーディスクです。 |
フロッピーから起動させて no-1802 を実行させたところです。 |
Debian Jessie で WM3B2915ABG を使う
この ThinkPad T30 には Debian Jessie がインストールしてあります。この Debian Jessie へ WM3B2915ABG を認識させて動作させました。設定方法は Debian Wiki に詳しく記述してありますので、そこを参考にして行いました。ipw2200 - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/ipw2200
まずは WM3B2915ABG が電気的に接続されているか lspci コマンドで確認しました。
# lspci
02:02.0 Network controller: Intel Corporation PRO/Wireless 2915ABG [Calexico2] Network Connection (rev 05)
/etc/apt/sourices.list の設定を行った後、aptitude でファームウェアのインストールを行いました。途中、ライセンスの確認などがありました。
ファームウェアのインストールが終わったところで、ファームウェアの再読み込み(リロード)を行います。
# modprobe -r ipw2200 ; modprobe ipw2200
動作確認
以上で無事 WM3B2915ABGを認識して動作を開始しました。もちろん使用した WM3B2915ABG は、Linux マシンで 5GHz 帯の IEEE 802.11a モードに対応するように EEPROM を修正したものです。Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しました
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/intel-wm3b2915abg-lan-5ghz.html
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