2015年12月12日土曜日

ThinkPad T30 へ WM3B2915ABG を装着

分解掃除の終わった ThinkPad T30 へ無線LANアダプタの WM3B2915ABG を装着しました。


無線 LAN カードの交換 

元々 IEEE 802.11b のカード(Cisco Aironet 350 シリーズ)が装着されていました。これの代わりに IEEE 802.11 a/b/g 対応の Intel WM3B2915ABG を装着しました。

右側が元々装着されていた無線LANカード(Aironet350)です。
WM3B2915ABG を装着したところです。

no-1802 の実行

WM3B2915ABG を装着した ThinkPad T30 を起動させてみると、いつもの 1802 エラーが発生していました。IBM 認定のカードでないとこの 1802 エラーが発生します。このエラーを解消しないと起動を開始してくれないという非常に厄介なエラーです。

1802 エラーが発生したところです。

過去の ThinkPad では、殆ど no-1802 による BIOS データの書き換えで対応していました。今回も no-1802 で対応することとしました。
Problem with unauthorized MiniPCI network card
http://thinkwiki.org/wiki/Problem_with_unauthorized_MiniPCI_network_card

ThinkPad 1802 Error Fix
http://www.command-tab.com/2006/02/26/thinkpad-1802-error-fix/

底面の Mini-PCI スロットへ装着した WM3B2915ABG を一時的に取り外します。フロッピー起動のプログラムで、立ち上がった後、"no-1802" と打ち込んでリターンキーで実行させると BIOS データの書き換えは終了します。電源を切った後、再び WM3B2915ABG を装着して電源を投入すると起動するはずです。

no-1802 をインストールしたフロッピーディスクです。
フロッピーから起動させて no-1802 を実行させたところです。

Debian Jessie で WM3B2915ABG を使う

この ThinkPad T30 には Debian Jessie がインストールしてあります。この Debian Jessie へ WM3B2915ABG を認識させて動作させました。設定方法は Debian Wiki に詳しく記述してありますので、そこを参考にして行いました。
ipw2200 - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/ipw2200

まずは WM3B2915ABG が電気的に接続されているか lspci コマンドで確認しました。
# lspci
02:02.0 Network controller: Intel Corporation PRO/Wireless 2915ABG [Calexico2] Network Connection (rev 05)

/etc/apt/sourices.list の設定を行った後、aptitude でファームウェアのインストールを行いました。途中、ライセンスの確認などがありました。
# aptitude update
# aptitude install firmware-ipw2x00 wireless-tools

ライセンスの表示
ライセンスの許諾内容を認めるかどうか?の問い合わせ

ファームウェアのインストールが終わったところで、ファームウェアの再読み込み(リロード)を行います。
# modprobe -r ipw2200 ; modprobe ipw2200

動作確認

以上で無事 WM3B2915ABGを認識して動作を開始しました。もちろん使用した WM3B2915ABG は、Linux マシンで 5GHz 帯の IEEE 802.11a モードに対応するように EEPROM を修正したものです。
Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しました
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/intel-wm3b2915abg-lan-5ghz.html

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