パソコン部品の局所的な冷却のためにファンを使っています。我が家では、特にハードディスクの検査時において、長時間に亘って連続動作をすることからハードディスクがかなり高温になるからです。この冷却ファンはパソコンのシャーシ用のものを取り出して単純に机の上のおいて使用しているだけでした。厚みのある冷却ファンでも結構不安定でよく転倒していました。そこで今回は、この冷却ファンを安定させるために安定する箱を作って、その中に冷却ファンを収めるようにしました。
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IBM のタワー型パソコンに取り付けられていた 12 センチの冷却ファンです。 |
箱の製作
写真は 12 センチ角の冷却ファンです。100 円ショップで購入した工作用の木材で箱を作ってその中に冷却ファンを入れ込んだ構造になっています。木材は木工用ボンドで接着して、表面をサンドペーパーで磨いただけの単純なものです。そして冷却ファンは羽根に偏心があるようで、回転を始めると揺れが生じてしまいます。この揺れを吸収するためにクッション材(隙間テープ)で冷却ファンのフレームを支えるようにしています。
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木材で作った箱の中に設置した冷却ファンです。 周囲をクッション材で支えています。 |
さすがに立方体の状態になっていると安定感があります。これであれば冷却ファンが転倒する心配もありません。
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安定感のある冷却箱?が出来ました。 |
冷却ファンのメンテナンス
今回はついでに冷却ファンを分解して羽根の軸のグリスアップをしました。
背面のシールを剥がすと軸を固定している C リングが見えました。
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背面のシールを剥がしたところです。 羽根の軸を支えている C リングが見えます。 |
この C リングを取り外すと羽根を取り外すことができました。二本の時計ドライバ(マイナス)で C リングを開いて取り除きました。
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取り外した C リングです。 |
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冷却ファンのフレームから取り外した羽根の内側です。 積年のホコリが溜まっていました。 |
この機会なので、羽根の部分はしっかり水洗いをしました。
今回分解をして、この冷却ファンの軸受はオイルレスメタルなどではなく、二個のボールベアリングによって支えられていることを知りました。
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羽根の軸を支えていたのは二個のボールベアリングでした。 |
もうボールベアリングの中のグリースはすっかり消耗している模様です。そこで、グリスアップをすることとしました。しかし小さなボールベアリングを分解する技術も技能もありません。そこで、ボールベアリングの僅かな隙間からグリースを注入することとしました。しかし単純にはグリースは入りそうにありません。そこで食品ラップの上にグリースを絞り出し、そこへ二個のボールベアリングを置いてラップで挟み込みました。指先でラップの上からグリースをボールベアリングの隙間に押しこむように揉んでみました。
ハッキリ言ってグリースがどの程度ボールベアリングに注入されたのか疑問に残るものがありました。しかし私が今できることはこれだけです。このボールベアリングを元の場所へ取り付けて組み立てを行いました。
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ボールベアリングを軸受に設置したところです。 |
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二個のボールベアリングの間に存在する空間にグリースを詰めておきました。 |
最後に軸受の背面にシールで蓋をした後、試運転を行いました。やはりグリスアップの効果がありました。コロコロと鳴いていた冷却ファンが随分と静かになりました。
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試運転中の冷却ファンです。 |
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