アップグレード作業は、個人データが保存されている /home ディレクトリが存在するパーティションを再利用する方法で 64bit 版 Debian Jessie amd64 を新規インストールしました。
システムのインストールが終了した後、以前使用していたアプリケーション・ソフトウェアを順次インストールして、アップグレード作業を終了しました。この追加のインストールで少し苦労したのがプリンタ・ドライバでした。苦労した理由は、32bit 版のドライバしか用意されていなかったためです。
lib32stdc++6 のインストール
64bit 版のシステムへ 32bit 版のプリンタ・ドライバをインストールするポイントは C++ プログラム用のランタイムライブラリ lib32stdc++6 を事前にインストールしておくことでした。# aptitude install lib32stdc++6
以下の新規パッケージがインストールされます:
lib32gcc1{a} lib32stdc++6 libc6-i386{a}
更新: 0 個、新規インストール: 3 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
2,699 k バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 11.2 M バイトのディスク領域が新たに消費されます。
先に進みますか? [Y/n/?] Y
32bit 版プリンタ・ドライバのダウンロード
brotherのサイトからドライバをダウンロードしました。http://support.brother.co.jp/j/s/support/index.html
以下の 32bit 版のプリンタ・ドライバをダウンロードしました。
mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i386.deb (lpdドライバ)
mfc695cdncupswrapper-1.1.3-1.i386.deb (cupsラッパ)
32bit 版プリンタ・ドライバ(lpd)のインストール
lpd ドライバを dkpg コマンドでインストールしました。# mkdir -p /usr/lib/cups/filter/
# mkdir -p /var/spool/lpd/
# dpkg -i --force-all mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i386.deb
/etc/printcap の内容を確認しました。
MFC695CDN:\
:mx=0:\
:sd=/var/spool/lpd/mfc695cdn:\
:sh:\
:lp=/dev/usb/lp0:\
:if=/opt/brother/Printers/mfc695cdn/lpd/filtermfc695cdn:
CUPS Wrapper ドライバのインストール
CUPS Wrapper ドライバは lpd ドライバを CUPS ドライバとして動作させるものなので、lpd ドライバを必ず先にインストールしておく必要があります。# dpkg -i --force-all mfc695cdncupswrapper-1.1.3-1.i386.deb
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