Debian Wheezy の Xfce4 のデスクトップを表示した ThinkPad s30 です。 |
本日入手したばかりの IBM 謹製の CD ドライブのおかげで、いろいろなライブ CD を試すことが出来て、対策の筋道が見えてきました。
ネット上を検索してみると、やはり ThinkPad s30 で xorg が動作しなくてデスクトップ画面が表示できない人が多く存在していました。そのどの人も対策方法は xorg のカラービット長(depth)を 24 ビットから 16 ビットにすることによって解決していました。
まず最初にこのカラービット長を 16 ビットにすることによって本当に表示できるのか試してみました。
まず Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD からセーフモード(safe mode)で起動させて、Xorgwizard から設定を行おうとしました。しかし何故かカラービット長を設定する項目がありません! どうしたことでしょう。
Puppy Linux 5.7.1 JP では xorgwizard で 16 ビットを設定出来ないようです。 |
そこで古い Puppy Linux 2.16 を使ってみました。ここではちゃんと 16 ビットと指定して無事に起動させることができました。
古い Puppy Linux では起動途中に問い合わせがあり、そこで 16 ビットを指定すれば問題なく起動できました。 |
そして DSL 4.4 も起動させてみました。無事に起動しました。
DSL 4.4 も初期値が 16 ビットのため自動的に起動しました。 |
これで入手した ThinkPad s30 のビデオ回路やディスプレイに問題はないことが確認できました。そこで Debian Wheezy の xorg の手動設定を行なってみることとしました。
Debian Wheezy では、既に xorg の設定ファイルの /etc/X11/xorg.conf を直接変種しなくても多くの場合自動的に設定してくれるようになっています。新規にインストールしたばかりの状態では xorg.conf さえありません。xorg の設定を手動で変更する場合に xorg.conf を作って、変更する部分を記述すれば問題ないようになっています。
そこで今回はカラービット長を 24 ビットから 16 ビットになるように指定するようにしました。以下は xorg.conf の記述内容です。
---------- xorg.conf ここから ----------
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Card0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 16
Subsection "Display"
Depth 16
Modes "1024x768"
EndSubsection
EndSection
---------- xorg.conf ここまで ----------
Debian Wheezy の GRUB 起動時にリカバリ・モード(recovery mode)で起動させて、特権ユーザーでログインを行った後、上記の xorg.conf のファイルをコピー&ペーストするか、手動で vi エディタを使って記述します。そしてマシンを再起動させれば無事ディスプレイ・マネージャ(xdm)のログイン画面が表示されると思います。
ログインに成功すると Xfce4 のデスクトップが表示されます。
やはり Debian Wheezy で Iceweasel などで各ウェブサイトを閲覧するのは少々苦しいようです。軽量の Puppy Linux のインストールも検討しなければならないようです。
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