2014年9月26日金曜日

ThinkPad 570 のメモリスロット修理

先日 ThinkPad T30 のメモリスロットを修理しましたが、今日は ThinkPad 570 のメモリスロットを再ハンダによる修理を行いました。

メモリスロットの異常が発生した ThinkPad 570 です。

定期的に? 手持ちの ThinkPad を順繰りに電源を投入しては起動することを確認する作業を行なっています。今回 ThinkPad 570 の電源を投入したところ、様子が変なのです!

起動途中で停止して、カーネルパニックを示す Caps Lock と Scroll Lock のインジケータが点滅をしてしまいました。電源を再投入しても同様の症状です。

マシンを起動させるとカーネルパニックで停止します。
Caps Lock と Scroll Lock のインジケータが点滅して
カーネルパニックを知らせていました。

そこで memtest86+ でメモリの検査をしてみると、メモリエラーとなっていました。256MB のメモリを搭載していましたが、他のメモリと入れ替えてもメモリエラーとなってしまいます。そこでメモリの基盤部分に軽く圧力を加えると、ちゃんと動作しました(笑)。 どうもこの ThinkPad 570 もメモリソケットのハンダ付け不良のようです。

そう言えば、このブログでも過去に ThinkPad 570 の USB 端子のハンダ付け不良があったことを記述しています。どうもこの個体はハンダ付け不良に成りやすい要素があるようです。
ThinkPad 570 液晶パネルの真っ白病修理
http://near-unix.blogspot.jp/2013/01/thinkpad-570_11.html

そこでマシン本体を分解しないでメモリ交換用の窓から見えるメモリソケットの片側の端子だけを再ハンダ付けしてみました。 しかし結果は同様にメモリエラーとなってしまいました。

まず最初は分解の必要のない部分から再ハンダ付けを行なってみました。

已む無く分解を決行することとしました。この ThinkPad 570 は過去何度も分解をしたことがありますが、はやり手間暇の掛かる作業のためできる事なら分解したくはありませんでした。しかし今回はメモリスロットの異常のため仕方がありません。

分解して行くと無線 LAN カードの増設に伴うアンテナの設置などが見えてきました。当時は結構苦労して設置した記憶が蘇ってきました。そんな干渉に浸ること無く分解を黙々と行いました。

分解途中の ThinkPad 570 です。
過去に追加した無線 LAN カードやアンテナ・ケーブルなどが見えます。

ようやくシステムボード(マザーボード)の裏側を見ることができる状態まで分解ができました。この状態でメモリスロットの端子の再ハンダ付けを行なってみました。

筐体に遮られて見えなかったソケットの反対側の端子が見えました。
この端子を再ハンダ付けしました。

再ハンダ付け作業はメモリスロットの端子だけでなく、前回問題となった USB 端子の他、電源端子の部分なども再ハンダ付けを行なっておきました。将来ハンダ不良で故障するのを未然に防ぎたいからです。

ひと通り再ハンダ付け作業が終了したところで、システムボードを筐体の中に設置してメモリスロットの状態が確認できるところまで仮に組み立てました。そして memtest86+ による試験を行なってみました。ハンダ付け作業は正常に終了したようで、メモリエラーは発生しませんでした。

仮組みで外部モニタを設置してメモリ試験を行いました。

そこで最終的にマシンを組み直して、再度 memtest86+ による試験を行なって、問題ないことを確認しました。

最終的に組み立てた後に再度メモリ試験を行いました。

古い ThinkPad や古いパソコン類を維持するのは、結構めんどくさいものだと再認識させられた一日でした(笑)。

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