2015年3月6日金曜日

Linksys WRT320N の 5GHz 帯の通信転送速度

前回 Linksys WRT320N へ Tomato ファームウェアをインストールした時に、5GHz 帯の IEEE 802.11 a/n が上手く動作していなかったために、通信転送速度が計測できませんでした。

今回新しい無線 LAN アダプタ(WLP-UC-AG300 など)も増えたことから、再度計測を行なってみました。

通信転送速度の計測方法は、およそ 100MB の単一ファイルを FTP 転送でダウンロードして、その転送速度を計測するものです。5 回計測を行なって平均値を求めています。

今回、計測に利用した無線 LAN アダプタは、バッファロー WLP-UC-AG300 と コレガ CG-WLCB300AGN と アイコム SL-5000 の三種類です。アイコム SL-5000 のみが、普通の IEEE 802.11 a モードでの計測となりました。

WRT320N の通信転送速度計測で使用した無線 LAN アダプタです。

 ★ 通信転送速度 5GHz (20MHz 幅) の計測結果 ★

WLP-UC-AG300 : 8,040KB/s ( 64,320Kbps )
CG-WLCB300 : 7,903KB/s ( 63,226Kbps )
SL-5000 : 2,960KB/s ( 23,683Kbps )

さすがに IEEE 802.11 n で動作する WLP-UC-AG300 と CG-WLCB300AGN の速度は優秀です。ただし、転送途中で通信が一瞬途絶えることがあり、いまいち安定していない感じがします。三種類のすべての無線LANアダプタで同じような症状があるため、ルータ側に問題があるのかもしれません。

参考として Tomato ファームウェアの機能の中にある通信中の転送状況のグラフを表示させたものです。左側の二つの低めの山は SL-5000 による転送時のもので、右側の三つの山は CG-WLCB300AGN の転送時のものです。IEEE 802.11 n で動作している CG-WLCB300AGN は転送中に速度が急激に変化しており、安定性が悪いことが解ります。そして SL-5000 は安定して転送している様子が見えます。



 ★ 通信転送速度 5GHz (40MHz 幅) の計測結果 ★

二つのチャンネルを合わせて 40MHz 幅とした場合
WLP-UC-AG300 : 9,083KB/s ( 72,668Kbps )
CG-WLCB300 : 13,214KB/s ( 105,718Kbps )

二つのチャンネルを合わせて転送を行う場合には、大きく差が開きました。WLP-UC-AG300 では、ほとんど 20MHz 幅と変わりませんが、CG-WLCB300AGN は目覚ましい成果が出ました!

WLP-UC-AG300 では、40MHz 幅の転送実験を行なっている途中、通信の安定性が非常によくなく、転送が中断されてしまったことが一度発生しました。普通は自動的に中断されるされることはなく、よっぽど安定性が良くなかったようです。今回使用したルータの WRT320N と Tomato ファームウェアとの相性が悪かったのかもしれません。ここでは WLP-UC-AG300 の 40MHz 幅の通信の安定性についての結論は出せません。

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