2015年3月23日月曜日

Buffalo WLI-CB-AG54L 無線 LAN アダプタを入手

バッファローの無線 LAN アダプタの WLI-CB-AG54L をインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手した WLI-CB-AG54L です。

ネット上を検索しても本機(WLI-CB-AG54L)についての情報がメーカー発表のものぐらいしか見当たらず、素性がよく解りませんでした。とりあえず、ノートパソコンの PC カードスロットへ差し込んでみました。

すんなりと認識して、動作を開始しました。2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードも 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードでも動作しました。5GHz 帯は、W52, W53 の帯域で使用できました。本来は J52 対応の製品でしたので、ドライバの対応で帯域を変更できるようです。なお Debian Wheezy 上では ath5k のドライバで動作していました。Atheros 社のチップで ath5k ドライバを使用するものの多くは、何故か 2.4GHz 帯でしか動作しない無線LANアダプタが多い中、5GHz 帯も動作する貴重な?無線 LAN アダプタのようです。

動作中の WLI-CB-AG54L です。
Atheros チップ特有の二つの LED が同時に点滅する点灯方式です。

当初は、外観が同社の WLI-CB-AMG54 のラベル違いのようにも見えたので、もしかして挿入した直後にシステムが停止してしまうのではないかと内心ヒヤヒヤしていました(笑)。

lspci コマンドで内部情報を読みだしてみました。Atheros 社の AR5212/AR5213 を使用している模様でした。
05:00.0 Ethernet controller: Atheros Communications Inc. AR5212/AR5213 Wireless Network Adapter (rev 01)
    Subsystem: Melco Inc Device 0333
    Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 20
    Memory at a4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
    Capabilities: [44] Power Management version 2
    Kernel driver in use: ath5k

通信転送速度の計測

珍しく 2.4GHz 帯も 5GHz 帯も動作する無線LANアダプタだったので、念入りに?通信転送速度を計測してみました。

通信転送速度の計測方法はいつもと同様で、FTP 転送でダウンロードする速度を 5 回計測して、その平均値を求めるものです。今回は親機に 2.4GHz 帯と 5GHz 帯を切り替えて出力することができる Linksys WRT320N (Tomato Firmware) を使用しました。そしてパソコン側は Debian Wheezy がインストールされている ThinkPad R51e を使用しました。

 ★ 通信転送速度の計測結果 ★
無線 LAN 親機に Linksys WRT320N (Tomato)
IEEE 802.11 a : 2,396KB/s ( 19,173Kbps )
IEEE 802.11 g : 1,922KB/s ( 15,378Kbps )
比較用の Linksys WPC54GS
IEEE 802.11 g : 1,965KB/s ( 15,722Kbps )


測定結果を見ると 5GHz 帯も 2.4GHz 帯もあまり芳しくない結果となりました。ただ今回の計測で注意するところは、いつもであれば、比較用で使用した WPC54GS も低調な成績となっていたことです。

いつもであれば、WPC54GS は 2,200KB/s から 2,400KB/s 程度の速度が出ているはずなのですが、本日は 2,000KB/s を切る成績となっていました。そのため、無線LAN環境がいつもと違っている可能性があります。実験室のような環境での計測ではないため、このようなことが偶に発生します。このような時のための比較用機器(WPC54GS)での測定ですので、相対的な比較で判断するしかないようです。

この相対的な比較でみれば、2.4GHz 帯においては、WPC54GS も WLI-CB-AM54L もほぼ同じ成績であることから、同じような性能を持っているものと思われます。また電波干渉が少ないとされる 5GHz では 2,400KB/s 程度の成績となっているため、本来であれば、この程度の成績が 2.4GHz 帯でも出せたのではないかと思っています。

Debian Wheezy の環境では、標準に備わっている ath5k ドライバで、2.4GHz 帯も 5GHz 帯も使用できる点に大きなメリットのある製品だと私は判断しています。

親機として使用した WRT320N です。
まだ分解したままの状態で使用しています(汗)。

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