2014年9月30日火曜日

ThinkPad i 1465 の USB ポート&筐体修理

昨日に引き続き今日も ThinkPad i シリーズ 1465 (2621-465) の修理を行いました。

まず最初に分解から始めましたが、昨日分解を行なっていたこともあり手順よくシステムボードを取り出すところまで出来ました。

USB ポートの修理

システムボードに新しく取り付けた USB ポートは 4 ピンのもので、もともと 5 ピンだったところに取り付けていたため、USB ポートが動作していませんでした。この第 5 番目のピンはどうも USB コネクタが差し込まれたかどうかを判断するものらしく、USB コネクタが差し込まれた状態だと第 4 番ピンの GND へ接触するするようになっていました。そこでこの第 5 番ピンを第 4 番ピンへショートして、常時 USB コネクタが差し込まれていると検出回路を判断させるようにしました。

USB ポートの第 5 番ピンと第 4 番ピンをリード線でショートしました。

追記:この第 5 番ピンを第 4 番ピンへショートさせることによって USB ポートが稼働しました。

筐体の修理

液晶パネルを固定するネジの周囲には常に液晶パネルからの圧力が加わっているためか、ネジ穴を中心にしてプラスチック筐体が割れていました。

この ThinkPad i 1465 では、プラスチック筐体だけで液晶パネルを支えるのではなく、その内側にあるマグネシウム合金製のフレーム(枠)によって支えられている構造となっています。しかしマグネシウム合金のフレームは筐体全体を補強しているのはなく一部の外圧が掛かる部分のみに存在している状況となっています。そのためマグネシウム合金のフレームだけで液晶パネルを支え続けることもいずれは金属疲労によって破断してしまう可能性があります。

以上のことから今回私が採用した方法は、液晶パネルを支えるネジ周辺のプラスチック筐体を削りとり、筐体を介さずにマグネシウム合金のフレームと液晶パネルを直接ネジで固定する方法としました。このとき直接ネジを締めあげると小さなマジの頭の部分から大きな圧力が加わることとなるため、大小二枚のワッシャを差し込んで少しでも広い面積でネジの圧力をマグネシウム合金で受け止めることとしました。

ホビー用のルータでネジ穴の周囲を削りました。
大小二枚のワッシャを挟んでネジの頭からの圧力を分散するようにしました。
プラスチック筐体の厚みは 1.5 ミリとなっていて、
ワッシャ二枚をはさむとちょうどよい厚みとなっていました。

またマグネシウム合金だけで液晶パネルの重さを受け止めるのではなく、さらに液晶パネルを支える周辺のマグネシウム合金とプラスチック筐体をエポキシ接着剤で接着して筐体にも液晶パネルの重さを支えるようにしました。

右側奥の接着の様子です。
マグネシウム合金のフレームとプラスチック筐体をエポキシ接着剤で固定しました。
左側奥の接着の様子です。

今日はエポキシ接着剤の固着を待つためにマシンの組立は行わず、明日行うこととしました。

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