Proxim 8480-JP 無線 LAN アダプタをインターネット・オークションにて入手しました。
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今回入手した Proxim 8480-JP です。 |
本品を落札する前に素性を探してみたのですが、あまり情報が掲載されていない製品のようでした。素性がよく解りませんでしたが、安価な落札価格であれば使えないものでも気楽に対応できると考えて落札してきました。
外観など
入手した Proxim 8480-JP ですが、すぐに目に飛び込んでくるのは、表面のラベルにある男性のイラストです。右の拳を振り上げて、何か成功したかのように喜んでいます!これもアメリカンなデザインということでしょうか? 同じ米国企業のネットギアでは、肩を落とす中年男性が大きな歯車を持って佇む後ろ姿ほどのインパクト(笑)はありませんが、デザインの根底に何か共通した意識があるように感じられるのは私だけでしょうか。
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Proxim 8480-JP の外観の特徴は男性のイラストでしょうか。 |
カード情報
さて本製品の素性を探るためにノートパソコンの PC カード・スロットへ装着して、lspci コマンドでカード情報を観察してみました。Atheros 社のチップの AR5212/AR5213 となっていました。NTT FT-STC-OAG , I-O DATA WN-AG/CB , I-O DATA WN-AG/CB3 , ICOM SL-5100 などと同じものでした。アンテナ部分の厚さから、大きなアンテナを装着していないタイプのもののようです。
05:00.0 Ethernet controller: Atheros Communications Inc. AR5212/AR5213 Wireless Network Adapter (rev 01)
Subsystem: PROXIM Inc 8480-WD 802.11abg Cardbus Adapter
Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 20
Memory at a4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
Capabilities:
Kernel driver in use: ath5k
通信転送速度の計測
早速、通信転送速度を計測してみました。上記の通り、同じ Atheros 社のチップを使用して、アンテナ部も薄目のタイプである アイ・オー・データ WN-AG/CB3 と一緒に計測を行なって、比較してみました。計測方法はいつもと同じで、およそ 100MB のファイルを 5 回ダウンロードして、その転送速度の平均値を求めるものです。なお親機として Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 を使用しました。
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Proxim 8480-JP(左)と比較用の WN-AG/CB3(右)です。 |
★ 通信転送速度の計測結果 ★
2.4GHz 帯(8ch)
8480-JP : 2,493KB/s ( 19,946Kbps )
WN-AG/CB3 : 2,640KB/s ( 21,125Kbps )
5GHz 帯(48ch)
8480-JP : 2,454KB/s ( 19,637Kbps )
WN-AG/CB3 : 2,285KB/s ( 18,280Kbps )
Proxim 8480-JP の測定結果ですが、54Mbps を標榜する無線LAN製品としては、標準的な成績となっていました。また気になっていた 2.4GHz 帯と 5GHz 帯での性能の差は現れていませんでした。WN-AG/CB3 では、5GHz 帯が一割程度遅くなっていました。この違いはどこからくるのでしょうか?同じチップを使用していてもアンテナ部分などに違いがあるのかもしれません。
以下のグラフは転送中の速度の変化の様子です。グラフ1は、2.4GHz 帯での計測時のもので、概ね 2,900KB/s を最高値として、時々スパイク状に速度低下する場面がみられました。
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グラフ1:Proxim 8480-JP の 2.4GHz 帯の通信転送速度の計測5回分の様子 |
そしてグラフ2は、5GHz 帯の測定中の時のものです。こちらは最高値が2,700KB/s ほどで、2.4GHz 帯よりは遅めの動作となっています。しかしスパイク状の速度低下の影響が少ないようで、結果として平均値は同程度となった模様です。
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グラフ2:Proxim 8480-JP の 5GHz 帯の通信転送速度の計測5回分の様子 |
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