2012年12月6日木曜日

マイクロソフト・マウスのチャタリング対策

古くから使っているマイクロソフト社製のインテリマウス・オプティカルでクリックのチャタリングがだんだんと酷くなり使用に耐えられなくなったことから、チャタリング対策を行ってみました。


[コンデンサの追加]
まずチャタリングが発生している左クリックのスイッチ部分にコンデンサを取り付けて、小さなパルス状のオン/オフを吸収させる方法を試してみました。

まず分解ですが、ネット上にはこのマイクロソフトのインテリマウス・オプティカルの分解事例が数多く紹介されていました。どうも多くの人が同様にチャタリングに苦しめられていたようです。下記の参考URLのウェブサイトが理解しやすいです。
参考URL:http://www.nda.co.jp/memo/msmouse/

マウスの底部にある四ヶ所のゴム・シューのうち、手前側の二ヶ所にネジが隠されています。ゴム・シューは再利用するため丁寧に剥がし取ってガムテープのツルツルの表面に張り付けて一時保存しておきました。


マウスの上部は先頭部分で二ヶ所の爪で留まっています。後部を持ち上げながら引っ張り出すように上部を取り外しました。


内部を開けてみるとやはりかなり汚れていました。せっかくの機会なのでしっかり掃除をしておきました。特にスクロール・ホイールの部分は特に酷いようです(汗)。


ネジと爪で固定されているプリント印刷基盤を丁寧に取り外しました。そして左クリックのところへ手元にあった適当なコンデンサを取り付けてみました。今回は 100マイクロファラッドのものを使用してみました。


まだ裸のプリント印刷基盤ままUSB端子をパソコンへ接続してクリックの様子を確認してみました。どうも調子が良さそうです!


綺麗に掃除が終わったマウスの筐体へプリント印刷基盤を取り付けて組み立てを行いました。


マウスの上部と下部のはめ込みは分解の時と逆の方法では上手く取り付けることができませんでした。それどころか内部の小さな爪まで折れてしまいました。
どうも組み立ての時には、動作をしていることを示している後部の LED の部分で位置合わせを行った後、コードのある先頭部分を一気に押し込むのが正解のようです。先頭部の爪には斜めに削れており、押し込むときには勘合部分へ上手くはまり込むようになっています。


さて組み立てが終了したマウスを使ってみました。以前よりチャタリングは軽減されましたが、まだチャタリングが発生していました。とても悩ましいことです。

 [スイッチの交換]
そこでもう使用なくなったボール式のマウスを分解してクリックのスイッチを取り出して流用してみることとしました。

何種類かのマウスを分解してみましたが、形状が微妙に違うものの同じスイッチが使われているようでした。そこで交換がよく分かるようにコンタクトスイッチの部分が赤色になっているものを選んでみました。白いコンタクトスイッチの部分が元々使用されていたものです。ちなみに元々使用されていたスイッチは日本のメーカーですが製造は中国製でした。そしてこれから使用するものは同じメーカーの日本製のものです。


 ハンダの吸い取り線を使って古いスイッチを取り外して、新しいスイッチをハンダ付けしました。ハンダ付けが終了したところで、再度パソコンへ取り付けて動作確認をして問題がないことを確認しました。





再度マウスの組み立てを行った後、使用テストを行ったみました。

ようやくチャタリングのない本来の動作を取り戻しました!そしてマウス本体も掃除で綺麗になりとても気分がよいです!


スイッチの流用元のマウスからは二個のスイッチを取り出しましたが、このマウスでは一個だけ使用しました。本来であれば二個とも交換をするところですが、まだ右クリックにチャタリングが発生していないので問題が発生したときに対応することとしました。そして今回いくつか分解したマウスのうち、このスイッチの不良で使用出来なくなっているものがもう一個あったので、このマウスのスイッチと交換しておきました。


さて取り外したスイッチですが、写真のように分解してみました。見た感じでは特に問題はないようでした。接点の状態が良くないものと思われますが、何せ大変小さな接点なのでルーペを使って観察してもチャタリングの原因はよく分かりませんでした。


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