2016年2月29日月曜日

NETGEAR WAG511 v2 を入手

インターネット・オークションにてネットギアの無線 LAN アダプタ WAG511 v2 を入手しました。

今回入手したネットギア WAG511 v2 です。

概要

一般的なカードバス方式の無線 LAN アダプタです。無線 LAN 特性は、2.4GHz 帯と 5GHz  帯の IEEE 802.11 a/b/g 対応となっています。チップセットには Atheros 社のものが使用されており、Debian 標準の ath5k ドライバで、2.4GHz 帯も 5GHz 帯も通信できました。

ネットギア WAG511 v2 の表面です。
ネットギア WAG511 v2 の裏面です。

外観は、以前紹介した Proxim 8480-JP と色違いのものです。なお本機(WAG511 v2)のデバイス ID と Proxim 8480-JP のデバイス ID は、共に 168c:0013 となっています。内部は全く同じハードウェアのようです。
Proxim 8480-JP 無線 LAN アダプタを入手
http://near-unix.blogspot.jp/2015/04/proxim-8480-jp-lan.html

動作確認

Debian Jessie が稼働しているパソコンへ装着して動作確認を行いました。上記のとおり Debian 標準の ath5k ドライバ・モジュールで 2.4GHz 帯も 5GHz 帯も動作しました。

動作中の WAG511 v2 の様子です。
二つの LED ランプが通信状況に合わせて同時に点滅します。


FreeBSD SAMBA 3.6.25_2 へアップデート

FreeBSD の ports へ SAMBA のアップデート(3.6.25_1 から 3.6.25_2 へ)が到着しました。

samba36-3.6.25_2 のビルドオプション


2016年2月28日日曜日

FON2303D とウェブカメラで無線 LAN 監視カメラへ

FON2303D の使い道を求めてウェブカメラを取り付けて、監視カメラへ仕立ててみました。

FON2303D には USB ポートが設置されています。今までは、ここへ USB メモリなどのストレージ類を装着してネットディスクとして活用を図ってきました。今回は新しいチャレンジとしてウェブカメラを装着してみました。

FON2303D へウェブカメラを取り付けて監視カメラとしたところです。

ウェブカメラの認識

FON2303D へインストールしている OpenWrt Chaos Calmer 15.05にウェブカメラを認識させました。必要なカーネル・モジュール類をインストールしました。なおインストールにあたって FON2303D の OpenWrt を初期化しておきました。ここでは、UVC タイプのウェブカメラの使用を想定しています。
# opkg update
# opkg install kmod-video-uvc

今回使用したウェブカメラはバッファロー BSW13K06H です。デバイス ID が 058f:3831 となっており Alcor Micro Corp の製品のようです。メーカや外観は異なっていても、内部のカメラユニットを他社のものからそのまま利用している製品が多いようです。

このウェブカメラを USB ポートへ接続すると /dev のところへ video0 が発生して、ビデオ画像を入力できるようになりました。
# ls /dev | grep video0
video0

なお他のウェブカメラとしてバッファロー BSW3K04H (093a:2620)も使用してみましたが、認識させることができませんでした。このウェブカメラのデバイス ID (093a:2620)でネット上を検索してみると、数多くの情報を発見することができましたが、カーネル・モジュールの kmod-bideo-gspca-pac7311 (pac7302) のインストールでは解決できませんでした。

監視カメラ・ソフトウェア motion のインストール

監視カメラとして動体検知機能のある motion をインストールしました。以前にも少し motion を使って遊んだことがあったため、迷わずこの motion を使用しました。
# opkg install motion

なお動体検知を行ったときに連続した静止画を動画にする ffmpeg をインストールしていません。FON2303D には 8MB のフラッシュメモリが搭載されていますが、4MB 超の ffmpeg (Full) をインストールすることが出来なかったためです。このことから動画作成は行わないこととしました。

motion の設定

インストールの終わった motion の設定を行いました。
設定ファイルが /etc/motion.conf としてインストールされています。この場所は標準的な motion の設定ファイルの場所(/etc/motion/motion.conf)ではないため、移動させておきました。
# mkdir /etc/motion
# mv /etc/motion.conf /etc/motion/

設定ファイルにはいくつもの設定項目が存在しますが、次の二つの項目だけは "on" から "off" へ変更しておきます。これで他のパソコンから現在の画像を閲覧したり、ブラウザ上から各種の設定が行えるようになります。その他の設定項目についてはネット上を「motion.conf」などをキーワードにして検索してください。
vi /etc/motion/motion.conf

stram_localhost off
webcontrol_localhost off

動作確認

motion を起動させます。
# motion

パソコンのブラウザから FON2303D の IP アドレスの 8081 ポートへアクセスして、現在の画像が閲覧できるか確認してみました。ポート番号を指定する場合には、IP アドレスの後ろにコロン " : " を挟んでポート番号を記述します。
http://IP-address:8081/

motion の設定をブラウザ上から行うときには FON2303D の IP アドレスの 8080 ポートへアクセスします。
http://IP-address:8080/

無線 LAN で接続

有線 LAN からのアクセスではなく、無線 LAN を経由して画像を送信できるようにします。方法は、以前行った中継器(リピータ)の設定をそのまま行っただけです。この記事では中継器(リピータ)の設定方法は割愛します。
FON2100E をリピータ(中継器)にしました
http://near-unix.blogspot.jp/2016/02/fon2100e.html

画像をネットディスクへ保存

動体検知した画像を保存するには FON2303D の RAM やフラッシュメモリは小さすぎます。そこで我が家の LAN 内にあるネットディスク(SAMBA)へ画像を保存させることとしました。

ネットディスクへ画像を保存するために必要なカーネル・モジュール類をインストールしました。
# opkg install kmod-fs-cifs
# opkg install kmod-nls-utf8 kmod-nls-base kmod-crypto-hmac kmod-crypto-md5 kmod-crypto-misc cifsmount

起動時に自動的にネットディスクへ接続できるように設定しました。一般的な Linux システムでは fstab で設定するところですが、私は上手く fstab で設定することができなかったため hotplug のシステムで接続するようにしました。以下の OpenWrt の掲示板を参考にしました。
Fstab not mounting cifs at boot or through CLI (Page 1)
https://forum.openwrt.org/viewtopic.php?id=32812

hotplug のスクリプトを "21-cifs-mount" として、以下のようにスクリプトを作成しました。ネットディスクのマウントポイントは /cifs としてあります。
# vi /etc/hotplug.d/iface/21-cifs-mount
#!/bin/sh
# This script is executed as part of the hotplug event with
# HOTPLUG_TYPE=iface, triggered by various scripts when an interface
# is configured (ACTION=ifup) or deconfigured (ACTION=ifdown).  The
# interface is available as INTERFACE, the real device as DEVICE.

[ "$DEVICE" == "lo" ] && exit 0

[ -f /etc/functions.sh ] && . /etc/functions.sh

#/usr/bin/logger hotplug.d iface : ACTION=$ACTION INTERFACE=$INTERFACE DEVICE=$DEVICE

case "$ACTION" in
  ifup)
    if [ "$DEVICE" == "wlan0" ]; then
      /bin/mount -t cifs //ネットディスク IP アドレス/共有名(/ディレクトリ名) /cifs -o user='ユーザ名',password='パスワード'
    fi
    ;;
  ifdown)
    if [ "$DEVICE" == "wlan0" ]; then
      /bin/umount  /cifs
    fi
    ;;
esac
(注意)このスクリプトでは中継器の設定がしてあることを前提にしています。有線 LAN で接続するときには、スクリプト中の wlan0br-lan へ変更してください。

ネットディスクのマウントポイントの /cifs を作成しました。
# mkdir /cifs

設定が終わったところで FON2303D の電源を遮断した後、再度投入して、/cifs へネットディスクの所定のディレクトリがマウントされているか確認しました。
# df
Filesystem           1K-blocks      Used Available Use% Mounted on
rootfs                    4672      1008      3664  22% /
/dev/root                 2304      2304         0 100% /rom
tmpfs                    30856        60     30796   0% /tmp
/dev/mtdblock6            4672      1008      3664  22% /overlay
overlayfs:/overlay        4672      1008      3664  22% /
tmpfs                      512         0       512   0% /dev
//netdisk/share/motion
                     1888130732 1542057080 195023196  89% /cifs

動体検知で確認

再度 motion を起動させます。
# motion

ウェブカメラの前で手を振るなどして動体検知に検出されるようにします。これでネットディスクの所定の場所へ保存されることを確認しました。

動作確認が出来たところで、motion をバックグラウンドで動作するように設定しました。これで次回以降 motion を起動させるとバックグランドでデーモンとして動作します。
# vi /etc/motion/motion.conf

daemon on

この記事では motion の起動を手動で明示的に起動させることとしています。自動起動させる場合には、起動スクリプトを作成してください。


2016年2月27日土曜日

PLANEX GW-USMicroN2W を入手

プラネックス社の無線 LAN アダプタの GW-USMicroN2W をインターネット・オークションにて入手しました。実際のところ、無線 LAN ルータの MZK-WNH とのセット品のものでした。子機が欲しいために親機とのセット品を落札してくるという状況がこのところ続いています(苦笑)。そのため親機の MZK-WNH が増えています。

今回入手した PLANEX GW-USMicroN2W です。二個入手しました。
GW-USMicroN2W は無線 LAN ルータ MZK-WNH とのセット商品でした。
どんどん増えてゆく無線 LAN ルータの MZK-WNH です。

概要

いわゆる小型の USB 無線 LAN アダプタです。2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g/n に対応しています。内部には Realtek 社のチップ(RTL8188SU)が搭載されています。我が家では、小型の 11n 対応の無線 LAN アダプタの多くが Ralink 社のチップを搭載されていることが多かったことから、Realtek 社のチップは珍しいものとなりました。

動作確認

まず最初に GW-USMicroN2W の内部で使用するファームウェアのインストールを行いました。Debian Wiki を参考にしてインストールしました。なおデバイス ID (2019:ed16)はすでにドライバ・モジュールに登録済みとなっていました。
rtl819x - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/rtl819x
https://wiki.debian.org/rtl819x#Debian_8_.22Jessie.22
# aptitude update
# aptitude install firmware-realtek

ファームウェアのインストールが終わったところで、GW-USMicroN2W を USB ポートへ装着すると動作しました。無線 LAN 通信は、問題なく動作しました。だたし気になる点としては、GW-USMicroN2W 本体が比較的暖かくなることでした。小さな筐体のため放熱が良くないようです。

動作中は本体先端の内部に埋め込まれた青色 LED が点滅するようになっていました。

動作中の GW-USMicroN2W の青色 LED の点灯の様子です。



2016年2月26日金曜日

Debian Icedove 38.6.0 へアップデート

Debian Jessie と Wheezy においてメールクライアント・ソフトウェアの Icedove (Thunderbird) がアップデート(38.5.0 から 38.6.0 へ)しました。また一緒に関連するソフトウェアもアップデートしました。

Icedove 38.6.0 へのアップデート通知
Icedove 38.6.0 のクレジット表示


2016年2月25日木曜日

I-O DATA WHG-AGDN/US を入手

アイ・オー・データの無線 LAN アダプタの WHG-AGDN/US を入手しました。

今回入手した WHG-AGDN/US です。

概要

デザインがとても素っ気ないもので、底面部分のみに必要最小限度の表示がされています。事情によってメーカ名などが表示出来ない、いわゆるノーブランド品として流通している商品のようにも見えました(笑)。とにかくアイ・オー・データらしくないデザインでした。
無線 LAN 機能部分は 2.4GHz 帯と 5GHz 帯の両対応で IEEE 802.11 a/b/g/n となっています。

I-O DATA WHG-AGDN/US の外観です。
表面には一切の表示がありません。
I-O DATA WHG-AGDN/US の底面です。
一般的な商品ラベルが貼り付けられていました。

動作確認

とりあえず Debian Jessie が動作しているパソコンへ装着してみました。rt2800usb のドライバによって動作を開始しました。ドライバにデバイス ID (04bb:0944)が登録されていました。2.4GHz 帯も 5GHz 帯も問題なく通信ができました。ただ入手した個体独自の現象なのかもしれませんが、動作中は断続的に「チーーーー」と、いわゆる「鳴き」が発生していました。

rt2800usb  ドライバで動作するデバイスを初めて使用する場合には、事前に本機の内部で使用するファームウェアのインストールが必要です。
rt2800usb - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/rt2800usb
# aptitude update
# aptitude install firmware-ralink

動作中には、本体に設置されている青色の LED ランプが点滅していました。

通信中は青色ランプが点滅して通信を知らせてくれます。


2016年2月24日水曜日

NETGEAR GS108 の電源ジャックのセンターピン対策

一部のパソコンで通信が突如出来なくなってしまいました。原因を探るとネットギア製のイーサネット・スイッチ GS108 の電源が落ちていました。背面にある電源ジャックに刺さっているプラグを触ると電源が一時的に復活するのですが、再び電源が落ちる状態となってしまいました。いわゆる電源ジャックのセンターピンの接触不良が発生していました。

電源ジャックのセンターピン対策を行った GS108 です。

分解と修理

金属筐体を開いて中のボードの様子を確認してみました。電子部品などに損傷はなく、単純な電源ジャックのセンターピンの接触不良のようでした。

蓋を開いた GS108 です。
GS108 のボードを取り出したところです。

いつものように電源ジャックのセンターピンへリード線をハンダ付けした後、近くの電源ラインにつながっている電子部品の足へリード線のもう片方をハンダ付けしました。

GS108 の電源ジャックのセンターピン(背面)の様子です。
端子やラグ板は綺麗ですが、接触不良なのです。
電源ジャックのセンターピンへリード線をハンダ付けして、導通を確保しました。


これで差し込んだ電源プラグを揺すっても電源が落ちることはなくなりました。

電源ジャックのセンターピン対策を行って動作試験中の GS108 です。

もう一台、同じ NETGEAR GS108 を所有しています。電源ジャックのセンターピンの接触不良は発生していませんが、予防処置としてリード線のハンダ付けを行いたいと思っています。

Debian SSH2 ライブラリのアップデート

Debian Jessie と Wheezy に SSH2 (クライアント)ライブラリのアップデートが到着しました。

SSH2 ライブラリのアップデート通知


2016年2月23日火曜日

FON2202 へ SAMBA をインストール

ここ数日 openwrt.org へアクセス出来ない状態が続いています。時々サーバが復活するようで、数分から数時間アクセスができることもありますが、それもいつまで続くか解らない状態です(涙)。 OpenWrt でいろいろ行いたいことがあるのですが、全然はかどらない状況です。

さて今回は、先日 OpenWrt をインストールした FON2202 へ SAMBA をインストールして、USB ポートへ接続した USB メモリをネットディスクとして公開できるようにしてみました。

USB ポートを認識させて SAMBA をインストールした FON2202 です。

インストール手順

今回は、openwrt.org 問題と相まって、ほとほとドツボに嵌ってしまいました(笑)。
作業手順としては、FON2303D と基本的に一緒です。ただし USB 回路部分のドライバについてはちょっと工夫が必要でした。USB チップに PCI 接続の μPD72010 を使用していることもあって、通常のカーネルドライバ( kmod-usb-ohci, kmod-usb2 )の他に PCI ブリッジ用のカーネルドライバ( kmod-usb-ohci-pci, kmod-usb2-pci )も必要でした。
FON2303D へ SAMBA をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d-samba.html

FON2202 の USB ポートを認識させて USB メモリを装着したところです。

USB カーネルドライバのインストール

まず最初に USB カーネルドライバをインストールします。
# opkg update
# opkg install kmod-usb-ohci kmod-usb-ohci-pci
# opkg install kmod-usb2 kmod-usb2-pci

USB ストレージ関係のインストール

USB ストレージ関係のモジュール類をインストールします。FON2303D の記事を参照してブラウザ設定画面(LuCi)から USB メモリのマウントポイントを設定してください。

# opkg install kmod-usb-storage block-mount kmod-fs-ext4 kmod-fs-vfat kmod-nls-cp437 kmod-nls-iso8859-1
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d-samba.html#usb-settings

SAMBA のインストール

SAMBA をインストールします。FON2303D の記事を参照してブラウザ設定画面(LuCi)から SAMBA の設定をしてください。
# opkg install samba36-server luci-app-samba
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d-samba.html#samba

以上で FON2202 でも SAMBA を稼働させることができました。

USB の LED ランプ

USB の LED ランプは [Sytem] - [LED Configuration] のところで設定を試みましたが、上手く設定することができませんでした。USB の LED ランプは gpio3 であることが判明しましたが、USB ポートの利用を感知してランプを点灯させるトリガーが見当たりませんでした。ちょっと残念です。

FON2202 の USB ランプを強制的に点灯させています。


2016年2月21日日曜日

三菱液晶モニタ RDT195S の故障

もう10年以上前に購入した三菱の液晶モニタ RDT195S が故障してしまいました。

故障した 三菱 RDT195S です。

現象

いきなり画面が横筋となって流れる状態となってしまいました(涙)。

GRUB の起動画面がこんな感じに乱れてしまいます。
テカテカ液晶のため、反射した室内の一部を映像処理しています。

接続していたデスクトップ・パソコンが、電解コンデンサがよく破裂する ThinkCentre A51 だったので、てっきり ThinkCentre A51 の内部の電解コンデンサが破裂して不調になったと思い込んでいました。そこで ThinkCentre A51 の蓋を開いて電解コンデンサなどを点検してみましたが、異常が見当たりませんでした。

しかし再び液晶モニタの RDT195S へ接続すると異常な状況が続いていました。そこで他のパソコンを接続してみたところ、やはり液晶画面が乱れていました。液晶モニタの RDT195S が故障していたのです。

修理は可能か?

私個人としては、液晶モニタの修理や分解をしたことがありません。どこかの接触不良でこのような状態になってしまうのであれば、復活の可能性がありますが、電子部品の故障となると難しそうです。簡単に分解出来そうであれば、分解してコネクタ類の接触の改善を試みてみますが、それ以上の修理は諦めたいと思っています。

2016年2月20日土曜日

Buffalo WER-AMG54 を 2.4GHz - 5GHz の中継器としました

以前 OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 をインストールしていた バッファロー WER-AMG54 を中継器(リピータ)として設定しました。それも親機から 2.4GHz 帯で無線 LAN で受信したものを 5GHz 帯で中継するものです。FON2100E や FON2201 で行った単一デバイス(2.4GHz 帯)だけ中継よりも効率よく中継ができるのではないかと期待してのことでした。
Buffalo WER-AMG54 へ OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2015/10/buffalo-wer-amg54-openwrt-attitude.html
中継器として設定したバッファロー WER-AMG54 です。

中継器(リピータ)としての設定

基本的に FON2100E や FON2201 で行った設定と同じです。受信用のデバイスと中継用のデバイスが異なっているだけで、設定そのものに大きな違いはありませんでした。
FON2100E をリピータ(中継器)にしました
http://near-unix.blogspot.jp/2016/02/fon2100e.html

ただ今回、中継器として設定を行うにあたって WER-AMG54 を初期化しました。以前行っていた設定から中継器としての設定変更を行っていたところ、親機から受信するクライアントとしての設定を行ったにも係わらず受信が出来ない症状となったためです。何故か無線 LAN のチャンネルは表示されるのですが周波数が表示されず、また出力の部分も表示されない状態となっていました。

そして OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 をインストールした WER-AMG54 に限った現象なのかもしれませんが、設定画面(LuCi)でネットワーク関係の設定を行ったり、コマンドで /etc/init.d/network reload でネットワークの再設定を行うと正常にネットワーク環境が再起動されずに固まってしまう現象がほぼ毎回発生してしまいます。電源の再投入によって解決するのですが、再起動までの時間のロス(2分程度)がイライラの原因となってしまいました(笑)。

中継器の仕様

下記に中継器(リピータ)として設定したデータを記述しておきます。参考にして設定される場合には、適宜変更してください。


基本的な設定データ
  • マスター側の無線 LAN ルータの IP アドレス:192.168.1.1
  • マスター側の無線 LAN ルータの SSID : OpenWrt
  • 中継器(WER-AMG54)の IP アドレス:192.168.2.1
  • 中継器(WER-AMG54)の SSID : OpenWrt2
  • 中継器が使用するマスター側へ接続する IP アドレス:192.168.1.254

設定手法

大まかな設定は、中継器(リピータ)へ telnet ログインした後、コマンドで設定しました。そして調整段階では、ブラウザの設定画面(LuCi) で行いました。

中継器(リピータ)ソフトウェアのインストール

まず最初に OpenWrt のブラウザ設定画面(Luci)から今まで行ってきた設定の初期化を行しました。中継器(リピータ)として動作させる二つのソフトウェア(relayd, luci-proto-relay)をインストールしました。
# opkg update
# opkg install relayd
# opkg install luci-proto-relay

自動起動するように relayd のデーモンを有効にしました。
# /etc/init.d/relayd enable

無線 LAN 部分の設定

無線 LAN の設定ファイル(/etc/config/wireless)を編集しました。
# vi /etc/config/wireless
### リピータとして送信する部分(5GHz) ###

config wifi-device 'radio0'
        option type 'mac80211'
        option hwmode '11a'
        option channel '40'
        option txpower '10'
        option country 'JP'

config wifi-iface
        option device 'radio0'
        option network 'lan'
        option mode 'ap'
        option ssid 'OpenWrt2'
        option encryption 'psk2+ccmp'
        option key 'password'


### マスター側から受信するクライアント部分(2.4GHz) ###

config wifi-device 'radio1'
        option type 'mac80211'
        option hwmode '11g'
        option channel 'auto'
        option txpower '10'
        option country 'JP'

config wifi-iface
        option network 'wwan'
        option ssid 'OpenWrt'
        option encryption 'psk2'
        option device 'radio1'
        option mode 'sta'
        option key 'password'

ネットワーク設定

ネットワークの設定ファイル(/etc/config/network)を編集しました。
編集の概要としては 'lan' の項目を修正して、'wwan''stabridge' の項目を追加します。そして 'loopback' の項目に修正は、ありません。
# vi /etc/config/network
### /etc/config/network の内容です###

config interface 'loopback'
        option ifname 'lo'
        option proto 'static'
        option ipaddr '127.0.0.1'
        option netmask '255.0.0.0'

config interface 'lan'
        option ifname 'eth0'
        option type 'bridge'
        option proto 'static'
        option netmask '255.255.255.0'
        option gateway '192.168.1.1'
        option dns '192.168.1.1'
        option ipaddr '192.168.2.1'

config interface 'wan'
        option ifname 'eth1'
        option proto 'dhcp'

config interface 'wwan'
        option proto 'static'
        option ipaddr '192.168.1.254'
        option netmask '255.255.255.0'
        option gateway '192.168.1.1'

config interface 'stabridge'
        option proto 'relay'
        option ipaddr '192.168.1.254'
        list network 'lan'
        list network 'wwan'

DHCP の設定

DHCP の設定ファイル(/etc/config/dhcp)を編集します。
編集の要点としては 'lan' の項目で DHCP サーバとしての機能を停止させるため、 option ignore '1' を追加します。
そして念の為に 'wan' の項目にも同様の記述があることを確認します。
# vi /etc/config/dhcp
### 編集する lan と wan の部分だけを抜き出しています###

config dhcp 'lan'
        option interface 'lan'
        option ignore '1'

config dhcp 'wan'
        option interface 'wan'
        option ignore '1'

ファイアウォールの停止

リピータとして転送速度の低下要因となるファイアウォールは不要ですので、停止させます。ファイアウォールとしての機能は、マスター側の無線 LAN ルータで行っています。
# /etc/init.d/firewall stop
# /etc/init.d/firewall disable

動作確認

動作確認のため中継器(リピータ)を再起動させました。
# reboot

中継器(リピータ)として発信している SSID が 'OpenWrt2' の無線 LAN の電波を受信することが出来ました。そしてインターネットへアクセスできることも確認しました。
また中継器(リピータ)の LAN ポートへパソコンを接続してもインターネットへアクセスできることを確認しました。

ちょっと残念ですが FON2100E や FON2201 の中継器より通信速度が速くなったとは感じませんでした。しかし中継する無線 LAN の電波が 5GHz 帯になったことで、他の無線 LAN との電波干渉の影響を少なくなることの意義は大きなものがあると思っています。

二台目の FON2303D へ OpenWrt のインストール

整備した FON2303D へ OpenWrt Chaos Calmer 15.05 をインストールしました。そしてネットディスクとしても動作するように SAMBA もインストールしました。

OpenWrt をインストールした二台目の FON2303D です。

OpenWrt のインストール

一台目の FON2303D で行った時と同じようにインストールするはずでした。以前の記事を参考にしながらインストールをしようとすると全然できないのです。記事の中に間違いがありました。そのため以前の記事を大幅に訂正しました。

大きな原因は、公式開発版のファームウェアのインストールのところで、FON2303 用のものではなく、FON2202 用のものを指定していたことでした。どちらも同じウェブサイトの同じディレクトリ内にあるため、ダウンロードしてくることができてしまうのです。OpenWrt Wiki 内の記述に間違えがあったものをそのまま転載したことに原因があったようです。訂正した記事で間違えなくインストールできるはずです。
FON2303D へ OpenWrt Chaos Calmer 15.05 をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d-openwrt-chaos-calmer-1505.html

SAMBA のインストール

こちらも以前の記事を参考にしてインストールしました。こちらの記事には問題なく、正常にインストールできました。
FON2303D へ SAMBA をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d-samba.html

2016年2月19日金曜日

二台目の FON2303D を入手しました

我が家で二台目となる FON2303D を入手しました。今回入手したものは、表面に保護シートがまだ貼られたままも状態で手元に届きました。そのため表面には擦れた痕がほとんどない状態でした。しかし保護シートを貼り付けたままだと、筐体の部分的な日焼けが将来的に気になるため、すぐに剥がしてしまいました。

今回入手した FON2303D です。

FON2303D を入手
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d.html
FON2303D の分解と修理
http://near-unix.blogspot.jp/2015/11/fon2303d_16.html


分解掃除

早速ですが分解して内部の掃除をしました。分解手順ですが、以前行ったとき側面の爪の受け口を破損してしまったので、今回は注意して行いました。

爪は背面部分の二箇所の爪を外した後、左右の側面にある爪を外します。今回上手く出来た手法は、テレホンカードのような薄いプラバンを差し込んで爪を外す方法です。背面側からテレホンカードを差し込んで前方へ向けて移動させると爪の部分で引っかかります。このときテレホンカードを一気に力任せで前方へ移動させるとパチッ!と爪が外れました。


筐体の蓋を取り外すと内部のボードが見えてきました。内部に異常な点は見当たりませんでした。

FON2303D のボード表面の様子です。
FON2303D のボード裏面の様子です。

5 ボルト電源用の電解コンデンサの交換

前回の FON2303D の場合、USB ポート用と思われる 5 ボルト電源の電解コンデンサが破裂していました。今回入手した FON2303D にも前回破裂していた電解コンデンサと同じものが使用されていました。まだ当該電解コンデンサは破裂していませんが、予防的処置として電解コンデンサの交換を行っておきました。なお電解コンデンサは、元々設置されていた 470μF/16V の仕様のものが手元に無かったため、前回と同じ 330μF/25V のものを取り付けておきました。これでもちゃんと 5 ボルトが出力されています。

FON2303D の交換前の 5 ボルト電源の電解コンデンサです。
FON2303D の 5 ボルト電源の電解コンデンサを交換したところです。


電源ジャックのセンターピン対策

我が家では標準作業となってしまった「電源ジャックのセンターピン対策」(※)として、リード線のハンダ付けを行っておきました。これも前回と同様に電源用フェライトコアを一度外して、センターピンへリード線をハンダ付けした後、再度フェライトコアを取り付ける手段で作業を行いました。

電源ジャックのセンターピン対策としてリード線をハンダ付けしたところです。
(※)センターピン方式の電源ジャックの場合、センターピンとラグ板をカシメている部分が緩んでしまって、電源プラグを少し触ると電源が瞬間的に切れてしまう現象が発生することがあります。そのためカシメ部分だけで電気の導通を行うのではなく、リード線を経由して導通させる対策方法です。なおこのカシメ部分を単純にハンダで固定してしまう手法もありますが、電源プラグの抜き差しなどによって一度緩んだカシメ部分を支点にしてハンダにクラックが生じて接触不良の状態が再度発生することがあります。面倒でもリード線による導通をお奨めします。

今後の予定

前回と同様に OpenWrt をインストールした後、USB ポートへ装着する USB メモリのために SAMBA などをインストールしてみたいと思っています。

整備の終わった FON2303D のボードの様子です。


玄人志向 玄箱 HG (KURO-BOX/HG) を二台入手

玄人志向の玄箱 HG (KURO-BOX/HG)をインターネット・オークションにて二台入手しました。この二台の玄箱 HG は、別々の出品者さんから別々に落札したものです。どちらも比較的安価に落札することができました。

今回入手した玄箱 HG です。

玄箱(初代)と玄箱 HG は一部の仕様が異なっていますが、基本的に同じものだそうですので、今後掃除を行った後、自家製 Debian Jessie をインストールしてみたいと思っています。

玄箱 HG の背面の様子です。

2016年2月18日木曜日

Buffalo WLAE-AG300N へ OpenWrt をインストール

バッファローのワイヤレスユニット WLAE-AG300N へ OpenWrt Chaos Calmer 15.05 をインストールしました。

OpenWrt をインストールした WLAE-AG300N です。

当初は、筐体を分解してシリアルコンソールの確認を行った後に OpenWrt のインストールを予定していましたが、最初から OpenWrt をインストールしてしまいました(笑)。

OpenWrt のインストール・バージョン

OpenWrt のどのバージョンをインストールするかは、いつも頭を悩ませる部分ですが、Chaos Calmer 15.05 まで対応していると OpenWrt の公式 Wiki で説明されているので、そのまま Chaos Calmer 15.05 をインストールすることとしました。万が一、トラブルなどが発生した場合には、Barrier Breaker 14.07 へダウングレードさせる予定です。

Techdata: Buffalo WLAE-AG300N v1 [OpenWrt Wiki]
https://wiki.openwrt.org/toh/hwdata/buffalo/buffalo_wlae-ag300n_v1
Table of Hardware [OpenWrt Wiki]
https://wiki.openwrt.org/toh/start?dataflt[Model*~]=wlae-ag300n

さらにネット上の情報から WLAE-AG300N には Atheros AR7240 が搭載されていることが判明していましたので、OpenWrt の中の ar71xx の中を調べてみたところ、まさしく WLAE-AG300N 用のファームウェアが用意されていることに気づきました。以下の三つのファームウェアです。

・openwrt-15.05-ar71xx-generic-wlae-ag300n-squashfs-factory.bin
・openwrt-15.05-ar71xx-generic-wlae-ag300n-squashfs-sysupgrade.bin
・openwrt-15.05-ar71xx-generic-wlae-ag300n-squashfs-tftp.bin

この三種類のファームウェアは次の場面で使用します。

・末尾の部分が factory.bin の場合、メーカ製ファームウェア上でファームウェアのアップグレード機能を使用してインストールする場合に使用します。

・末尾の部分が sysupgrade.bin の場合、すでに OpenWrt 化している状態で、アップグレードをする場合に使用します。

・末尾の部分が tftp.bin の場合、本機の電源投入時に TFTP による流し込みインストールの時に使用します。

現在はバッファロー製の純正ファームウェアの状態ですので、ファームウェア・アップグレード機能でインストールするか?、TFTP 流し込み法でインストールするか?の二種類の選択となります。今回は、簡単なファームウェア・アップグレードによって OpenWrt をインストールすることとしました。

ファームウェア・アップグレードでインストール

(注意事項)ケーブルは、左側の LAN ポートへ接続してインストール作業を行ってください。理由は後述します。

ブラウザの設定画面のファームウェア・アップグレードの項目で、OpenWrt のファームウェア(openwrt-15.05-ar71xx-generic-wlae-ag300n-squashfs-factory.bin)を選択して、[設定] のボタンをクリックしてインストールを開始しました。

ファームウェアのアップグレードの画面です。
OpenWrt のファームウェアを選択して実行させます。

およそ三分ほどでファームウェアのインストールは終了しました。

ファームウェアのインストール中の画面です。

動作確認

私の場合、ファームウェアのインストールが終わるとそのまま OpenWrt が起動していました。運がよいことに二つある LAN ポートの左側にケーブルを接続して動作確認をしていたため、そのまま 192.168.1.1 で OpenWrt の設定画面(LuCi)へアクセスすることができました。

WLAE-AG300N で稼働中の OpenWrt の設定画面(LuCi)です。

バッファロー製のファームウェアの場合、二つのポートはどちらも LAN ポートして動作していました。しかし OpenWrt では、左側のポートは LAN ポート(eth0)として動作をしており、右側のポートは WAN ポート(eth1)として動作をしていました。そのため、ファームウェアのインストール作業では左側のポートを使用する必要があります。

WLAE-AG300N における OpenWrt インストール時のポートの配置

どうも Chaos Calmer 15.05 のバージョンでは WAN 側の MAC アドレスが 00:00:00:00:00:00 になってしまうようです。ifconfig コマンドで確認すると正常な MAC アドレスが表示されるので、もしかすると設定画面の LuCi の問題なのかもしれません。気持ちが悪いので手動により [Advanced Settings] の中の [Override MAC Address] の項目で MAC アドレスを設定しておきました。

設定画面で見た LAN ポート、WAN ポートの様子です。

無線 LAN 部分の設定も問題なく行うことが出来て、順調に通信もできていました。

OpenWrt をインストールすることによって、(多機能な)普通の無線 LAN ルータになってしまいました(笑)。

OpenWrt で動作中の WLAE-AG300N です。


Debian LibreOffice アップデート

Debian Jessie と Wheezy に統合オフィース・ソフトウェア LibreOffice のアップデートが到着しました。

LibreOffice のアップデート通知


2016年2月17日水曜日

I-O DATA WN-G54/CBMB を入手

アイ・オー・データの無線 LAN アダプタの WN-G54/CBMB をインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手したアイ・オー・データ WN-G54/CBMB です。

概要

CF 用ソケットを備えたハイブリッド型の無線 LAN アダプタになっています。メーカの案内によりますと、この CF 用ソケットには、コンパクト・フラッシュメモリの他、CF タイプの各種通信カードを装着して通信ができるそうです。そして本体の無線 LAN 機能は、2.4GHz 帯の IEEE 802.11b/g 対応となっています。

アイ・オー・データ WN-G54/CBMB の表面です。
アイ・オー・データ WN-G54/CBMB の裏面です。

無線 LAN 部分の動作確認

Debian Jessie が稼働しているパソコンへ装着して lspci コマンドでカード情報を読み取ってみたところ、無線 LAN 部分は Intersil ISL3886 チップを使用したものとなっていました。すでにパソコン側には、ISL3886 で使用するファームウェアもインストール済みであったため p54pci ドライバで動作を開始していました。

初めて Intersil ISL3886 チップ内蔵の無線 LAN アダプタを使用する場合には、パソコン側にファームウェアのインストールが必要です。Debian Wiki を参考にして WN-G54/CBMB の本体内で使用するファームウェアをインストールしてください。

prism54 - Debian Wiki
https://wiki.debian.org/prism54
p54pci の項目
https://wiki.debian.org/prism54#p54pci
p54pci の項目

$ wget https://daemonizer.de/prism54/prism54-fw/fw-softmac/2.13.25.0.arm --no-check-certificate
$ su
# mv 2.13.25.0.arm /lib/firmware/isl3886pci

無線 LAN 部分が動作中の WN-G54/CBMB です。
二個の黄色い LED ランプが点灯しました。

CF 用ソケットの動作確認

次に CF 用ソケットの動作確認を行ってみました。複数のコンパクト・フラッシュメモリを装着してみましたが、認識しませんでした(涙)。 どうも単純にカードバスへ接続しているわけではないようです。

WN-G54/CBMB へコンパクト・フラッシュメモリを装着したところです。

lspci コマンドでは Workbit Corporation Device f091 (rev 01) なる変換チップが介在して CF ソケットとカードバスの間を繋いでいるようです。おそらく 32 ビットバスで接続しているものと思われます。

ネット上で上記の名前を検索してみましたが、Linux 向けのドライバは存在していない模様です。そして本機(WN-G54/CBMB)の CF ソケットが使用出来ていないと報告するブログも見つかり、以前より本機の CF ソケット部分が Linux 環境で使用できていない状況だったようです。せっかくの CF ソケットだったのですが、使用するのは諦めるしかないようです。

意外な問題点

今回本機(WN-G54/CBMB)を ThinkPad R50e へ装着した後、抜き出そうとイジェクトボタンを押したり、アンテナ部分を引っ張って抜けなくなってしまいました。調べてみると、PC スロットの蓋が本機の下側の CF ソケットの端と引っかかって抜けなくなっていました。テレホンカードのような薄いプラバンを差し込んで干渉している PC スロットの蓋を避けることで無事取り外すことができました。

PC スロットの蓋が引っかかる部分です。

いくつかのパソコンで調べてみると、引っかかるものと、引っかからないものがあるようです。この問題を解消するには、コンパクト・フラッシュメモリを装着していると段差が解消されて引っかかる現象はなくなりました。悪い冗談のような話ですが、使えない CF ソケットへコンパクト・フラッシュメモリを装着して使用することとなりそうです(笑)。

CF ソケットの段差解消のためだけにコンパクト・フラッシュメモリを装着しています。