NTT の無線LANアダプタ FT-STC-Ba/g を Web Caster W100 と一緒に入手していました。この FT-STC-Ba/g の通信転送速度などを計測してみました。
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NTT FT-STC-Ba/g 無線 LAN アダプタの外観です。 |
カードの素性
一緒に入手していた親機の Web Caster W100 が Atheros 社のチップを使用していることから、この無線LANアダプタの FT-STC-Ba/g も Atheros 社のチップを使用しているものと想像していました。Debian Wheezy が稼働しているパソコンの PC カード・スロットへ装着して lspci コマンドでカード情報を読み取ってみました。
05:00.0 Ethernet controller: Atheros Communications Inc. AR5413/AR5414 Wireless Network Adapter [AR5006X(S) 802.11abg] (rev 01)
Subsystem: Melco Inc Device 0360
Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 20
Memory at a4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
Capabilities:
Kernel driver in use: ath5k
このカード情報を見る限り、バッファロー WLI-CB-AG と同じもののようです。Subsystem の項目に "Melco Inc" の文字が見当たります。また外観もブランド表示などを除いて同じもののように見えます。
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左が FT-STC-Ba/g 、右が比較用の WLI-CB-AG です。 |
通信転送速度の計測
今回は比較用としてバッファローの WLI-CB-AG と一緒に通信転送速度を計測してみました。計測方法はいつもと同様で、およそ 100MB のファイルを FTP 転送で 5 回ほどダウンロードした平均値を求めるものです。なお親機として Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 を使用しました。
★ 通信転送速度の計測結果 ★
2.4GHz 帯(8ch)
FT-STC-Ba/g : 2,446KB/s ( 19,571Kbps )
WLI-CB-AG : 2,423KB/s ( 19,390Kbps )
5GHz 帯(48ch)
FT-STC-Ba/g : 2,381KB/s ( 19,050Kbps )
WLI-CB-AG : 2,247KB/s ( 17,978Kbps )
同じ Atheros 社のチップを搭載している無線LANアダプタらしく、どちらも同じような計測結果となりました。2.4GHz 帯では 概ね 2,900KB/s で、5GHz 帯では 概ね 2,600KB/s を最高速度として転送していたことが、WHR-AM54G54 に搭載の Tomato ファームウェアのリアルタイム・バンドワイズ・モニタのグラフで観測されていました。どちらも転送途中で一回から二回の転送速度の急落があり、その急落期間の長さ(時間)によって、平均的な通信転送速度が低下する状況でした。上記の生データの中に突出して成績のよいときは、この速度の急落が「無かった」または「ほとんど小さかった」場合です。このような特性も併せて考えると、中身は全く一緒のものと思われます。
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FT-STC-Ba/g の中身は、WLI-CB-AG と同一のもののようです。 |
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