2015年4月2日木曜日

I-O DATA WN-AG300U を入手しました

アイオーデータの USB 接続無線 LAN アダプタの WN-AG300U をインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手したアイオーデータ WN-AG300U です。
認識すると LED ランプが青く点灯します。

ネット上を検索してみると rt2800usb ドライバに適合した製品であるとのことですが、製品 ID (04bb:094b) がドライバへ登録されていないために認識出来ない状況であるとのことでした。これは以前入手したバッファロー WLP-UC-AG300 (0411:0150) と全く同じ状況でした。この WLP-UC-AG300 と同じ手順で製品 ID (04bb:094b) を簡易登録してやると、ちゃんと認識して動作をしてくれました。詳しくは WLP-UC-AG300 の記事を参照してください。
Buffalo WLP-UC-AG300 を入手しました
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/buffalo-wlp-uc-ag300.html

二つの製品 ID が登録できません


上が WLP-UC-AG300 で、下が WN-AG300U です。

ただ困ったことは、上記の WLP-UC-AG300 と同じ手順で登録した設定ファイル(/etc/modprobe.d/WLP-UC-AG300.conf)と同じ内容で製品 ID だけが違う設定ファイル(/etc/modprobe.d/WN-AG300U.conf)を作って登録しても、両方の無線LANアダプタを使用できないことでした。私の環境(Debian Wheezy)では、WLP-UC-AG300 の設定が優先されるようで、WN-AG300U は無視されてしまいました。以下のことを行いましたが、同時に製品 ID を登録させることができませんでした。

1.設定ファイル内の echo による書き出しのとき、上書き指定(>)から追加書き出し(>>)にしてみましたがダメでした。
WLP-UC-AG300.conf の場合
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb; /bin/echo "0411 0150" > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id
           ↓
           ↓
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb; /bin/echo "0411 0150" >> /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id

2.設定ファイルの中から製品 ID を別ファイルにして、cat 出力や cp で複写を試みましたがダメでした。
WLP-UC-AG300 と WN-AG300U を合わせて RT2800USB.conf という設定ファイルを作りました。以下はその内容です。
(1)
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb; /bin/cat /etc/modprobe.d/RT2800USB.lsit > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id
(2)
install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb; /bin/cp /etc/modprobe.d/RT2800USB.lsit > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id

/etc/modprobe.d/RT2800USB.list の内容
04bb 094b
0411 0150

二つの製品 ID を登録出来た事例

上記の通り困り果ててしまいましたが、何故か手動で製品 ID を追加書き出しすると二つの製品を認識してくれるのです。
# /bin/echo "0411 0150" >> /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id
# /bin/echo "04bb 094b" >> /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id

最終的な設定ファイルの例

そこで設定ファイルを次のようにするで、無事二つの製品 ID を登録することが出来て、そして切り替えて使用することができるようになりました。なお他の rt2800usb に関連した設定ファイルは、削除しておく必要があります。
最終的に設定した /etc/modprobe.d/RT2800USB.conf の内容
(注意:全部一行で記述しています。)

install rt2800usb /sbin/modprobe --ignore-install rt2800usb; /bin/echo "0411 0150" > /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id; /bin/echo "04bb 094b" >> /sys/bus/usb/drivers/rt2800usb/new_id

以上で無事、二つの製品を交換しても、どちらも認識して動作させることができるようになりましたが、今後も rt2800usb ドライバを使用する未登録 ID の無線LANアダプタが増えてきたときにどうするかが問題です。まだ二つなので、これでも十分なのですが、これが 10 個とか登録するとなると気が重たくなります(笑)。

通信転送速度の計測

いつものように通信転送速度の計測を行なってみました。およそ 100MB の単一ファイルを FTP 転送により 5 回ダウンロードを行い、その平均値を求めるものです。親機として Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした リンクシス WRT320N を使用しました。2.4GHz 帯も 5GHz 帯も IEEE 802.11 n モードで指定して計測を行いました。比較用に同じ Ralink 社のチップを使用している WLP-UC-AG300 も一緒に計測を行いました。
★ 通信転送速度の計測結果 ★
2.4GHz 帯(1ch)
WN-AG300U    : 4,426KB/s ( 35,408Kbps )
WLP-UC-AG300 : 4,724KB/s ( 37,797Kbps )
5GHz 帯(52ch)
WN-AG300U    : 7,278KB/s ( 58,229Kbps )
WLP-UC-AG300 : 7,858KB/s ( 62,867Kbps )

二つの製品は、同じチップを使用しているために同じような成績となりました。ただ今回の測定では 2.4GHz 帯での通信転送速度が低めであったのが気になるところです。

どちらの製品も比較的無線LANアダプタ本体が暖かくなります。室内温度が高くなる夏場での使用が気になるところです。本体サイズの小さい WN-AG300U の方が持ち運びに便利な感じですが、本体サイズが大きい WLP-UC-AG300 の方が放熱性が良さそうで夏場でも安心して使えそうです。動作の安定性を考えるならば、本体サイズが大きい WLP-UC-AG300 の方が有利だと思っています。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。