Debian Lenny の話題です。
YouTube の動画をブラウザで直接再生させるときには Flashplayer をインストールしておけば大丈夫なのですが、ファイルをダウンロードさせて totem で再生させるときにいろいろと問題が発生して困ってしまいます。
flv ファイルについては gstreamer0.10-lame をインストールしておけば大丈夫であることがよく知られていますが、しかし mp4 ファイルの場合については不明でした。
# aptitude install gstreamer0.10-lame
動画を変換するために使用している Avidemux で動画の中の音声部分をプロパティで確認すると AAC 形式になっていることが判明しました。そこで aac をキーワードでパッケージを検索すると gstreamer0.8-faac があり、これをインストールすると音声が再生出来そうでした。
しかしインストールを試みましたがいくつかのファイルをバージョンダウンさせなければならないようで、さらには gstreamer0.10 系に依存関係にある Avidemux などもバージョンダウンに伴って削除されてしまうことを示す警告が表示されました。このままインストールを強行するわけにもゆかずインストールを断念してしまいました。
本当は gstreamer0.10-faac があれば大丈夫だったと思われるのですがパッケージが用意されていないようでした。
そこでネット上を検索すると gstreamer0.10-plugins-really-bad をインストールすればよいとの情報もありましたが解決できず、適合する音声コーデックを探しますか?の案内が再び表示される状況でした。
しかし解決策は意外に身近にありました。aptitude search gstreamer で関連するパッケージを探してみると gstreamer0.10-plugins-bad と上記のものと似たものがあり、上記の gstreamer0.10-plugins-really-bad をアンインストールした後にこの gstreamer0.10-plugins-bad をインストールしてみました。
# aptitude install gstreamer0.10-plugins-bad
結果はこれが正解で totem でちゃんと YouTube からダウンロードした mp4 ファイルを再生することができました。
totem が再生している動画のプロパティを確認するとコーデック : MPEG-4 AAC audio と表示されていてちゃんと totem でも認識出来ていたことが解りました。
ちょっと解決までに時間が掛かりましたが無事再生できるようになって動画を楽しんでいます。
補足
これらのパッケージは www.debian-multimedia.org のリポジトリです。/etc/apt/sources.list にこのリポジトリを追加をする必要があります。
deb http://www.debian-multimedia.org lenny main non-free
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