2010年10月16日土曜日
3com 3CRWE254G72 無線LANアダプタ
ヤフオクで落札しました。
3com社の製品は個性的なギミックがあることで有名ですが、このUSB接続の無線LANアダプタもコネクタの部分に2軸の回転する部分があり、パソコンに挿し込んだ後に本体部分の向きを都合のよい方向に向けることができます。そして本体正面にある黒い部分はアンテナから電波が発信されていることを示すような波紋状の絵柄が本体の発熱とともに現れてきます。遊び心満点な製品です。しばらくこのギミックで遊んだ後、設定に取りかかりました。
debian wiki の中の Prism54 の項目の中に詳しくモジュールの導入方法などが記述されているので助かります。
しかし debian lenny の環境では、システム自体がストールしてしまいます。この無線LANアダプタを挿し込んでしばらくするとシステムが停止してしまいます。キーボードの CapsLock とScrollLock の LED が悲しく同時点滅するのを眺めるだけとなってしまいました。一応パソコンのハードウェア環境で差異があるのではと思って違うパソコンの debian lenny 環境で確かめましたが残念な結果となってしまいました。
backports でカーネルのバージョンを引き上げて squeeze の方法で行う方法も考えられましたが、たかだか無線LANアダプタの動作試験でカーネルを引き上げるのはどうかと思っていたところ、puppy linux 4.3.1 がカーネル 2.6.30 なので squeeze の方法が採用できると思って早速試してみることとしました。
puppy linux もいつでも立ち上げられるようにインストール済みであったのですぐに試してみることができました。
lenny とは違うファームウェアをインストールするのですが、システムで認識される isl3890usb ではなく isl3886usb としてファームウェアを設定するところがみそのようです。dmesg を観察すると isl3890 を探した後 isl3886 をロードしているのが判ります。
さて結果は、成功です。システムが停止することもありませんでした。アクセスポイントへも接続ができました。自宅に2台のアクセスポイントを稼働させていますが、近くのものしか接続しないようです。かなりアンテナ感度が悪いようです。
そして ping を300回ほど送ってパケロスの状況を確認しました。
これが最悪でした。 ping の応答のばらつきが大きく、さらにパケロスが 30% と驚異的な数字を出しました(笑)。
これは後で判明したことですが、どうもこの無線LANアダプタは WEP と TKIP へは対応しているようですが、肝心の WPA2-AES の CCMP への対応がないようです。しかしなぜかアクセスポイントへつながっているのは不明です。
この WPA2 への非対応のことが判らないまま、WindowsXP 環境でメーカーのホームページからダウンロードした純正ドライバーで動作させようとしても、アクセスポイントへつながらない現象が発生していました。
せっかく入手した無線LANアダプタですが、他の 3com 製品と同じようにギミックを楽しむオモチャとして余生を過ごしてもらうこととしました。
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