DD-WRT と同様に openwrt にもウェブ GUI の設定ができます。これで基本的にすべてのことができます。
DD-WRT も openwrt も特定の無線LANルーターのハードウェアに合わせたものではなく、一般的な共通設定となっているので、設定しても無効となる項目もあります。この辺はインストールするハードウェアの特性をよく理解した上で設定する必要があります。
openwrt の特徴として後付けでソフトウェアを追加インストールすることが出来ることです。ただ意外に重要なソフトウェアが事前にインストールされていないので注意が必要です。
それは WPA を制御する hostapd です。
初期の無線の設定は暗号化なしの状態となっています。この状態で無線出力をオンにすれば、電波が発射されてパソコンから通信することができます。しかし危険極まりない暗号化なしとか WEP では安心して通信もできません。そこで当然 WPA-PSK による通信を行うこととなりますが、無線の設定項目でこれらの設定を行うと無線電波が停止してしまいます。原因は WPA を制御する hostapd がインストールされていないためでした。
システムのソフトウェアの項目を開いて hostapd のインストールを行います。すべて GUI 画面から設定できるので簡単です。ただこのソフトウェアの部分の GUI の反応がかなり遅いので忍耐が必要です(笑)。
データベースのアップグレードの部分をクリックした後、hostapd でソフトウェアの検索を行います。すると3個の候補が出てきます。インストールするのは hostapd か hostapd-mini のいずれかです。radius 認証などを行わない一般家庭では hostapd-mini をインストールします。
WBR2-G54 などのフラッシュメモリの搭載量が少ない機種では、できるだけ小さなソフトウェアを選択してインストールした方がよいようです。インストール前には空き容量が80%だったものが普通の hostapd をインストールすると一気に50%までに減少してしまいます。
基本的にはこの hostapd さえインストールしてしまえば、無線LANの最低限のアクセスポイントとして機能するので、メモリの空き容量を心配する必要もないのかもしれません。
これで最低限の設定ができますが、私が一番に不満に思うことは LED の点灯のさせかたです。一応 LED の点灯の設定項目もあるのですが、すべてを制御できるわけではありません。ハードウェアが正常に動作しているかどうかをかんたんに判断するために必要なものですので、何とか対策をして欲しいところです。
WBR2-G54 では Diag の赤い LED です。起動途中は点灯と消灯する場面がありますが、その後はすっと常時点灯のままです。とても気になります。
NETGEAR WG302 では無線LANの LED が一切動作せず消灯したままです。DD-WRT では電波の発射に合わせて点灯していただけに、何とかして欲しい感じです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。